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もしネット証券4社が液晶テレビを販売したら

kage

2011/06/30 (Thu)

本エントリーは資産倍増プロジェクトの公式サイトに掲載された「ネット証券4社共同での投信プロジェクトについて、個人的な想いや考えを書きます カブドットコム証券臼田琢美より、ネット投資家へのメッセージ」を拝読して書いています。某ベストセラー本からパクッたような今回のタイトルは臼田さんが書かれた一文の最後の方にあった下記の部分を読んでいてふと浮かんだフレーズです。

 逆に皆さんに聞きたいことがあります。対面の投資家にネットに来てもらうにはどうすればよいか? どんなファンドを出せばよいか? のアドバイスをください。


もしネット証券4社が販売する商品が投資信託ではなく液晶テレビだったとしたら。果たして「どんな液晶テレビを出せばよいか?」という発想になったでしょうか?

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取り扱う商品を投資信託から液晶テレビに置き換えて考えてみれば対面の大手証券会社はヤマダ電機やビックカメラなどの大手家電量販店に相当するでしょう。であればネット証券4社はAmazonのようなネット販売専門業者に相当すると考えられます。家電業界ではある程度まとまった量を買い切りで発注できる大手量販店が既存モデルをマイナーチェンジする形でオリジナルモデルを設定することはありますが基本的に製品の企画・開発はメーカー独自の仕事です。販売店が激しく競い合っているのは価格とサービスであり取り扱っている液晶テレビそのものの優劣を争っているわけではありません。そこが証券業界とはずいぶん違うところです。

ここで誤解のないように申し添えておきますが私は家電業界が正しくて証券業界が間違っていると言うつもりは毛頭ありません。証券業界には証券業界独特の構造(例えば投資信託のメーカーである投信会社・運用会社の立場が著しく弱いことなど)があるため「どんなファンドを出せばよいか?」という発想が普通になるのだと思います。独自の商品の魅力で対面の投資家をネットに来てもらおうとする戦略はそれはそれで間違った選択肢ではなかったと私は思います。しかし同時に家電業界のように価格とサービスで勝負するという意識も資産倍増プロジェクトに盛り込んで欲しいというのが私の希望です。

Amazonは私自身も良く使うのですがカスタマーレビュー(口コミ情報)や関連商品情報は便利で役に立つサービスであると感じます。対面の大手量販店と比べて商品説明の手厚さでかなわない部分を上手に補って逆に強みにしています。投資信託の販売でも口コミ情報を活用することだってやろうと思えばできるのではないでしょうか?ある投資信託を発注したらペアで保有されるケースの多い他の投資信託を自動的に紹介することだって決して難しくはないはずです。あと個人的にネット証券4社に一番実現して欲しいのは以前こちらのエントリーでも触れた「定期売却サービス」の実現です。「資産取り崩しサービスは運用会社ではなく販売会社が提供すべき」というのが以前からの私の主張ですので。このようにネット証券4社のサービス向上の手法にはまだまだ検討の余地は大きいと思われます。

ネット証券4社のコスト削減努力もまだまだ足りないと思います。聞くところによると東証の新取引システムの導入や今秋に予定されている取引時間の延長などの環境変化に対応するためネット証券4社はシステム関係費用が増大して経営を圧迫する要因になっているそうです。であればまずはその統合を考えるのが先ではないでしょうか?4社が別々に同じようなことをしているのなら協力できるところは協力して合理化を目指すべきです。今朝の日本経済新聞にはビール業界で激しい首位争いを演じてきたアサヒビールとキリンビールが初めて手を組み共同配送に乗り出すという記事が掲載されていました。また日立、東芝、ソニーが中小型液晶事業の統合を目指すという記事も大きく掲載されていました。ネット証券4社が束になっても大手対面証券にかなわないのなら経営統合して挑戦するくらいの覚悟で資産倍増プロジェクトに取り組んでいただきたいというのが私の希望です。資産倍増プロジェクトが中途半端に終わりネット証券4社が枕を並べて討ち死にとなってしまうことが私たち個人投資家にとって一番困るシナリオであることは間違いないのですから。



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