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タコ足配当は罪ではない

kage

2012/05/04 (Fri)

5月2日付の日本経済新聞に投信分配金、本当に得?「元本払い戻し8割」もと題する記事が掲載されました(執筆者は当ブログでもご紹介したことがある田村正之さんです)。また作家の橘玲さんは5月3日付で公式サイトに毎月分配型投信の不都合な真実と題するエントリーを掲載されました。どちらの内容も毎月分配型投資信託の分配金の多くの部分が利益ではなく元本を取り崩して支払われる「タコ足配当」であるという現実に警鐘を鳴らしたものです。

当ブログでは過去に何度か「タコ足配当」について触れてきましたが、私自身は「タコ足配当=悪」という認識はしておりません。なぜならその判断基準は立場によって変わるからです。毎月コツコツと投資信託の積み立てを続けているような資産形成期の個人投資家にしてみれば元本を取り崩してしまっては元も子もありません。しかしすでにリタイアして資産取り崩し期に入っている個人投資家にしてみれば「元本を取り崩して何が悪い」というのが私の認識です。つまり資産取り崩し期の人が毎月分配型投資信託を定期定額自動解約機能付き投資信託と正しく理解しているのであれば「タコ足配当」だって合理的な資産取り崩し法と言えるのではないでしょうか?「職業に貴賎なし」という言葉がありますが、資産の取り崩し方法にも貴賤はないはずです。

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タコ足配当は罪ではありません。罪が深いのは「分配金利回り」というまやかしの表現を使って元本の取り崩しがあたかも利益であるかのような錯覚を誘発して販売促進をしている証券会社や銀行の姿勢です。それが「タコ足配当だから悪い」という論調になってしまうと、批判の焦点がぼけてしまわないかと余計な心配をしています。

ちなみに私は「通貨選択型=悪」という認識もしておりません。通貨選択型がハイリスクだから悪いという論調をよく聞きますが、リスクをどれだけ取るかは個人投資家の自由であり、他人にとやかく言われる筋合いはありません。個人投資家にとってはローリスクからハイリスクまで、選択肢がたくさんあることこそが望ましいことであると私は考えています。余裕資金のある人がリスクを承知で一攫千金を狙いたいのなら通貨選択型という選択肢もあるでしょう。罪が深いのは高いリスクを取るべきではない高齢世代に通貨選択型という極めてリスクの高い投資信託を十分なリスク説明をしないまま販売している証券会社や銀行の姿勢なのです。

とはいえ私は毎月分配型投資信託を積極的に肯定しているわけでもありません。これも過去に何度か主張してきましたが、資産の自動取り崩し機能は運用会社が投資信託に組み込むのではなく、販売会社が独自のサービスとして提供すべきだというのが私の考えです。この考えに従って私は先般SBI証券が始めた「投資信託定期売却サービス」を応援しております。



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