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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2011/10/22 (Sat)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,115円 (先月比で20円の低下)
●騰落率 : -11.7% (先月比で1.8%の改善)


先月の定期積立約定日から1ヵ月が経過しても、欧州債務危機を背景とした世界市場の混乱は収まらず、今月の約定金額は先月よりわずかに高い7,171円となりました。前月比で基準価額が上がったため騰落率(私個人の運用成績)もわずかに改善しましたが、それでも赤字幅10%超の厳しい状況にあることに変わりありません。今朝終わった米国株式市場は、23日に開催予定のEU首脳会議でギリシャ問題が解決に向けて進展することに期待して大幅高になっています。一般的に株価は半年先を織り込みに行くと言われていますので、今の米国株の動きはその初動なのかも知れません。しかし期待が失望に変わる可能性も大いにあるわけで、結局のところは半年後になってみなければ今の動きが半年後を織り込む動きだったのかどうかの検証は不可能です。つまり何が言いたいかといえば、問題が解決した後に買ってももう遅い、ということです。それなら安い今の内に買っておけということになるのですが、問題がさらに悪化するリスクとどう折り合いを付けるかが難しいところです。どうせ絶好のタイミングは分からないのだから、定期積立でタイミングを排除してしまうのもひとつの合理的な選択だと思います。

突然ですが学生時代の試験を思い浮かべてみてください。試験の前に先生が突然こう告げます。「今回から試験の方法を一部変更する。新たに試験を受けないという選択肢も加える。それを選択した者には学年の平均点を自動的に与える。もちろん今までどおり試験を受けて高得点を目指しても良い。どちらを選択するかは君たちの自由だ。」つまりインデックス運用とは試験を受けないで平均点をもらうという選択ですよね?試験を受ける学生たちは誰もが自分は平均点を上回ることができるという自信にあふれています。しかしテストを受けた全員が満点でも取らない限り、半数は平均点以下になってしまうのです。例え前回の成績を大幅に上回っても、他の学生がもっと頑張れば、平均点を上回ることは簡単ではありません。

学生の本分が学業であることを考えれば、上記の例で試験を受けないという選択をすることには多少の抵抗を感じます。しかし大多数の個人投資家の本分は投資ではありません。ですから試験を受けないという選択をして、空いた時間を本業や趣味に割り当てるという選択は極めて合理的です。もちろん一生懸命に勉強して平均点以上を目指す選択をするのも自由です。しかしチャールズ・エリス氏が指摘されたように、競争相手の半分は優秀で冷徹で強欲なプロであることを忘れてはいけません。

このようにインデックス運用の大きなメリットのひとつは、投資に割く時間を大幅に削減できることです。一方でアクティブ運用の大きなメリットのひとつは、「一時撤退」という選択が可能なことだと個人的には思っています。インデックス運用でキッチリ市場平均を取るためには撤退は許されません。しかしアクティブ運用であれば、危ないと思ったら一時的に株式市場から資金を引き揚げることも可能です。投資のタイミングを判断するのが難しいのと同じように、撤退の判断も難しいですが、いざとなったら抜くことができる伝家の宝刀であると私は思っています。

ところが不思議なことに私が定期積立を行っているひふみ投信が現金比率を増やして守りの姿勢に入ると、投資家の評価は賛否両論に分かれるのです。ファンドマネージャーが現金比率を高める=運用の仕事を放棄している、という既成概念が個人投資家の間にまだ根強く残っているのかも知れませんが、自分自身の個別株投資で常に投資可能資金全額を投入せよという制約を課せられて戦えますか?と問いたい気持ちです。少なくとも私は自分の大切な投資資金を信じて託す以上は、ファンドマネージャーに銘柄の選択、売買のタイミング、現金比率の増減、などすべての判断を自由に行っていただきたいと思っています。何らかの制約を課すことで運用成績が上がるとは思えませんので。個人投資家にはファンドから資金を引き揚げる自由がありますので、運用方針に納得できないファンドとは縁を切るというのが最も合理的な判断だと思います。

これはインデックス運用派とアクティブ運用派の論争でもいえることですが、相手を論破することで運用成績が上がるのであれば大いにやるべきですが、自己満足で終わるのなら時間の無駄です。どんな運用方法を選ぶのかは個人の自由ですし、橘玲氏の言葉を借りるなら「ライフスタイル」です。宝くじを買う人も、競馬やカジノに行く人も、好きでやっていることですので他人にとやかく言われる筋合いはありません。確かにインデックス運用は合理的な選択かも知れませんが、私のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの運用成績は10%強のマイナスで、ひふみ投信の運用成績は10%弱のプラスであることも厳然たる事実です。さまざまな投資法があって市場平均が形成されているのですから、みんなちがって、みんないい(金子みすゞ著・「わたしと小鳥とすずと」より)の精神で大らかに受け止めたいものです。





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この記事へのコメント

kage

試験のたとえ話で言うと、『参考書を買って試験勉強して高得点をめざしてもよいが、勉強したものには一律5点を引く、塾に通うものは10点を引くよろしく』という感じですね。
我々は受験のくせで努力すると報われると思いがちですが、投資に限っては該当しません。
もちろん、ぼったくり金融商品を掴まないための情報収集にかける努力は有効なのは言うまでもありません。

Posted at 13:08:34 2011/10/23 by kenz

この記事へのコメント

kage

kenzさん

コメントありがとうございます。

確かにアクティブファンドは運用成績からコストが差し引かれますから試験より条件が厳しいですね。運用の世界は結果がすべての面もあるので努力賞もありませんし。

私たちは常に支払うコストと期待リターンが釣り合っているのかどうかを問い続けなければなりませんね。

Posted at 22:31:33 2011/10/23 by おやじダンサー

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kage

相互リンクのお願い

すいません、よろしければ相互リンクいただけないでしょうか?

私のブログ左下の相互リンク欄に設置済です。
お手数ですがご検討よろしくお願いたします。

インデックス投資日記@川崎
http://longinv.blog103.fc2.com/

Posted at 23:04:16 2011/10/31 by kenz

この記事へのコメント

kage

kenzさん

当方からもリンクを貼らせていただきました。

ハイリスク投機家のブログですが、何卒よろしくお願い致します。

Posted at 23:21:01 2011/11/01 by おやじダンサー

この記事へのコメント

kage

早速のリンクありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

Posted at 00:35:16 2011/11/03 by kenz

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kage


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