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ライフネット生命が保険代理店手数料率を公開

kage

2012/10/13 (Sat)

ライフネット生命は2012年10月4日付けで「ライフネット生命保険、自社の保険商品を世に広めてくれる提携保険プランナーの公募を開始」と題するニュースリリースを出しています。そしてその中に「併せて、報酬条件である代理店手数料率も開示」と書いてあることに私は大いに関心を持ちました。実際にニュースリリースを読み進んでみると、下記のとおり保険代理店の委託契約条件が明示されていました。

手数料条件

当社代理店の手数料の条件は次のとおりです。

代理店手数料率 : 月額保険料の7.5%
手数料の支払期間 : 最長5年(60ヶ月)

※ 現在、当社が委託契約を締結している代理店と同条件です。(2012年10月4日時点)



私は保険業界の内情には疎いので、代理店手数料の相場も知りませんし、この条件が良いのか悪いのかの判断もできません。ただ最近街中でよく見かける保険の相談窓口や、保険の仲介業を営むファイナンシャルプランナーとの契約がこのような形で行われていることを初めて知り、勉強になりました。インターネット専業という形態を取ることでコストダウンを実現したライフネット生命が保険代理店や契約保険外交員を使うことには賛否があると思います。しかし今回の委託手数料公開で保険販売に関する透明度が高まるのであれば、顧客としては大いに歓迎すべきであると私は思います。

ライフネット生命は業界のタブーを打ち破って保険の原価公開に踏み切ったことで有名です。今でも公式サイトにおいて顧客が支払う保険料の内、どれだけが手数料にあたるのかを開示しています。保険代理店や契約保険外交員を通じてライフネット生命に加入しても月々支払う保険料が高くなるわけではありませんので、ライフネット生命は上記の7.5%の手数料を自社の利益を削って支払うのでしょう。そもそも保険の仕組みは加入者同士がリスクを分担し合うものですから、なるべくパイは大きい方が有利です(それだけリスクが平準化されますので)。おそらくライフネット生命の中でもコストダウンと規模拡大の間でジレンマがあるのではないかと勝手に邪推しています。

蛇足ながら最後にひとつ付け加えさせていただければ、保険の手数料を「付加保険料」と呼ぶのは、投資信託の旧・特別分配金(実態は元本払い戻し金)やハイイールド(高利回りの意味。実態はジャンク=がらくた。)債と似たいかがわしさを感じますね。



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この記事へのコメント

kage

いつも詳しい情報ありがとうございます。

ご指摘の通り、開示すること自体はいいことだとは思いますが、ライフネットも代理店経由で売っていかないととそろそろ厳しくなってきた、ということでしょうか。

とはいえ、初年度から7.5%で5年間というのは、相当低い料率のようで、代理店側に売るインセンティブが働くかは疑問です。月額5,000円の医療を売っても、月375円しか入ってきません。
ご存じかもしれませんが、ダイヤモンドオンラインに関連記事が載っていましたので貼らせて頂きます。
http://diamond.jp/articles/-/26428

Posted at 11:34:53 2012/10/18 by shimo

この記事へのコメント

kage

shimoさん

大変興味深い記事をご紹介いただきありがとうございます。

この記事の内容を読む限りでは、ライフネット生命の真意はやはり業界のタブーへの挑戦のように思えます。真に公正なアドバイスを標榜するのであれば、手数料の多寡に関係なくライフネット生命も扱ってくださいねと。

業界は異なりますが、人材派遣業界では改正労働者派遣法が成立してマージン率の公開が義務付けられました。記事にもあるように、今後は保険業界にも手数料開示の圧力が高まることになるのでしょうね。

Posted at 01:16:36 2012/10/19 by おやじダンサー

この記事へのコメント

kage

>蛇足ながら最後にひとつ付け加えさせていただければ、保険の手数料を「付加保険料」と呼ぶのは、投資信託の旧・特別分配金(実態は元本払い戻し金)やハイイールド(高利回りの意味。実態はジャンク=がらくた。)債と似たいかがわしさを感じますね。

>>純保険料と付加保険料のことを知らない人が、いい加減なことを書かないでください。付加保険料は保険会社の運営経費等ではありませんよ。

Posted at 01:25:10 2014/10/27 by Agent

この記事へのコメント

kage

Agentさん

2年以上前のエントリーにわざわざコメントをいただきありがとうございます。古い記事にも興味を持っていただき、書き手として嬉しい限りです。

さて、ご指摘の付加保険料ですが、ライフネット生命の生命保険用語辞典では以下のように説明されております。

付加保険料とは

付加保険料とは、予定事業費率によって算出した、保険事業を運営するために必要とされるコストのことです。

保険会社が契約者から受け取る保険料は、保険金・給付金・満期返戻金の支払いなどの財源となる純保険料と、保険会社が保険事業を営む上で必要な費用に使われる付加保険料の2つによって構成されています。

付加保険料には、新契約の締結・成立に必要な経費(予定新契約費)、保険料集金に要する経費(予定集金費)、保険期間を通じて契約を維持管理するための経費(予定維持費)があります。(後略)

https://www.lifenet-seimei.co.jp/glossary/detail/453.html

これでも私の認識は間違っているでしょうか?

Posted at 02:10:37 2014/10/27 by おやじダンサー

この記事へのコメント

kage

各保険会社の事業費も公平に開示すべきだと思います。

Posted at 04:51:00 2015/02/09 by 匿名

この記事へのコメント

kage

代理店への手数料は各保険会社の事業費の中の極僅かです。
事業費の内訳、詳細を開示すべきです。
誰が一番得しているのか開示すべきだと考えます。
他のせいにしても必ず己に返ってきます。
売れない言い訳はせず、お客様の事を考え自ら検討し改善すべきでしょう。
誰が一番得しているのか開示すべきだと考えます。

Posted at 05:09:42 2015/02/09 by 匿名

この記事へのコメント

kage

代理店への手数料は、各保険会社の事業費の中の極僅かです。事業費の内訳、詳細を開示すべきです。日々努力し販売している者よりも、何処に保険料が流れて誰が一番得しているのか開示すべきです。
他のせいにしても必ず己に返ってきます。
売れない言い訳はせず、お客様の事を考え自ら検討し改善すべきでしょう。

Posted at 05:15:42 2015/02/09 by 匿名

この記事へのコメント

kage

匿名さん

コメントありがとうございます。

保険に限らずすべての金融商品に共通していえるのは、企業努力による自己改善に期待するより私たち消費者が賢い選択をする方が改革の近道であることです。やろうと思えば保険に詳しくない私でも生命保険の原価計算もどきくらいはできるのですから。

もし自分で生命保険を作るとしたら
http://oyajidancer.blog22.fc2.com/blog-entry-1118.html

Posted at 01:04:46 2015/02/10 by おやじダンサー

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kage


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