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アメリカ金利の長期チャート

kage

2011/11/03 (Thu)

本エントリーは1ヵ月前に書いた「アメリカ株の長期チャート」の続編のようなものです。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で事実上のゼロ金利政策継続が決まりましたが、ここで改めてアメリカの金利の推移を確認しておこうと思い立った次第です。

まず始めにご紹介するのは、今回事実上のゼロ金利継続が決まったフェデラル・ファンド金利(Federal funds rate)の推移です。ちなみにフェデラル・ファンド金利とは、連邦準備制度理事会(FRB)が短期金融市場で誘導目標とする政策金利のことです。チャートはWikipediaからお借りしました。

FFレート

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そして次にご紹介するのは、米国債10年もの利回り(=アメリカの長期金利)の推移です。そのものズバリのチャートが見つからなかったため、先物で代用しています。チャートはYahoo.comからお借りしました。

長期金利

各国の中央銀行がコントロールしている政策金利は、始めにご紹介したフェデラル・ファンド金利と同じ短期金利です。一方で10年国債の利回り(=長期金利)は市場が決めています。よく市況解説などで「リスク回避の動きが鮮明になり、債券が買われて、長期金利が低下した」という表現を目にしますが、まさにこれが「市場が長期金利を決める」ということです。

これらのチャートを見て、皆さんはどんな印象を持たれたでしょうか?1980年代のピークは第2次石油ショックの影響で不景気だった頃ですので、悪性のインフレという要因もあったのでしょうが、その後アメリカの金利は長短共に一貫して右肩下がりを続けています。そして短期金利はとうとうゼロに貼り付いてしまい、長期金利も2%を割り込む水準にまで低下してしまいました。正直これでは安定した債券運用は難しいでしょう。年金の運用が行き詰まっている一因もここにあるような気がします。先にレポートした講演会でチャールズ・エリス氏は「債券を今の値段で買うことは非常にリスキー。長期の債券投資はさらにリスキー。」と警告されました。今は世界経済が危機的状況にあるため、日米の短期金利は「異常な」低水準に抑えられており、長期金利もリスク回避の動きが加速して逆バブルとも言えるほど「異常な」低水準に落ち込んでいることは確かです。少なくとも私たちは、債券投資においては過去の常識は通用しないということを深く認識する必要がありそうですね。

追記:現在は日・米・欧の中央銀行が国債を買い入れて、本来なら市場が決めるはずの長期金利にも影響を及ぼしていますので、その意味でも「異常」と言えますね。



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