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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2012/03/24 (Sat)

前回のエントリーで触れたとおり、昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,056円 (先月比2円上昇)
●約定価額 : 8,127円 (先月比254円上昇)
●騰落率 : +0.8% (先月比3.2%改善)


先月の定期積立約定日以降も世界的なリスクオンの流れは続き、株価上昇と円安進行に支えられてセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基準価額も急速に上昇しました。直近は世界的な株価の上昇と為替市場の円安の進行が一服したため基準価額の上昇も止まってしまったのですが、それでも今月の約定価額は先月より254円高い8,127円となりました。先月の定時報告でも触れましたが、直近の約定価額の推移(2011年11月:7,006円、2011年12月:7,123円、2012年1月:7,327円、2012年2月:7,873円、2012年3月:8,127円)を見れば、いかに最近の基準価額上昇が急速であったかがお分かりいただけると思います。おかげさまで私個人の騰落率も今月中旬の「再浮上」の時点でプラスに転じ、その後もプラスを維持しています。これまで低下を続けていた個別元本も上昇に転じました。安く買って個別元本を下げることができなくなったことは残念ですがそれは贅沢な悩みと言うべきでしょう。

世界的なリスクオフの流れが続いたおかげで、先月の定時報告でトータルでの黒字化が達成できたとご報告したSBI証券で保有しているインデックスファンドも全銘柄の黒字化が達成できました。長期投資なのですから目先の運用成績に一喜一憂しても仕方がないことは理解しているつもりなのですが、それでも黒字化は気分がいいものです。

SBI20120323

前回のエントリーでも触れましたが、長期投資つながりということでAIJ投資顧問事件について書いてみようと思います。今回の事件では年金の2階部分に相当する厚生年金の代行運用部分に穴が空いてしまったことが大きな問題になっています。厚生年金の代行運用とはその名が示すとおり本来なら国が運用すべき厚生年金の一部を企業年金(年金基金)が代行するものです。バブル崩壊以前の投資環境が良好なころは国の運用を上回る成績を上げて従業員の年金を増やすことができました。しかしバブル崩壊以降は投資環境が急速に悪化したため大企業の年金基金を中心に代行返上(代行運用していた部分を国に返上する)が相次ぎました。だから私も「代行運用」という言葉自体がもう死語になっていると勝手に思い込んでいました。しかし今回の事件で改めて中小企業を中心に代行運用はまだ続いているという現実を知りました。

バブル崩壊後の投資環境の悪化で大手企業の年金基金は代行返上をしたのに、なぜ中小企業はしなかったのでしょうか?そこには「高い予定利率」が返上の壁になっているという現実があります。報道によるとAIJ投資顧問の被害に遭った年金基金の多くは以前の5.5%という高い予定利率のまま代行運用を続けていました。現在の投資環境を考えれば明らかに無謀な高い運用目標を掲げてなぜ代行運用を続けなければならなかったかといえば、国の運用を代行しているために返上するためには「元利合わせて耳を揃えて返す」必要があるためです。つまり運用成績が5.5%に及ばなかったことで開けた穴は企業側が埋めて、運用資金を国に返す必要があるのです。大企業の多くはそれができて、中小企業の多くはそれができなかったわけです。そして日本はバブル崩壊から長いデフレの時代に突入し、世界経済はリーマン・ショックからギリシャ・ショックへと大混乱が続き、運用環境の悪化は止まることを知らず、中小企業の代行運用はどんどん泥沼にはまって行ったのです。こんな状況では多少怪しいとは感じても安定した高利回りをうたうAIJ投資顧問に心が動いても仕方がないと私は思いました。

それではいち早く代行運用を返上した大企業の年金基金は安泰かといえば、もちろんそんなことはありません。世界的な運用難は年金の3階部分に相当する企業年金にも大逆風になっています。例え予定利率を3%に引き下げたとしても、現状ではそれも達成困難な状況で、目標未達部分は最終的には企業が埋めなければなりません。これが企業の潜在的な業績悪化要因となり、問題化しています。有力な解決策としてあらかじめ予定利率を定める確定給付年金から従業員が自己責任で年金の運用をする確定拠出年金への移行が考えられるのですが、これも代行返上と同様にいったん精算する必要があるためすでに大きな穴を開けてしまっている年金基金では移行は容易ではありません。このように日本の年金制度は、国が責任を持つ国民年金や厚生年金だけでなく、企業が責任を持つ年金基金の部分でも制度崩壊寸前なのです。

突然ですがこんな状況を想像してみてください。月曜日にあなたが出社すると上司からこう告げられます。「4月の人事異動で君にも辞令が出た。異動先は年金基金だ。聞くところによると君はプライベートでも資産運用をしているそうじゃないか。その知識と経験を仲間の年金のために生かしてくれたまえ。」さあ大変です。あなたが異動する年金基金はまだ代行運用を続けており、予定利率も5.5%のままなのです。自分の資産運用なら運用成績が思わしくなくても「長期投資なのだから目先の運用成績に一喜一憂しても仕方がない」と平然としていられるのですが、年金運用が仕事になれば話は違います。あなたの判断が仲間たちの年金に影響を与えますし、年間で5.5%の利回りを達成できなければ会社に穴埋めをお願いしなければなりません。言うまでもなくそれはは業績悪化に直結するのです。安定的に年利5.5%を達成するためにはどんな運用をすればいいのでしょうか?AIJ投資顧問事件の影響で規制が強化されてハイリスク・ハイリターンを狙うことは事実上不可能です。会社からは万が一のことを考えて高い報酬を払っても年金アドバイザーと契約しろと命令されます。もうお先真っ暗です。

当ブログをご訪問いただく皆さんは投資に関心がおありだと思いますが、もし年金基金を持つ会社にお勤めであれば、投資に関心があることや資産運用を実践していることは秘密にしておく方がいいかも知れませんよ。





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まとめteみた.【セゾン投信定期積立経過報告】
前回のエントリーで触れたとおり、昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開...

2012.03.29 (Thu) | まとめwoネタ速suru