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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2010/06/24 (Thu)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,341円 (先月比で18円の低下)
●騰落率 : -7.5% (先月比で1.4%の改善)


先月の約定後も引き続き欧州の財政不安を背景とする世界的な株安と為替の円高傾向が続き今月の約定価額は先月比でちょうど100円高の7,722円という低い水準に止まりました。もっとも過去に何度も書いているように将来的に景気は回復するという前提で長期投資を続けるのであれば今は約定価額にはなるべく低水準に止まってもらって毎月コツコツと個別元本の引き下げに勤しむことが最終的には大きなリターンをもたらしてくれることになるため今月も世界の資産を安くたくさん買えたことを素直に喜びたいと思います。

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それではひとつ前のエントリーでお約束したとおり6月19日に東京・日本橋で開催されたセゾン投信・バンガード共催セミナーのご報告を続けさせていただきます。

第1部二人目の講演者はバンガード・インベストメンツ・ジャパン代表の加藤隆さんでした。講演を始める前に加藤さんから「私の話を聞いたことがある人はいらっしゃいますか?」という質問がありましたが参加者の約9割は初めての方でした。しかし私は残りの1割に該当し、2007年11月に開催されたこちらのセミナー以来何度も加藤さんのお話を拝聴している筋金入りの「加藤さんリスナー」です。ですから加藤さんの講演内容が良い意味でいつも同じであることもよく承知しております。発言内容がブレないという意味ではさわかみ投信の澤上社長とよく似ていますが、個人的には澤上社長はいつも元気ハツラツに同じ内容を繰り返し、加藤さんはいつも沈着冷静に同じ内容を繰り返すという印象を持っています。なお以下のレポートは私のメモをまとめたものであり加藤さんの本来の発言主旨と異なる場合があることをあらかじめご承知置きください。

生活者のための簡単で有効な投資法」 バンガード・インベストメンツ・ジャパン代表 加藤隆氏

投機はプライスを追いかける。投資は将来の経済価値を増やすために行う。

普通の生活者のための堅実で簡単で有効な投資法とは?専門知識がない、時間がない、投資信託の選び方が分からない人でも行える投資法とは?現在東証一部上場銘柄は1,683。これに対して投資信託は3,656本もあり選択は簡単ではない。そこでインデックスファンドを利用する。そうすれば簡単にほぼ市場平均リターンを確保することができる。

インデックスファンドを活用して世界の株式と債券に分散投資する。低価格/低コストが決め手となる。アクティブファンドの成績を総合すると市場平均に勝ったのは全体の39%で61%が負けている。50%にならないのは高コストの要因が大きい。

ファンドの勝者と敗者は短期的にも長期的にも激しく入れ替わっている。長期に渡り市場平均を上回る成績を残すファンドは存在するが運用者の能力によるものかどうかは分からない。もし能力によるものであったとしてもあらかじめ選り分ける上手い方法はない。

なぜ世界中に分散するのか?
1.リスクを広く分散する(「貧乏くじ」を排除する)
2.世界の平均リターンを取る

理論的に「長期」とは限りなく永遠に近い長期を指す。

なぜコストが重要か?
1.確実な負のリターン
2.リターンを決める最大の要因
3.小さくない影響

加藤さんは毎回詳細なデータやグラフを使って講演を行われますのでこのメモだけでは実際の1/10も伝わらないのではないかと危惧しています。ただ筋金入りの「加藤さんリスナー」を自負する私が今回の講演内容の中からもっとも注目すべきポイントを挙げるとしたら迷わずリスクを広く分散する(「貧乏くじ」を排除する)を選びます。ハイリスク投機家を自認する私は相場の世界では100戦した結果が例え99勝1敗であってもその1敗ですべてを失う恐れがある厳しい現実を身に染みて理解しています。これまで連戦連勝だった投資家が先般の未曾有の金融危機で痛恨の1敗を喫して市場から強制退場を命じられた事例も現実にあるでしょう。この前の講演でカンさんも指摘されたように市場のリターンを100%得るためには市場に居続けるしかないのです。そのためには負けるにしてもいかに大敗を防ぐかが重要になるわけです。大勝は期待できない代わりに大敗の心配が少ない。だからこそ長期投資に適している。これこそがインデックスファンドを活用した長期投資の本質であると私は理解しています。

続いて第2部のトークセッション&質疑応答のご報告ですが、申し訳ありませんがトークセッションについてはほとんどメモしていません。唯一のメモがこれでした。

カンさんはセゾン投信のアドバイザリーボードの一員。7/27に行われるアドバイザリーボード会議をUSTREAM中継する予定。詳細は決まり次第社長ブログなどで告知する。(中野)

カンさんは今回のトークセッションの中でも「中野社長は直販にこだわりがあるようだが例えばジャパネットたかたで販売したりスターバックスコーヒーの一角を借りて情報端末を設置したりすることも考えて良いのでは?」という奇想天外な発想を披露されていましたがアドバイザリーボード会議でも毎回この調子だそうです。私も時間が合えばぜひUSTREAM中継を見てみたいものです。

質疑応答

Q:ETFとインデックスファンドの違いについて教えて欲しい。
A:ETFは株式市場に上場しているインデックスファンド。低コストだが積み立て投資には不向き。(カン)

Q:インデックスファンドの運用成績は本当に市場平均と同等か?コスト分だけ確実に成績が低下するのではないか?
A:理論上はそのとおり。しかし現実にはトラッキングエラー(連動を目指す指数との乖離)の大小はある。運用手法の優劣やファンド規模による効率化の違いで成績に差が出る。このため必ずしもそうはならない。(加藤)(筆者注:この回答に質問者の方も多少混乱されていたようですが当ブログで以前にも何度か触れてきたようにインデックスファンドは先物取引などを駆使してコスト分を埋める努力をしているため運用能力の優劣によって実際のコスト以上の差が付く可能性があるということですね。この加藤さんの回答を受けて中野社長より「バンガードは世界最高品質で最低コスト」との発言がありました。)

Q:日本で「十分にコストが低い」アクティブファンドが生まれる可能性はあるか?バンガードのアクティブファンドのコストはどれくらいか?
A:米国の投資信託におけるエクスペンスレシオ(総経費率)比較は全米平均が1.19%でバンガードは0.23%。インデックスファンドだけに限れば全米平均は0.85%でバンガードは0.18%。アクティブファンドについては全米平均が1.22%でバンガードは0.31%。(加藤)

Q:長期投資を継続する意味合いは資産形成や世界経済の発展に貢献すること以外にも何かあるか?
A:世界のさまざまなことに関心が高まり知識や情報を得て人間性が向上するなど金銭的リターン以外にも得るものは大きい。(カン)

Q:コストの安いインデックスファンドが登場したら乗り換えるべきか?
A:コストの安いインデックスファンドを探して次々に乗り換える行動は遠くにある安いガソリンスタンドに給油に行くようなもの。そこに行くまでのガソリン代はどう考えますか?ということ。利益がある状態で乗り換えると税金が引かれる。(筆者注:逆に損失がある状態で乗り換えると確定申告で損失を繰り越しても翌年以降3年間でこの損失が利益と相殺できなければその権利は消えてしまいます。)現実問題として今のコストよりそのファンドが10年後にも存在しているかどうかの方が重要。(カン)

資金が十分に集まらないと効率的運用ができなくなり余分なコストが増大してトラッキングエラー(連動を目指す指数との乖離)も大きくなる。従って単純なコスト比較だけで判断すべきではない。(加藤)

Q:ハワイのバンク・オブ・ニューヨークに口座を開設しGE株に積み立て投資している。この手法をどう思うか?
A:自分で応援したい企業を見つけてコツコツと投資を続けるのは素晴らしいこと。でもその企業が日本航空だったら大変なことになっていた。(中野)(筆者注:私はGEからの連想でEがMでなくて良かったですね、と思いました。ただし投資法には正解はありません。10年後20年後にはこの方の投資法が大成功している可能性は十分にあります。ただ私はやはり大敗を防ぐ投資法を選びたいと思います。)

カン「毎月の投資額の20%程度でも満天の星空を買う気持ちはありませんか?」
質問者「ありません。」
カン「そうですか。それは大変失礼いたしました。」

単なる偶然ですが最後の質問は今回のセミナーにまとめにふさわしい問題提起になったと思います。投資の原点は応援したい企業の株を買うことです。これは単純明快で非常に分かりやすい。しかしインデックスファンドを活用した長期投資は自分の投資行動がどのように実体経済に反映されているかが分かりにくく面白みに欠けるのが難点です。今回のセミナー参加者が総合的に判断してどのような判断をするのかが興味深いところです。





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