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海外株式投信評価額(2010.11.05現在)

kage

2010/11/06 (Sat)

今週は全世界が固唾を呑んでその結果を待ち受けていた米中間選挙とFOMCという大イベントがありました。しかし終わってみればほとんど事前の予想どおりの結果だったことでサラッと流された感があります。いくら市場の注目を集めた大きな材料でも過ぎ去ってしまえば「織り込み済み」との判断で過去のものとなり次の材料を探し始めるのが相場の常とはいえ2大イベント通過後の世界的な株高、金価格や原油価格の高騰などを見ると事前の懸念は何だったのかと拍子抜けする思いです。しかしこの結果だけを見て世界経済はホッと一安心かといえば決してそんなことはなく、相変わらず前途多難であることは誰もが実感しているとおりです。いくら日米が必死になって金融緩和合戦を繰り広げても就職率や失業率は一向に改善せず政府や中央銀行に対する国民の不満は募るばかりです。しかしここで少し視点を変えて考えてみれば世界経済に不安や懸念が残っているからこそ投資妙味が増すという現実があるのは確かですから長期投資を実践する個人投資家であれば市場に必要以上に楽観が広がらないことはむしろ喜ばしい状況と考えることもできそうです。あと個人的に注目しているのは(以前にもどこかのエントリーで書いたと思いますが)世界の中央銀行が資産の買い取りを積極的に行い世界経済回復のためにまず資産デフレを止めようとする姿勢を鮮明にしていることです。特に過去の失敗から何よりもバブルの再来を恐れていた日銀が国債だけでなくETFやREITといったリスク資産の買い入れを決めたことは相場にとっても大きな転機になると考えています。世界の中央銀行が全力で資産デフレを止めようとしているのならその流れに積極的に乗って行こう、というのがハイリスク投機家である私の判断です。

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ご承知のとおり日本経済は「失われた10年」とも「失われた20年」とも言われる長く続くデフレに苦しんでいます。デフレから脱却するのは容易ではありませんから「失われた30年」になる可能性だって十分にあるはずです。デフレは物価の下落を意味しますので相対的に通貨(日本円)の価値を押し上げ円高につながります。ですから今は辛うじて1ドル=80円ラインを守っている為替水準もいずれ70円台に突入して60円台、50円台と円高が暴走して行くのかも知れません。将来のことは誰にも分かりませんから日本のデフレがいつまで続くのかも誰にも分かりません。しかしいちハイリスク投機家に過ぎない私でも断言できることがひとつだけあります。それはこのままの状況が続けばいつかはデフレも円高も必ず終焉を迎えるということです。デフレは日本経済をドンドン収縮させています。また円高は日本経済の稼ぎ頭である輸出企業の競争力をドンドン奪っています。すなわち現在の状態がこのまま続けばいずれ日本経済は立ち行かなくなることは明らかです。そうなると待ち受けているのは第一次大戦後のドイツや直近のジンバブエのようなハイパーインフレです。長く続いたデフレ下では日本円建てで預貯金や国債を保有している人が勝ち組でしたがこのままデフレスパイラルが続くのであればどこかでハイパーインフレという時限爆弾のスイッチが入りすべてを失うことになってしまいます。

もちろんハイパーインフレのシナリオは極端な例であり日本経済の規模や体力を考えれば簡単にはそうならないと考えるのが妥当です。先に述べたとおり日銀も遅ればせながらデフレ脱却のためにETFやREITといったリスク資産の買い入れを始めましたのでとりあえず株式や不動産には値下がり抑制効果が働くはずです。リーマンショック以降の世界的なリスク回避の流れの中で今は国債や日本円に一時避難している投資資金がリスク資産に動き出せばとりあえず資産デフレは資産インフレに転換します。このところ先の触れた金価格や原油価格の高騰だけでなく金属や農作物など商品価格も新興国の株価も上昇傾向が顕著であり、もしかすると各国の中央銀行による金融緩和合戦と各国政府による通貨安競争によって市場にジャブジャブに供給された流動性が資産インフレを引き起こす先駆けと捉えることもできそうです。デフレが長く続く日本で生活していると実感しにくいですが世界経済の現状を見渡してみれば新興国や資源国の中にはインフレ懸念から利上げを断行している例も多々あり世界経済は徐々にインフレの方向に進んでいるのかも知れないのです。そうなるとこれまで勝ち組だった現金保有者は一転して負け組に転落です。自分の資産や給料が全部米ドル建てだったらと想像してみてください。現金で保有していると刻一刻とその価値は減ってしまうのです。そうなることを想定して資産の目減りを防ぐにはどうするかを考えるのも投資や資産運用の重要な役割です。

一方で世界経済の現状を違った側面から見ると各国の中央銀行が金融緩和合戦を繰り広げ各国政府が通貨安を競い合って市場にジャブジャブに流動性を供給しても自国の経済活動にお金が回らず金価格、原油価格、金属や農作物など商品価格、新興国の株価などを押し上げる結果になっているという皮肉な一面も垣間見えます。よく「お金に色はない」といわれますが現代では国境もありません。市場に流れたお金は敏感に少しでも有利な条件を求めて突進して行きます。その動きには人知の力が及ばないというのもまた現実です。日本政府や日銀が財政政策や金融政策で市場にジャブジャブと流し続けている資金は決して打ち出の小槌や魔法で生み出されているわけではありません。それらは紛れもなく私たちの税金であり国債発行で調達した将来の税収の先取りなのです。それらが本当に日本経済に回らず他の地域や資産に流入しているとしたら、やはりそれなりの対策を講じておかなければ将来的に少なからず不利益を被ることになりはしないでしょうか?投資や資産運用にはこのような不利益をヘッジする効果も期待できますので「成長を享受する」という観点だけでなく「将来のリスクをヘッジする」という一面にもぜひ注目していただきたいと思います。

冒頭で触れたとおり今週は市場注目の2大イベントが波乱なく経過したため結局猫パンチ投資を繰り出す機会も訪れませんでした。だからといって無理に後追いすると良い結果につながらないという経験則もありますので引き続き流動的な為替動向に注目しつつ次のチャンスを待ちたいと思います。なお今週はDIAM中国関連株オープン(愛称:チャイニーズエンジェル)の決算日がありましたが分配金はゼロでした。もし分配金が出たら猫パンチ投資の原資に充当しようと思っていたのですが出ないならそれに越したことはありませんのでここは素直に喜んでおこうと思います。

マネックス証券
MX101105

SBI証券
ET101105

今週のETFを活用した短期売買も引き続き上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)と東証REIT指数連動型上場投(1343)を中心に売買しました。先週から持ち越した分と今週前半に追加した分は昨日までにほぼ利益確定してしまいましたので現在のポジションは昨日の後場寄り付きで少しだけ買い戻した数枚だけです。新興国株とREITには強気なので少し長いスパンで持ちたいと言っておきながらやはりハイリスク投機家の悪い癖で少しでも利益が出たら確定したくなる気持ちを止めることができませんでした。来週も基本的に1343と1681をターゲットにコツコツ押し目買いを狙っていきたいと思っています。



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