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海外株式投信評価額(2010.09.03現在)

kage

2010/09/04 (Sat)

世界中が固唾を飲んで発表を見守っていた昨日の米雇用統計は事前の市場予想マイナス10万人超を大きく下回るマイナス5万4,000人となりました。このポジティブサプライズを受けて米国株は急騰、為替もドル円が一時85円を突破する反応を見せました。しかし終日高値圏を維持した株式市場とは対照的に為替市場のドル円はすぐに失速して終わってみれば前日とほぼ変わらずという結果でした。この現実を見ると円高のトレンドは簡単には終わりそうにないという印象を強く受けます。

ところで為替関連では今週ロイターが報道した下記のニュースに個人的に興味を持ちました。今後の為替動向や為替に強い影響を受ける日本株の動向に予測する際に役立つと思いますのでご参考までにご紹介させていただきます。

世界の為替取引は1日あたり4兆ドルに増加、東京市場が3位に浮上=BIS調査

ロンドン 1日 ロイター:国際決済銀行(BIS)は1日、世界の為替取引に関する3年に一度の調査(2007年─2010年)結果を公表した。

世界の為替取引額(1日当たり)は3年間に20%増加して4兆ドルと、ドイツの国内総生産(GDP)にほぼ匹敵する規模になった。けん引役となったのはヘッジファンド、保険会社、中央銀行、その他ノンバンク。また電子取引の浸透で個人投資家の参加も増えた。

最大の取引市場は、今回もロンドンだった。2008年秋に銀行セクターの問題が浮上し金融市場が混乱したが、為替取引の中心地という地位を守った。

取引増加を主導したのはスポット市場で48%増加した。瞬時に大量の取引を処理するアルゴリズム取引の拡大が反映された。取引主体別では、ヘッジファンドなどのノンバンク、中央銀行が初めてインターバンクディーラーを抜いた。

外為決済システム会社CLSバンクのアラン・ボジアン最高経営責任者(CEO)は「外為取引は依然、肥沃な環境で、参加者の種類、数ともに増えている」と述べた。


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<円と豪ドルの取引が増加>

取引通貨をみると、トップは依然ドルだが、シェアは2001年の90%をピークに2004年4月が85.6%、2010年4月は84.9%と低下傾向をたどっている。これが恩恵となっているのがユーロなどドル以外のG10通貨、新興国通貨だ。

今回の調査期間には2008年の金融危機が含まれている。キャリートレード・ブームの終えん、それを解消する急激な動きが反映され、低金利通貨の円と高金利通貨の豪ドルの取引シェアが拡大した。

シェアで断トツはユーロ/ドルで28%、2位のドル/円は若干拡大し14%となった。ポンド/ドルは2004年のピークからシェアを落としており、今回は9%と1998年並みの水準になった。

<東京市場での取引急増>

取引市場はやはり英米が他を圧倒。1位を維持したロンドンは1日当たりの平均取引高が約25%増加し1兆9000億ドルと2位の米国の2倍強だった。

日本は、取引が大幅に増加した結果、シンガポールやスイスを抜いて3位に浮上した。

店頭(OTC)デリバティブ(金融派生商品)市場の拡大も示された。1日あたりの取引高は24%増加して2兆1000億ドルとなった。フォワード取引が132%増加した半面、主要通貨の金利スワップ取引はほぼ変わらず、金利オプション取引は小幅減少した。

BISは2010年4月の取引に関する詳細なデータと2010年6月末時点の外為商品持ち高を11月に発表する予定。



ご覧の通りこの記事には為替の現状認識や将来動向を考える上で参考になる点が多々含まれています。個人的には全世界の為替取引総額が加速度的に増加していること、全為替取引に占める米ドルのシェアはいまだに圧倒的だが毎年徐々に減少していること、全通貨ペア取引額の1位はドル/ユーロで2位はドル/円であること、東京市場の為替取引額が急増しており英国、米国に続いて世界3位になったこと、などが印象に残りました。ただいくら「世界の為替取引額が急増」といっても文字だけでは実感が伴いにくいと思いますのでロイターの該当記事でリンクが貼ってあったグラフも併せてご紹介しておきます。

世界為替取引推移

このグラフを見ると2010年の1日の為替取引額は2004年と比較して2倍になっていることが分かります。ちなみに2004年といえば日本が前回為替介入に踏み切った年です。ということは単純に考えて現時点で前回と同じ程度の効果を期待して為替介入を行おうとすると前回の2倍の資金量が必要になるということですよね?しかも現状では日本は完全に孤立無援ですからもし為替介入に踏み切っても一時的に為替市場にサプライズを与えてすぐ元に戻る昨日のドル円相場のような結果に終わる可能性が高いと想像できます。しかし一方で上記グラフの右側を見ると全体のパイは急速に膨らんでいても日本円自体のシェアはほぼ横ばいであることが分かります。その中で存在感を増しているのが高金利通貨の代表格である豪ドルです。また日本人投資家の間ではブラジル・レアルや南アフリカ・ランドなどの新興国通貨も人気です。これらに今後取引の自由化拡大が予想される人民元を加えるとメジャー通貨の存在感が相対的に低下していくというトレンドも予測できます。さらに大胆な予想をするならば最近の金(Gold)価格上昇の背景には通貨システム全体への不安と不信があると思われますので通貨間の高い安いだけに囚われていては全体を見誤る可能性も否定できません。このように世界経済を取り巻く環境は時間とともに確実に変化していますので私たち個人投資家も常に最新の情報を収集して現状認識に努めなければなりませんね。今回の記事から分かるとおり同じ為替介入をするにしても2004年と2010年では環境がまったく違うのですから。

含み損を抱えたままホールドしていた上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)は比較的安値で拾ったものについては今週薄利で決済を行いましたが高値で掴んでしまったポジションはまだ救済されずに残っています。昨日の米雇用統計で「株高+円安」という天の助けが到来することを期待したのですが冒頭に書いたとおり為替は空振りに終わってしまい救済作戦は前途多難です。従って来週も引き続き救済のチャンスを待ちながらの持久戦となりそうです。

マネックス証券
MX100904

SBI証券
ET100904



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