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海外株式投信評価額(2010.06.18現在)

kage

2010/06/19 (Sat)

開催前、日本では今ひとつ盛り上がりに欠け国民の関心も薄かった「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」ですが、予選リーグ第1戦で日本がカメルーンに勝利したことでまるで手のひらを返したように国内の雰囲気が一気に盛り上がって来ました。ハイリスク投機家を自認する私から見ればこの状況は最近の株式市場にも通じるものがあるように思えます。すなわち株式市場が悲観に包まれて誰もが株価の上昇に期待していないところで何か思いもかけない好材料が出ると参加者が過剰反応する。しかしサッカーも株式市場もその思いもかけない好材料がしっかり実体を伴った結果であることがハッキリすれば応援者や参加者の反応も過剰とはいえなくなる。今はワールドカップも株式市場もこの途上にあるということなのでしょう。そしてワールドカップの方は今夜いよいよ日本の第2戦となる対オランダ戦が予定されています。試合開始が日本時間で土曜日の夜8時30分という視聴率獲得には絶好の条件ということで地上波で放送するテレビ朝日は事前にさまざまな形で日本-オランダ戦の告知や宣伝を行っていました。そんな「番宣」の中で個人的に興味深かったのが「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」でオランダ戦の告知を兼ねて放送された「そうだったのか!オランダ」。これがまたいろいろと考えさせられる内容だったのです。

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オランダは北海の資源開発を進めた結果、巨大な天然ガス資源を得ることに成功しました。そこでこの天然ガスの売却益を原資にして社会福祉制度の充実が図られオランダは高福祉国家となりました。普通に考えれば天然ガスのおかげで国も国民も豊かになって万々歳という状況なのですが実はこれが大きな罠だったのです。石油や天然ガスの国際取引には一般的に米ドルが使われます。つまり天然ガスを売れば売るほどオランダ国内には米ドルが蓄積されることになります。それを実際の高福祉政策に使うためには自国通貨(当時のギルダー)に交換しなければなりません。ここでドル売りギルダー買いが起こり自国通貨のギルダーはどんどん値上がりしオランダの輸出競争力を奪う結果になってしまいました。そこに追い撃ちをかけたのが天然資源価格の値下がり。これにより高福祉政策の維持は困難になり結局オランダに残ったのは壊滅した産業と莫大な財政赤字でした。なまじ天然資源を獲得したばかりに国力が衰えてしまうこの状況を「オランダ病」とか「オランダの罠」と呼ぶそうです。

「オランダ病」の影響でオランダは1980年代前半には失業率は14%に達し、経済成長率もマイナスに陥り、大不況に襲われました。このどん底状態からオランダが復活する要因のひとつが「ワークシェアリング」という考え方でした。元々国土の多くが干拓によって人工的に造られたオランダでは「譲り合い」とか「お互い様」といった意識が国民に深く根付いていたそうです。だから大不況の影響で減ってしまった雇用についても困っているのはお互い様なので譲り合いましょうという考えが自然に定着したわけです。オランダはワークシェアリングに関する法整備も進んでおりフルタイム労働者とパートタイム労働者との間で、時給、社会保険制度加入、雇用期間、昇進等の労働条件に格差をつけることが禁じられています。つまり日本でいう正社員とパート社員の違いは労働時間だけというわけです。さらにオランダではフルタイム労働とパートタイム労働の切替の自由も保障されています。そしてこのワークシェアリングの徹底により完全雇用が守られオランダは大不況からV字回復を果たすことができました。こうなるとオランダ病の一因となった高福祉政策が今度は経済復活を助けるようになります。つまり老後の生活は国がしっかり面倒を見てくれるという安心感があるためオランダではワークシェアリングで給料が減るマイナス効果より自由時間が増えるプラス要因が強く、結果的に消費が拡大したそうです。

この放送を見て私は日本も将来継続的に原油高が続いて日本近海に大量に埋蔵されているメタンハイドレートが注目を集めるようになると「オランダ病」にかかる可能性があるなとまず思いました。もしそうなるとワークシェアリングが掛け声だけで進まない日本においてはオランダのようなV字回復は期待できないななどと妄想が膨らみました。しかしそうこう考えている内にもしかして今の日本はすでに「オランダ病」にかかっているのではないか?との思いに至りました。すなわちオランダはなまじ巨大な天然ガス資源を手に入れてしまったばかりに「オランダ病」にかかってしまった。これに対して日本はなまじトヨタやソニーに代表される強力な外需産業が存在したばかりに「オランダ病」にかかってしまったのではないか?という仮説です。ご存じのとおり今の日本は総労働者数で1割にも満たない一部の外需産業がGDPの大半を稼ぎ出すという極めていびつな姿になっています。つまり考え方を変えればなまじ強い外需産業を持っていたばかりに内需産業が非効率なまま放置されてしまった。だから未曾有の金融危機で外需産業が大打撃を受けた時に内需産業が日本経済を支えることができなかった。オランダはワークシェアリングでV字回復を果たしましたが日本の労働組合はいまだに正社員の身分保障が第一であり、こと雇用に関しては「譲り合い」とか「お互い様」といった意識がまったく感じられません。今夜行われるサッカーの日本-オランダ戦の勝敗はまだ分かりませんが未曾有の金融危機からの復活競争に関しては日本が極めて不利な状況に立たされているように私には思えて仕方ありません。

今週は世界の株価動向も為替動向も小康状態でほぼ横ばいであったため私の運用成績も先週と比べてほとんど変わりなしでした。欧州財政危機を背景にしたユーロ不安はいったん落ち着いた形になっていますが昨日はまた金価格が史上最高値を更新しておりユーロを含めた通貨全体の信任が失われつつあるのではないか?という個人的疑念はますます高まっています。日本円だけの動向を見ていると通貨の信任が失われつつあるという実感はほとんどないと思われますが日本円はあくまでもリスク回避時の緊急避難先として適しているだけで何らかの魅力で積極的に買われているわけではないというところに注意が必要だと思っています。

マネックス証券
MX100618

SBI証券
ET100618

今週の新興国系ETFを活用した短期売買も引き続きインドだけを細々と回転させました。結果的に今週もインド株は堅調な動きでしたので数少ない回転も上手くいったのですがインド株がこのまま上昇を続けるとも思えませんので来週はいったんすべてのポジションを決済してノーポジションにしようと考えています。



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