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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2010/09/26 (Sun)

一昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,275円 (先月比で16円の低下)
●騰落率 : -7.5% (先月比で2.6%の改善)


先月の約定日から今月の約定日までの間に日本政府と日銀が6年半ぶりに円売りドル買いの為替介入に踏み切るという大きな出来事がありました。これは日本国にとってそれほど深刻な円高が進行していたということの証明に他ならないのですが、外貨建て資産の組み入れ率が高く円高がデメリットとなるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの今月の約定価額は7,661円となり、先月の7,462円や先々月の7,440円と比較して意外にも高い水準となりました。これには現在の為替動向が円高ではなく米ドルの独歩安で為替介入以降対ユーロでは円安が続いていること、欧州財政危機や米国景気後退懸念の再燃で投資資金が債券に逃避して債券価格が上昇していること、そんな先進国の迷走をよそに新興国の株価は堅調な動きを続けていること、などなどさまざまな要因があると想像できますが、理由はどうであれ結果的に分散投資の効果を享受できていることだけは確かなようです。

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話は変わって当ブログでもたびたび触れている金(Gold)の価格ですが、金曜日にはまた史上最高値を更新する強い動きで一時的に1トロイオンス=1,300ドルの大台を突破しました。私が保有している金(Gold)を最後に買った価格が1トロイオンス=720ドルだったことを思えばすごい値上がりぶりです。この値動きを見て多方面から「金価格はバブルである」との指摘が出ていますが過去のバブルの事例を調べてみると市場からバブルの懸念が出ている内はまだバブルとはいえない、あるいはバブルであったとしてもまだほんの序の口、と考えることもできます。日本の不動産バブルの時もアメリカのITバブルの時もバブルが最高潮に達した時には参加者全員が幸せを感じて誰もがこのトレンドは本物で今後も長く続くと信じて疑いませんでした。ただし金価格の高騰には一連のリスク回避の動きに伴う投資資金の流入という側面もありますので不動産バブルやITバブルよりもむしろ2008年の原油価格高騰に近い動きのようにも思えます。そう考えると高騰を続ける金価格もここからはチキンレースの領域に入ってくるのかも知れません。

それにしても史上最高値更新を続ける金価格を見て改めて感じるのが「モノの価値とはいったい何だろう?」という疑問です。金(Gold)の価値を形成する第一はおそらく希少価値でしょう(年間の産出量が限られておりしかも少ない)。次に挙げられるのが貴金属(宝飾品)としての価値です。金(Gold)の輝きは古来から世の女性たちを虜にして来ましたが新興国の発展や原油価格の高騰を背景に中国、インド、中東などで宝飾品としての金の需要が増えているそうです。これらの国や地域で金が好まれる理由は単に宝飾品としての魅力だけではなく、長い歴史の中で異民族の侵略や支配を受けてきたことで身に付け持ち出せる資産として金が選ばれたという背景もあるようです。さらに金には工業用金属としての価値もあります。日本が製造するハイテク製品に金は必要不可欠です。実際に皆さんが手にしておられる携帯電話の金含有率は一級品の金鉱石でさえ遠く及ばないほどの高さであるといわれています。今や日本だけでなく世界中でハイテク製品が製造されておりその数は日々増えていますので金の需要も日々拡大していることになります。これに加えて金には紀元前の時代から貨幣として使われたという歴史的背景があり、先の未曾有の金融危機以来世界的に広まっている通貨に対する不安の受け皿となり投資資金の逃避先に選ばれているという現実があります。つまり投資対象、あるいは現物資産としての価値です。このようなさまざまな理由から供給量が限られているのに需要が増えているため金価値が上がっているわけです。つまりモノの価値の計り方にはいろいろな方法があっても、最終的には需要と供給がバランスするところで価格が決まるというのが経済学の原則といえるわけです。

しかしこうして改めて金の価値の源泉を考えてみて一番不思議に思うのが最後の「投資対象、あるいは現物資産としての価値」です。確かに金は人類の長い歴史の中で貨幣として流通しており有史以来一度もその価値が失われたことはありません。しかし金本位制は過去のものとなり、どの国の政府も中央銀行も国際通貨基金(IMF)でさえも金の価値を保証してくれているわけではありません。つまりいつでもどこでも金を現地通貨やお米やパンと交換してもらえるという保証はどこにもないわけです。しかし私たちの多くは何の疑いもなく金に代替通貨としての価値を認めている。これは「誰もが価値があると信じているから価値がある」の典型ではないでしょうか?先週あるテレビ番組で池上彰さんが「日本の一万円札の製造原価は27円である」と紹介していました。つまり福沢諭吉の肖像のある日本銀行券という名の紙切れの本当の価値は27円相当ということです。それを日本政府や日本銀行が保証人となって1万円の価値があるものとして市中に流通させている、というのが現実の姿です。しかし今世界中でこの通貨の信用が揺らぎ始めています。今こそ私たちは改めて「モノの価値とはいったい何だろう?」と考えてみるべき時なのかも知れませんね。

と、ここでエントリーを締めくくってしまうと表題との乖離が激しすぎますので(もっとも当ブログではありがちなことですが)、蛇足ながらさらに続けます。モノの価値についていろいろと考えてみると価値と価格は必ずしも一致しないことに気付きます。現実に価値は変わらないはずなのに時として信じられないような高い値段で買われたり、逆に信じられないような安値でも誰も買わないという事態が往々にして起こります。これはモノの売買に人間の判断が入るためであり、人間は時として冷静な判断ができなくなり、結果的に適正な値付けがなされなくなります。例えば現在の日本の株式市場を見渡せばリーマンショック前では信じられないような高配当銘柄や利益を計上しているのに株価が会社の解散価値を下回っているような銘柄がゴロゴロしています。いわばこれは株式市場という川の中にダイヤモンドがゴロゴロ転がっている状況ともいえます。しかしその川は底が深いかも知れないと恐れて誰もそのダイヤモンドを取りに行かない。こんな時でも積み立て投資なら人間の恐れや疑いといった予断を一切交えずに淡々と買い付けを行うことができます。誰もが恐れた通り、その川の底は深くおぼれてしまうかも知れません。また川の中にあるダイヤモンドは今後もっと増えるかも知れません。しかし毎月毎月少しずつ川底の石を拾っていれば結果的に手の届くところにダイヤモンドがたくさんありながらひとつも取れなかったという事態を避けることができます。外部環境が不透明な今のような時代には人間誰しも最悪の事態を想定して慎重になりがちですが、「最悪の事態に至らなかった場合の機会損失リスク」を考えることも投資や資産運用には大切です。積み立て投資は機会損失リスクを回避するためのひとつの有力な解答となることは間違いありません。以上、無理矢理エントリー内容を積み立て投資に結び付けたところで本当の締めくくりとさせていただきます。





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この記事へのコメント

kage

いつもながら読み応えのあるエントリでした!
先のことは分かりませんが、ちょいと楽しみつつも淡々と行きましょう!

Posted at 10:45:47 2010/09/26 by 虫とり小僧

この記事へのコメント

kage

虫とり小僧さん

コメントありがとうございます。

先のことが分からないからこそリターンの期待値が上がるという側面もありますので世界経済の成長を信じて投資を継続したいものですね。

Posted at 00:13:04 2010/09/27 by おやじダンサー

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kage


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