2017 07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 09

日本がIMFに4兆8千億円を拠出

kage

2012/04/18 (Wed)

万が一欧州債務危機が深刻化した場合に備えてIMF(国際通貨基金)は4,000億ドルの資金増強を計画しているそうですが、その内の600億ドル(約4兆8,000億円)を日本が拠出する方針であると報道されています。

IMF資金増強 日本先陣、4兆8000億円拠出

安住淳財務相は17日の閣議後の記者会見で、欧州債務危機の拡大を防ぐための国際通貨基金(IMF)の資金基盤の増強に関し、日本政府として600億ドル(約4兆8000億円)を拠出する方針を明らかにした。拠出に消極的な国もある中、IMFの第2位の出資国として、先陣を切って拠出を表明し、各国の合意形成に向けた流れを加速させたい考えだ。

安住財務相は「欧州債務問題は楽観できる状況ではない。(資金増強は)危機の収束につなげるために重要だ」と述べた。米ワシントンで19日から開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で正式表明する。

拠出には、外国為替資金特別会計の保有資産を活用。IMFに対して600億ドルの融資枠を設定し、要請に応じて必要な分を貸し出す。日本は2008年のリーマン・ショック後にもIMFに1000億ドルを拠出。このうち半分が今秋にも戻ってくる見込みで、その分などをあてる。(SankeiBizより)



<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
ちなみにIMFに一番多く資金を拠出しているのは米国です。その米国はいち早く今回の資金増強には応じない方針を表明しています。

米国はIMFに追加拠出せず、米次官が念押し

ブレイナード米財務次官は17日、国際通貨基金(IMF)への資金増強をめぐり、米国として追加拠出の意思がないことを改めて表明した。19日からワシントンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、記者団に表明した。

ブレイナード次官は、「IMFには直面する試練に対処する十分な資金がある」と強調。一方で、資金増強に向けた協議は「今後数日で進展するだろう」と述べて、日本など各国の資金拠出は歓迎した。(SankeiBizより)



拠出額トップの米国は資金を出さないのに、なぜ2位の日本がいち早く拠出を決めたのか?私などにその理由が分かろうはずもありません。また巨額の財政赤字を抱えて、東日本大震災の復旧・復興に多額の予算が必要になり、国民に負担増(増税)をお願いしている日本政府がなぜこれほど巨額な資金をポンと出せるのか?不思議に思われる方も多いのではないでしょうか?

ただ私は冒頭にご紹介した記事を読んで、今回の資金の出所はなかなか興味深いと感じました。「外国為替資金特別会計の保有資産を活用」ということはつまり円売りドル買いの為替介入で買ったドルを活用するということですよね。さらにすでにIMFに拠出済みの1,000億ドルの半分が今秋にも償還されるため、再度それを拠出に充てるということなので、今回の拠出に新たな資金を準備する必要はないということですね。

通常、為替介入で買ったドルは米国債に化けます。かつて橋本龍太郎首相が「大量に保有している米国債を売りたいという誘惑に駆られたことがある」と発言して米国政府の大顰蹙を買ったことがあり、それ以降日本政府では米国債に関する発言は封印されていることはずいぶん以前のこちらのエントリーで触れました。そもそも為替介入の是非については議論があり、買ったドルの使い方にもさまざまな議論があります。しかしどうせ売ることが許されないのであればIMFに拠出して欧州債務危機回避のために有効活用してもらうのもひとつの方法であろうと私は思います。欧州の不安が解消されることは日本経済にとってもありがたいことですから。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック