2017 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 11

海外株式投信評価額(2010.10.08現在)

kage

2010/10/09 (Sat)

日銀、ついにやりましたね。ルビコン川を渡ったというか清水の舞台から飛び降りたと表現すべきか、とにかく先週の金融政策決定会合で市場の予想を上回る大胆な金融緩和策を打ち出しました。具体的には4年3ヵ月ぶりとなる事実上のゼロ金利政策の復活、国債や社債だけでなくETFやREITなどのリスク資産の買い取りも含めた5兆円規模の基金の設立などが市場にサプライズを与え株価は上昇、為替も円安に振れました。ただし11月上旬に予定されているアメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)でも追加金融緩和が予想されているため為替のドル円はすぐに円高に戻し、今朝の終値では先の為替介入時点のレベルを大きく超える81円台に突入しています。このままでは早晩ドル円は80円を割り込み、1995年に付けた1ドル=79円75銭の史上最高値に再チャレンジするのは時間の問題であるようにも思えます。こうなってくるとマスコミも円高、円高と騒ぎますので私たちも冷静な判断ができなくなりがちですがここは意識的に気持ちを落ち着かせて改めてドル以外の主要通貨と円の関係を確認してみてください。すると円はユーロに対して為替介入以降一貫して下落し続けている(=対ユーロで円安が進行している)ことが分かります。先般ドルに対して史上最高値を更新した豪ドルに対しては為替介入以降はほぼ横ばいです。そしてこの1ヶ月間のユーロ/ドルのチャートを見るときれいな右肩上がりを描いておりドル安ユーロ高の流れが鮮明になっていることも分かります。すなわち現状の正しい認識は円高ではなくドルがすべての通貨に対して下落する独歩安だということになります。

<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
アメリカのオバマ政権はサブプライムローン問題が引き金となって起こった金融危機の影響で内需が大きなダメージを受けたためドル安に誘導して外需(輸出)主導でアメリカ経済を立て直そうとしています。これに合わせてFRBも大胆な金融緩和策を打ち出して市場に大量のドルを流してドル安を支援しています。この流れを止めようと中国や日本が為替介入を行っているわけですが介入で買ったドルは米国債に化けてアメリカの借金を肩代わりすることになり、自国通貨安の弊害も外国が保有する米国債の評価損という形で責任転嫁されることになります(国債のほとんどが国内で消化される日本なら円安による資産価値の下落も自らが負うことになります)。このように結局のところ世界経済はアメリカを中心に、アメリカの思う通りに回って行くことになるわけですね。これも基軸通貨を握った国の特権のひとつといえるのでしょうか?

もっともこのような高度に政治的な状況については私たちの力で一朝一夕に変えることはできませんので私たちにとって重要なのはいかに現状を正しく認識してどのような対応策を講じていくかということになります。日本が為替介入に踏み切り、日銀が大胆な金融緩和路線に転じたことで世界通貨安競争の様相を呈してきました。今週末のG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)の主要議題にもこの世界通貨安競争が上がる見込みです。しかしここで冷静に考えてみてください。そもそも為替はある通貨と別の通貨の価値を比較した相対的な値付けを決めるものですよね?であれば全世界のすべての通貨が同時に下落してしまえば相対的な価値に変化はないことになります。つまりトランプゲームのババ抜きのように誰かがババを掴んで通貨高を容認してくれない限り世界通貨安競争の勝者はいないという結果になります。それどころかこの流れが暴走すれは良くてバブルの発生、最悪のケースだと悪性のインフレ(ハイパーインフレ)を誘発することにもなりかねませんので参加者全員が敗者という結果もあり得ます。これまでババを掴まされていた日本が通貨安競争に参入したことは世界経済のこれからにとって大きな転換点になると私は考えています。

しかし冒頭にも書いたようにマスコミが円高、円高と騒ぎ立てるので私たちには日本が世界通貨安競争に参入したという実感が沸きませんよね。しかし以前にも指摘したとおり先週も史上最高値を更新した金(Gold)の価格と比較すると円の価値は今年に入って一貫して下がり続けています(=円建ての金価格の上昇が続いている)。つまり金価格を基準として考えてみれば円だけでなく世界の通貨すべての価値が下がり続けているだという現実が分かります。この現実から私たちは世界通貨安競争が通貨全体に対する信頼低下につながり、やがてそれが「世界同時通貨危機」につながりかねないという懸念を持っておくべきなのではないかと感じています。このように何を基準にモノの価値を判断するのかという視点は非常に重要です。例えば今朝終わったニューヨーク株式市場で代表的な株価指数であるダウ指数は久しぶりに11,000ドル台を回復していますがこれを「株が上がった」と捉えるのか、あるいは「ドルが下がったので相対的に株が上がったように見えているだけ」と捉えるのかによって見える景色は大きく変わってきます。今の米国株は景気回復による企業業績の改善を背景にして上がっているのではなく悪い経済指標を受けて次回FOMCで追加金融緩和が行われるとの期待で上がっていることを思えば私の捉え方は後者の「通貨価値が下落しているため相対的に株価が上がっているように見える」になります。

突然ですがこんな事態を想像してみてください。連休明けの火曜日に出社したあなたは上司から「今日、社長から何だか重大な発表があるらしい」と聞かされます。そして始業時間になり社長から聞かされたのは以下のような驚くべき内容でした。「昨今の円高の影響でわが社の業績は低迷している。もう合理化の努力も限界である。そこで誠に申し訳ないが今月から全従業員の給与をドル建てにさせていただく。この措置は1ドル=100円を超えるまで継続する。」さあ大変です。あなたの給料は日々その価値を下げ続けるドル建てになってしまいました。あなたは給料の目減りを防ぐためにどうしますか?金(Gold)を買いますか?株を買いますか?不動産を買いますか?それともFXでドルを売ってリスクヘッジしますか?あるいはリスクを取るのは怖いので給料の目減りを黙って受け入れますか?今私たちが考えておかなければならないのは円が今のドルのように下落を続けるような事態になった場合にはどのような対策を取るべきかをしっかりと想定しておくことではないでしょうか?投資や資産運用には「殖やす」という目的だけではなく「守る」という目的もあるのですから。

マネックス証券
MX101008

SBI証券
ET101008

今週は日銀の予想外の金融緩和策が発表されたことで日経平均株価が大きく上昇しました。基本的に私は為替介入があれば日経225連動型上場投資信託(1321)を売り立てるというスタンスだったのですが今回のケースだとトレンドが変化した可能性もあるため空売りを入れるのは怖くてできませんでした。結果的に今週は上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)をチョコチョコと売買しただけで現時点ではノーポジションです。ハイリスク投機家としては日銀がETFやREITの買い取りでまず資産デフレを止める姿勢を鮮明にしたことを重視してここからは買い主体で臨もうと考えています。具体的には来週は一度急上昇して調整局面に入ってきた東証REIT指数連動型上場投(1343)の買いを狙おうと考えています。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック