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海外株式投信評価額(2010.05.28現在)

kage

2010/05/29 (Sat)

昨日、アップル社の新情報端末「iPad」が日本でも発売されました。先行発売されたアメリカでの人気の高さが事前に伝えられたこともあり一部の販売店では発売を待つ人たちが長蛇の列を作り、それがマスコミにも取り上げられてちょっとしたお祭り状態になりました。私自身は今のところiPadを購入する予定はありませんし実物にも触れたことはないのですが各種報道を見る限りiPadが画期的な情報端末であることは素直に認めます。iPadはかつてのウォークマンのように私たちのライフスタイルを根底から変えてしまう可能性を秘めていることは間違いないでしょう。そうなってくると古くからのファンとして気になるのはそのウォークマンで私たちのライフスタイルを変えたソニーの動向です。ソニーはiPadの発売前日に下記のような発表を行っています。

ソニー・KDDI・凸版・朝日、電子書籍事業で新会社

東京 27日 ロイター:ソニー・KDDI・凸版印刷・朝日新聞社の4社は27日、電子書籍事業を企画する新会社を7月1日をめどに設立すると発表した。

企画会社は、出版社など他社の参加も呼びかけて、書籍・コミック・雑誌・新聞などを対象とする電子コンテンツの共同配信サービスを手がける事業会社に移行し、年内のサービス開始を目指す。

企画会社は資本金・資本準備金が3000万円で、4社が25%ずつ出資。出版社をはじめとする他社の参加とともに、多くの電子書籍端末にコンテンツを提供できるオープンなプラットフォームの整備を図る。その上で、電子コンテンツの共同配信事業を手がける事業会社へ移行し、出版・新聞コンテンツの収集、電子化、販売、配信などを展開する予定。


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この動きは電子書籍端末としてのiPadに対抗する意図があるものと思われます。ご承知のとおりアップル社は音楽のネット配信で成功したビジネスモデルを書籍にも持ち込もうとしており、この記事にある4社連合はそれに危機感を覚えた国内勢の対抗措置と捉えることもできそうです。この4社連合の事業に使う電子書籍閲覧端末はソニーがアメリカで販売している「Sony Reader」となるようです。ソニーは2004年に日本国内でLIBRIé(リブリエ)という電子書籍閲覧端末を発売しましたがSony Readerはその流れを汲む製品です。今回ソニーが電子書籍で4社連合を組んだ理由はLIBRIé(リブリエ)の失敗は日本で電子書籍を普及させるにはまだ早すぎたためだがiPadの登場で電子書籍に注目が集まっている今こそ再参入の好機であるとの判断だと推察します。しかし同じ電子書籍閲覧端末としてiPadとSony Readerを比べると一目で大きな違いがあることが分かります。iPadは雑誌サイズでカラー表示、一方Sony Readerは単行本サイズで白黒表示です。私は古くからのソニーファンであり、ソニーにはぜひ頑張って欲しいと願っています。またマーケティングの専門家ではありませんのでどちらが勝つかを的確に予想することはできません。しかし直感的にこれはiPadの圧勝だろうと感じました。

ソニーのLIBRIé(リブリエ)が日本市場で失敗した理由は単に早すぎただけでしょうか?私はその一因に日本と米国の本に対する文化の違いもあるのだろうと思っています。米国ではバカンスに読みたいペーパーバック(紙表紙の略装本)を数冊持参し、読んだ後は捨てて帰るという光景がよく見られるそうです。しかし日本ではペーパーバックに相当する文庫本や新書のたぐいでも読んだ後は大切に本棚に並べる文化です。このように現物にこだわらないアメリカ人と現物にこだわる日本人の違いが電子書籍普及の成否を分けたのではないかと私は考えています。ただし最近の若者は携帯電話でいわゆる「ケータイ小説」を読むことに抵抗はありませんので電子書籍普及の下地は整ったとみることもできるのかも知れません。しかしケータイ小説を読む若者はそのまま携帯電話を使うと思われ電子書籍閲覧端末の新たな購入層になってくれるとは私には思えません。従って私はSony Readerの国内市場投入には大いに疑問と不安を感じています。

そんな私でもiPadは日本で電子書籍閲覧端末としても受け入れられるのではないかと予想しています。それはテレビで盛んにデモンストレーションされていた動く絵本や動く雑誌を見て魅力と可能性を感じたからです。子どもにとって絵本が動いたりしゃべったりしてくれれば楽しいに違いありません。これは大人も同様で雑誌の表紙が動画になったりインタビュー記事で本人の肉声が聞けたりすればきっと楽しいはずです。このように絵本や雑誌のようにエンターテインメント性の強いコンテンツであればiPadの持つ能力を存分に生かして電子書籍としてのビジネスモデルが成立する可能性はかなり高いのではないかと想像します。また元々コレクションの対象とならず、速報性が重視される新聞なども電子配信に適したコンテンツであるといえそうです。このように考えると絵本、雑誌、新聞を閲覧する端末としてiPadの圧勝を予測せざるを得ません。

