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投資相談を受けました

kage

2011/09/26 (Mon)

三連休中に珍しく三日連続更新した後でしたので今日は意識して更新しないつもりだったのですが昨日知人から相談された投資案件の内容がブログネタに最適だったため不本意ながら(?)今日も更新します。

その知人は私が株式投資(投機も含む)にのめり込んでいることを以前からよく知っていたため投資のことなら詳しいだろうとある投資案件について相談を持ちかけてきました。その内容を簡潔に表現すると「FXの達人が海外で運用するので一口1万円で出資しないか?」というものでした。相談を持ちかけてきた知人は親しい友人から誘われているそうでその友人は完全にこの投資案件を信じ切っていて「絶対確実だ」と言っていたそうです。私は「海外」と「出資」というキーワードを聞いただけですぐに怪しさ80%+危うさ90%だと直感しましたが知人と親しい友人の関係もあることですから頭から否定的に決め付けてはいけないと思いその運用が真っ当なもの(怪しくない)という前提でアドバイスさせていただくことにしました。

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まず私が指摘したのは運用を海外で行うことで生じるリスクです。日本の証券会社、FX会社、ファンド運用会社などが万が一破綻した場合は顧客からの預かり資産を保護する仕組みがあります。そもそも日本では法律で会社の資産と顧客からの預かり資産は分別管理することが義務付けられています。しかし海外ではこの規制が及びません。今回の案件では「出資金」がどういう扱いになるのかが分かりませんが個人で運用するとのことなので管理に不安があります。従って万が一の事態が起こった場合には誰も守ってくれないことを覚悟しておく必要があります。もし運用者が何らかの不正を行った場合も日本国内なら被害者(出資者)が共同で弁護士を雇って告訴することも可能ですが海外ではそれも困難でしょう。知人によると勧誘元はこの運用を日本国内で行うと違法になる(組織で行うと出資法違反、個人で行うと禁止されている一任勘定取引に該当する恐れあり)との認識はあるとのことでしたのでこの時点で私の印象は怪しさ90%+危うさ95%にアップしました。

次に指摘したのが税制です。ご承知のとおりいくら海外で運用するからといっても出資者(投資者)が日本に居住している限りは日本に納税義務が生じます。つまりもしこの運用が当初の目論み通りに利益を上げて配当があった場合は基本的に日本で確定申告する義務が生じます。海外での運用であれば日本の優遇税制は適用されず源泉徴収ありで確定申告を不要にする選択もできません。海外だからバレないだろうと思って申告をしなければそれは立派な脱税行為となります。脱税は悪質な場合は逮捕もあり得る重い犯罪です。配当金を海外から国内の金融機関に送金するのであれば隠していてもいずれ国税庁や税務署に把握される可能性が高いと覚悟しておくべきです。自分はバレなくても仲間の誰かが見つかって芋づる式に摘発される可能性もありますしね。もちろんキチンと申告すれば問題はないのですがイレギュラー処理で手間がかかることと優遇税制が適応されないことを考えると賢い選択ではないというのが私の判断です。なお利益の分配を私は便宜上「配当」と書きましたが配当所得になるにしても雑所得になるにしても総合課税になるはずですので年収が多い人なら高い税率が適用されます。

そして私が最終的にアドバイスしたのは期待できるリターンと背負うリスクを天秤にかけるとリスクの方が明らかに重いので私ならこの投資案件には乗らない(出資しない)という当然といえば当然の結論でした。知人も勧誘を受けた時は怪しいと思ったらしいのですが親しい友人が「絶対確実だ」と信じ込んでいるので気持ちが揺れてしまったようです。今にして思えば最初から「明らかに怪しい」と言ってあげるべきだったかなとちょっと後悔しています。皆さんももし周りで似たような投資勧誘を耳にしたらぜひ注意してあげてください。「1万人限定で募集しているのでお急ぎください」というような勧誘の仕方をしているようですので。



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