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マイナス金利時代を生きる知恵

kage

2012/08/04 (Sat)

前回のエントリーで世界経済の不透明感の高まりを背景に債券の世界では「マイナス金利」という異常事態が発生していることをご紹介しました。しかし私たちの実生活においてはまだ預金金利がマイナスになったり、借金をすると金利がもらえるような異常事態は起こっていません。ただし少し見方を変えると、銀行預金は実質的にすでにマイナス金利時代に突入していると考えることもできます。皆さんご承知のとおり日本の預金金利は長く続くデフレの影響で雀の涙ほどでしかなく、預金引き出し時に時間外のATM使用手数料を取られたりすると、受け取る利息を手数料が上回ってしまう事実上のマイナス金利状態に陥ってしまいます。これから先、もし世界経済の混迷がさらに深まり、世界的に異常な低金利がさらに進行して「マイナス金利」が一般的になり、銀行が揃って口座管理手数料制度を導入するような時代が到来した場合、私たちはどのように対応すれば良いのでしょうか?

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「マイナス金利」時代を生きる知恵として、個人的には証券総合口座を銀行口座の代替として使うことがひとつの有力な案であると思っています。例えば私が実際に口座を開いている証券会社の事例を挙げれば、マネックス証券には「マネックス《セゾン》カード」があります。このカードを使えばセブン銀行やゆうちょ銀行などの提携ATMで出入金が可能です。またセゾンカードのクレジット機能もありますので、クレジット決済が可能な公共料金等の支払いにも使えます(クレジットカードの利用代金は証券総合口座から引き落とされます)。おまけに投資信託購入時に付与されるマネックスポイントが通常の1.5倍になるという特典もあります。もちろんクレジットカードとして使えば、永久不滅ポイントが貯まります。SBI証券にも同等の機能を有する「SBI証券JCBカード」がありますし、クレジットカード機能がない普通の「キャッシュカード」も用意されています。これらのカードを活用すれば、銀行と同等の利便性は望めないにしても、代替機能は果たせるのではないでしょうか?

実は証券総合口座を銀行口座の代替として活用することには大きなメリットがあります。証券会社に口座をお持ちの方ならご存じのとおり、仮に自分の口座に10,000円を入金したとすると、入金と同時に自動的に10,000円分のMRF(Money Reserve Fund)の買い付けが行われます。MRFは実質的に銀行の普通預金と同じような働きをする金融商品ですが、Fundという名前が示すとおり投資信託ですので、証券会社の資産とは分別されて管理されます。従って万が一証券会社が経営破綻したとしてもMRFは全額保護の対象となります。銀行のペイオフ制度のような上限はありません。もし信用取引の契約をしている場合はMRFの自動買い付けは行われず委託保証金となりますが、こちらも全額保護の対象です。仮に証券会社が分別管理を適切に行わず資産の返還が困難になった場合でも、分別管理対象資産に限り投資者保護基金により一人あたり1,000万円まで保証されます。(詳しくはリーマン・ショック時に書いた「最悪の事態を想定しておく」をご参照ください。)

このように証券総合口座は資産保護の面でメリットがあります。ただしMRFも投資信託である以上は元本割れのリスクがゼロではない点には留意が必要です。本格的に「マイナス金利」時代が到来すれば、元本割れのリスクは高まるかも知れません。しかしそれでもおそらく限りなくゼロに近いでしょう。どうしても心配なら信用取引の契約をして委託保証金にするのもひとつの方法です。世界経済のさらなる混迷を想定するのであれば、証券会社にとっては迷惑な話かもしれませんが、銀行口座の代替として証券総合口座を活用することも考えておいて損はないと思います。



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この記事へのコメント

kage

投資

「生きる知恵」は、どの時代でも普遍的に有効な知識です。

Posted at 22:20:00 2012/08/25 by 生きる知恵

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