ところでソニーに関しては先日、グーグルやインテルと共同でインターネットテレビを開発するというニュースも流れていました。

グーグル・ソニー・インテル、インターネットテレビ共同開発

サンフランシスコ 20日 ロイター:米グーグルは20日、インテルおよびソニーと共同でインターネットサービスをテレビで利用できる「グーグルTV」を発表した。テレビとインターネットの融合を目指し、700億ドル規模のテレビ広告事業への参入を図る。

ソニーが機器の製造を担当し、ホリデーシーズンを前に今秋発表する。インテルがCPU(中央演算処理装置)「アトム」を提供する。

グーグルの主な狙いとしては、インターネット形式の検索ボックスを組み入れることで、ビデオを含む情報をテレビでも検索できるようにすることにある。インターネット広告事業の拡張に当たり、テレビ広告は魅力的な市場となっている。

グーグルプロジェクトのシニア製品マネジャー、リシ・チャンドラ氏は「ビデオは家庭にある最も大きく明るい画面で見るべきで、それはテレビだ。PCでも電話でもない」と述べた。

機器の販売はベストバイが担当し、衛星テレビ放送のディッシュ・ネットワークがサービスをグーグルテレビとして一体化する。


出井社長だったか安藤社長だったか忘れましたが以前ソニーの社長が「テレビとパソコンでは見る角度が違う」という発言をしていた記憶があります。テレビは正対して見るのに対してパソコンは上から見下ろす形になる。ディスプレイに画像を表示する意味では似たような製品だがそもそもライフスタイルの中の位置付け(目的)が違う。といった主旨だったように記憶しています(ただしずいぶん昔のことなので間違っているかも知れません)。そういう意味では今回のインターネットテレビ構想で機能的にはパソコンに近付いたとしても結局は最後の最後にテレビとパソコンの間には渡ることのできない深い川が横たわっているということなのでしょう。日本人のライフスタイルがどんどんパーソナル化している現状を考えればソニーが目指すべき方向はテレビのパソコン化ではなくパソコンのテレビ化ではないでしょうか?せっかくグーグルやインテルと協力するのであればグーグルのOS「アンドロイド」やインテルのCPU「アトム」を使ってiPadの対抗機を作って欲しいと私は思います。そしてソニーの「ロケーションフリー」機能を搭載していつでもどこでも自宅のテレビと録り貯めたコンテンツにアクセスできるようになれば魅力は増すはずです。そしてWindowsとの親和性をアピールできればビジネスユースも取り込むことができる。なぜソニーがそういう発想になってくれないのか、古くからのファンとしては歯がゆい思いをしています。

ゲーム事業を手がけるソニーなら身に染みて実感していると思いますが電子書籍のような新たなビジネスではプラットフォームを抑えることが何よりも大切です。このままiPadが売れていけば「電子書籍閲覧端末=iPad」との認識が広まりコンテンツ提供側もその前提でビジネスモデルの構築を進めますのでiPadの牙城を打ち崩すことが刻一刻と困難になっていきます。そしてiPadの数が増えれば増えるほどコンテンツビジネスでも収益が上げやすくなるとう好循環が生まれます。そしてiPhoneのアプリのように自由な発想で新しい楽しみ方が提案され、使う方も新たな発想で思いも寄らない使い方を考案したりしてアップル王国は難攻不落の城を築き上げることができるわけです。私はソニーファンの一人として10年後のソニーが第2のJALになっていないことを心より祈るばかりです。

今週はギリシャ問題の再燃や北朝鮮の不穏な動きで世界同時株安の状況となり世界経済が一時的に総悲観に包まれた感もありましたが、週後半にかけていったん落ち着きを取り戻したようです。今朝終わった米国株式市場は格付け会社のフィッチがスペインの国債を格下げしたことに反応して下落していますが為替は反応しておらずある程度織り込み済みと判断してよさそうです。この先ギリシャ財政破綻などの緊急事態がなければこうして少しずつ悪材料をこなして底値を固めていく動きになるのだろうと予想しています。

マネックス証券
MX100528

SBI証券
ET100528

今週の新興国系ETFを活用した短期売買は月曜日に残っていた上証50ETFを売却したあとは予定していたブラジルとインドの残り分の損切りを見合わせてしばらくおとなしくしていたのですが週後半で新興国株式市場もいったん底打ちの可能性ありと判断して久しぶりに上海とインドを短期売買で一回転させました。今は市場に過度の警戒感があり参加者が「羮に懲りて膾を吹く」状態になっていますので安易な仕掛けは大怪我の元になると自覚しなければなりませんが来週もリハビリをかねて短期売買に挑みたいと思っています。



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