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ドル円の歴史

kage

2011/10/27 (Thu)

今日もまた歴史的な円高水準を切り上げているドル円相場ですが、報道の表現はなぜか「戦後最高値の更新」です。この表現を素直に捉えれば、戦前はもっと円高だったということになりますよね?実際にはどのくらい円高だったのか?ちょっと気になったので調べてみました。以下はWikipediaよりの引用です

安政3年(1856年)9月9日、米国領事タウンゼント・ハリスと幕府の交渉により、銀の含有量を基に、1ドル=一分銀3枚、即ち0.75両(1両=1.33ドル)と決まる。しかし、日本と外国の金銀交換比率には大きな差があり、金の含有量に基づくと、1両(天保小判)=4ドルであった。このため1859年の開国後、大量の小判が海外に流出した(幕末の通貨問題)。


日米通貨交換の歴史は当然のことながら黒船来航までさかのぼることになります。鎖国していた日本は世界経済が金本位制であることを知らずに、世界的に見ると割安な銀でドルとの交換レートを定めたため、米国人はドルを一分銀(銀貨)に両替して、さらにそれを小判(金貨)に両替して、海外に持ち出せば、濡れ手に粟のボロ儲けが可能になりました。これにより日本の小判(金貨)が大量に海外に流出してしまいました。

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金銀交換比を海外と同等にするため、金の含有量を減らした万延小判が発行された。それまでの天保小判一枚は三両一分二朱として通用することになったため、万延小判を基準にした両の価値は従来の1/3となり、金銀何れを基準にして1両=1.33ドルとなった。明治維新後も、新政府は幕府の通貨制度を受け継いだが、紙幣の大量発行による信用の低下などから、1871年頃には1両=1ドル程度となった。


紙幣の大量発行によるインフレにより、ドルに対する両の価値はわずか15年で1/4になってしまいました。紙幣の大量発行は今まさに米国が行っている金融政策であり、円高に歯止めがかからないのも納得ですね。

円が正式に使われるようになったのは1871年(明治4年)5月10日の「新貨条例」の公布による。(中略)円が生まれた時のドル/円相場は1ドル=1円強であった。1877年に発生した西南戦争の戦費を賄うため、不換紙幣を大量に発行したことからインフレが始まり、同時にジリジリと円安が進行し1894年頃には1ドル=2円程度となった。


円が誕生した際に旧1両=新1円と定めたため、ドル円相場は1ドル=1円強でスタートすることになりました。つまり今にしてみればこの時が「円の史上最高値」となるわけです。しかし円誕生から23年後にはドルに対する円の価値はもう半分になってしまっています。

日清戦争の賠償金を基に1897年に本格的な金本位制が確立され、その後に30年間は1ドル=2円強で安定した。

1931年イギリスが金本位制を停止。日本も金本位制から離脱し、銀行券の金への兌換も停止した。これにより一気に物価が上昇し、大幅な円安となった。1941年には1ドル=4.2円程度となり、太平洋戦争に突入していく。


37年間1ドル=2円強の時代が続いた後、金本位制の離脱によりインフレが進行、太平洋戦争突入時のドル円レートは1ドル=4.2円でした。つまり1931年から10年間でドルに対する円の価値はさらに半分になったわけですね。

太平洋戦争敗戦直後の1945年9月、軍用交換相場は1ドル=15円となった。その後の急速なインフレにより、1947年3月に1ドル=50円、1948年7月に1ドル=270円、1949年には1ドル=360円になり、この為替相場が司令部の覚書によって日本政府に通達された。日本はブレトン・ウッズ体制の下で1ドル=360円の固定相場の時代となった。


敗戦という特殊事情があったにせよ、1945年の1ドル=15円が1949年には1ドル=360円にまで円安が進むのですから、財政破綻がもたらすハイパーインフレの恐ろしさは想像を絶するものがありますね。

1ドル=360円以降の歴史はすでに広く知られていると思いますので割愛します。こうしてドル円の歴史を振り返ってみると、円誕生から140年間で1ドル=1円から1ドル=360円まで幅があったことが分かります。個人的にこの歴史から得た教訓の第一は「為替動向は予想できない」ということ、第二は「為替リスクヘッジは困難」ということです。このまま円高が続けば資産を円建てで持つ方が有利ですが、もし円安にトレンドが変わったらと考えると、やはりリスク分散が必須ですね。



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