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忙しいあなたのためのシンプル&スマート投資 Vol.1

kage

2010/12/13 (Mon)

12月11日(土)に東京八重洲で行われたセゾン投信&バンガード共催の標記のセミナーに参加して参りましたのでご報告させていただきます。なお事前に案内されていた当日のプログラムは下記のとおりでした。

忙しいあなたのためのシンプル&スマート投資

ご挨拶 中野晴啓氏(セゾン投信代表取締役社長)

第1部・講演

「スマートでシンプルな個人の投資運用法」
山崎元氏(経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員)

「アクセクしないガツガツしない スマートインベストのすすめ」
加藤隆氏(バンガード・インベストメンツ・ジャパン代表取締役)

第2部・トークセッション&質疑応答



今回のセミナーに参加した動機は経済評論家としてテレビでもおなじみの山崎元氏のお話をぜひ生で聞いてみたいと思ったことでした。山崎氏のお話は示唆に富み、ハイリスク投機家である私にも大変参考になるもので間違いなく満足度は高かったのですがおかげでいつもよりメモの量が増えてしまいました。それに加えてその前の中野社長の挨拶が完全にミニ講演化してしまったためさらにメモが増す結果になりました。このため正直ブログでレポートする気力が削がれてしまっていたのですがせっかく一生懸命に取ったメモをお蔵入りさせるのももったいないと思い直しとりあえず今回は中野社長の「熱い」挨拶と山崎氏の講演の冒頭の部分をご紹介させていただきます。なお毎度おなじみのご注意となりますが以下のレポートは私のメモをまとめたものであり中野社長及び山崎氏の本来の発言主旨と異なる場合があることをあらかじめご承知置きください。

ご挨拶 中野晴啓氏(セゾン投信代表取締役社長)

・先日あるベテランの銀行マンの方が「どうしても中野さんにお会いしたい」と尋ねて来られた。その方は日本の金融業界が進んでいる方向に疑問を抱いておられ何度も「ボーグル(バンガードの創業者にしてインデックスファンドの父とも言われるジョン ・ボーグル氏のこと)の正義」という言葉を使われた。

・その銀行マン氏曰わく「今の日本の金融業界は利益至上主義に陥りすっかりピンハネの収益構造になっている」。

・私が考える本来あるべき金融の姿は産業を支える裏方。ピンハネが一番あってはならない業界である。

・金融業界の特徴は情報の非対称性(販売側は知っている情報を顧客は知らない)が顕著なこと。これを利用してはならない。適正な報酬はもちろん必要だが(情報を持たない顧客の弱みに付け込んだ)不正の利益を上げてはならない。

・先日あるNPO団体から運用の相談を受けて実態を見せてもらった。驚いたことにほとんどが仕組み債だった。資料に書かれた販売元には名だたる大手金融機関が名を連ねていた。仕組み債は限定された利益を得るために無限のリスクを負うもの。(結果論でいえば)金融危機後世界の主要株価は元に戻っているので普通の運用で良かった。その時私の脳裏に浮かんだのは「邪悪」という言葉。売ってはいけない人に売っている。

・現在の日本の投資信託業界では(預かり資産日本一の)グローバルソブリンオープン(グロソブ)から資金流出が続き、流れ出た資金がそのまま通貨選択型ファンドに資金に流入している。しかもその通貨選択型ファンドの約7割がブラジルレアルを選択している。この流れをどう考えるか。(筆者注・これは業界内部の人間がどう考えるかと同時に私たち顧客側もどう考えるかという問いかけだと感じました。)

・21世紀は本気で投資を考えなければならない時代。しかし本気の投資ができる環境は限られている。日本は高成長が期待できない成熟型社会になった 成熟型社会の先輩である米国や英国は投資を積極的に活用してきた。先輩を参考にして「正義の投資」でお金を長期で働きに出す流れを作りたいと思ってセゾン投信を起業した。

「スマートでシンプルな個人の投資運用法」
山崎元氏(経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員)


・ずいぶん前から日本の投資信託業界は行き詰まっていた。投資信託自体がプロダクトとして行き詰まっていた。それが銀行の投信販売開始による販売増加でごまかされていた。

・アクティブファンドの信託報酬を比較してみると90年代の平均0.8%→94-5年の平均1.0%→現在の平均1.8%と徐々に増加している。このように日本の投資信託は競争の激化でコストが上昇するという珍しい変化になっている。

・コスト増の要因は運用会社が投信を売ってもらうために販売会社の信託報酬を増やしたため。販売会社は信託報酬が高い(取り分が大きく利益率が高い)ファンドを売ろうとする。また利益確保のため販売にノルマを課す動きもあった。販売会社は人間関係が良好でお願いすれば買ってくれる顧客に販売を続けたため結果的にコストの高い投信が売れた。

・販売手数料は目立つので信託報酬を上げた。販売手数料は一度限りだが信託報酬は保有する期間が長くなるほど支払うコストも増えることになる。

・そもそも長期金利より高いコストの金融商品はまともではない。

・金融機関傘下の運用会社は親会社の老人委託先(天下り先)。親会社から来る経営陣は定期的に代わるため長期ビジョンがない。(適正なコストの)まともな商品を出して目先の減益につながるのが怖い。

・彼らにとって新規の顧客をたくさん抱える銀行は宝の山だった。

・昔は銀行は(以前勧めた投信の成績が思わしくないので新しいこちらの投信に乗り換えましょうと勧める)回転売買のような売り方はしないと言われていたが最近は銀行も回転売買をするようになった。扱っている投信のコストも高い。私は常々「退職金が振り込まれた銀行で運用してはいけない」と言っている。

・日本の投資信託業界は商品が良くないので普及しないという悪循環。また運用の半分は言い訳が仕事になっている。売れているのは分配金の安定だけをアピールするような商品ばかり。

・セゾン投信のような独立系が大きなマーケットを取れば既存の金融機関(中野社長の言う邪悪な者たち)も改心するだろう。そいういう意味で独立系には期待している。

ここまでレポートして当日取ったメモのようやく1/4が終了しました。山崎氏の講演の続きとその後の盛りだくさんの内容は次回に続きます。





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