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直販ファンドが日本を元気にする!!

kage

2010/05/24 (Mon)

本日渋谷で行われた表記のイベントに参加して参りました。案内によると参加者は300人弱とのことで会場はほぼ満席でした。パネラーとして出演された直販ファンド代表者10人の元気さと強い想いが良く伝わったイベントでした。このイベントについてはすでに相互リンクさせていただいているrennyさんが「直販ファンドが日本を元気にする!!」と題するエントリーを立てられています。その中でご紹介されているとおり本日のイベントの内容は今話題のTwitterでリアルタイムにレポートされています。従ってこちらをご覧いただければその場にいなくても出演者の発言のほとんどを知ることができます(表示順は下に行くほど過去になります)。私もこのエントリーを立てることを想定してせっせとメモを取っていたのですがTwitterの中継の方が遙かに充実しているため私のメモは没にすることにしました。その代わりrennyさんを見習って出演者の発言の中から特に印象に残ったものをピックアップして私の感想を加えてご紹介させていただきたいと思います。なお発言者の敬称は略させていただきます。また発言者の意図と異なる解釈を私がしている場合もありますのであらかじめご承知おきください。

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ほとんどの人の投資は上手くいかない。なぜか?まじめに一生懸命働いている人が投資するとなったらいきなりベトナムだ!ブラジルだ!FXだ!と極めてハイリスクな投資先を選ぶからだ。(さわかみ投信・澤上篤人)

日本人にとって投資はいまだに「個別株で一発当てて旨いモノでも食おう」的感覚が蔓延しているためこのようなことになるのでしょう。個人投資家の多くが次はどの株が、どの国が、どのテーマが上がるかばかりを気にしているから販売側もそのような売り方をする。これは卵が先か鶏が先か的議論になってしまいますが私たち個人投資家一人ひとりの意識が変わらない限り日本の投資はいつまでたっても「ギャンブル」というイメージから脱却できないと強く感じました。

個人の預貯金803兆円の1割が投資に向かうだけで日本経済は大きく変わる。私の計算では中国を越える12%成長も夢ではない。(さわかみ投信・澤上篤人)

この内容自体は澤上社長が常々言われていることなので特に目新しい発見はありません。しかし以前から私が疑問に思っていたのは個人の預貯金は霞ヶ関の埋蔵金と同じで一度使えば消えてしまうだろうということでした。澤上社長の計算どおり個人の預貯金の1割の80兆円が投資に向かって12%成長が達成されても1年だけではそれほど劇的な変化につながるとは思えません。しかし今日の澤上社長の発言から感じたのは国民が決意して資金を投資に向かわせれば経済が刺激され新たな投資、新たな産業、新たな雇用、新たな消費が生まれてそれがまた次の経済成長につながるという循環の発想なのですね。澤上社長曰わく「投資の本質はまず自分のお金を世の中を良くするために使ってくださいと差し出し実際に世の中が良くなったらどうもありがとうと返ってくるものだ。」さらに曰わく「国にはもう金はない。しかし国民にはある。この国を変えるためには国民が自らお金を動かすしかない。」これらの言葉を聞いて私はお金は経済の血液であり循環しなければ経済が死んでしまうことを全国民が理解する必要があると改めて強く感じました。

個人の投資目的は資産形成(資産を増やすこと)。運用会社も預かり資産を増やしたいと思っている。しかし販売会社は手数料が飯の種なのでとにかく顧客に売買させようとする。顧客や運用会社と逆を向く販売会社が間に入ると資産形成が阻害される。これが直販が必要である理由。(ありがとう投信・岡大)

岡氏によると銀行ではいまだに今月全社を挙げて売るべき投信を定めて定期預金の満期を迎える顧客をターゲットに乗り換えを勧めるといった営業活動が行われているそうです。100人いれば100とおりのライフプランがあり、100人いれば100とおりの資産運用法があるはずなのにこのように機械的にはめ込まれる顧客は不幸です。私たちは自衛のために販売店の優先順位第一位は自社の利益であると認識しておくべきであり、どんな商品を買ったらいいですかと窓口に相談に行くのは鴨が葱を背負って行くようなものであると心得るべきでしょう。

日本に存在する投資信託の数は現時点で3700本ほどで毎月増えている。2009年の全投信の平均運用期間は2.9年。つまり多くの投信が3年以内に姿を消している。業界は顧客のニーズをくみ取った結果こうなったというがこんないびつな状況になってしまった責任は業界側にある。(セゾン投信・中野晴啓)

これも結局は卵が先か鶏が先か的議論で私たち個人投資家一人ひとりの意識が変わらない限り日本の投信はドンドン短命になっていってしまうのでしょうね。結論としては私たち一人ひとりが賢い選択をして業界を動かして行くしかありません。

なぜファンド・オブ・ファンズの形態を取るのか?アナリストがいらない分コスト的に有利。海外の優秀なファンドを自由に選べる(ユニオン投信・田子慶紀)。顧客に代わってファンドを選んでいるという認識(らくちんファンド・西生智久)。世界分散投資には海外の優秀なファンドマネージャーを選ぶのが合理的(セゾン投信・中野晴啓)。

複数のファンドを組み合わせてひとつのファンドを形成するファンド・オブ・ファンズは本体と組み入れたファンドで二重にコストがかかるため選択するのは合理的でないとお考えの方も多いと思います。しかし以前 「メイド・イン・ジャパンの命運」でご紹介した液晶テレビの実例のようにパネルから一貫生産しているシャープのようなメーカーが絶対的に有利と考えられていた業界の常識がパネルを持たない東芝が海外の安くて優れたパネルを自由に選べることで優位性が逆転したように、とにかくファンド・オブ・ファンズは高コストだから不利と頭から決めつけるのはやめましょうということですね。

あるセミナーで「中国株がそろそろ不安なので売りたい。次はベトナムがいいか、それともインドネシアがいいか。」という質問を受けた。その人は中国の企業や中国の人たちのことを考えて投資していたのだろうか?そしてベトナムやインドネシアの企業や人たちのことを考えて投資するつもりなのだろうか?以前外資ファンドが日本企業の株を買い占めて増配などで短期的な株主利益向上を求めた時に「ハゲタカ」だと批判された。この人が行っている投資はこの「ハゲタカ」とどこが違うのだろうか?(ひふみ投信・藤野英人)

新興国株で短期売買を繰り返している私にとってこの指摘は強烈なパンチとなりました。今保有している新興国系アクティブファンドも買う時は正直「中国でもインドでも何でもいい、上がるファンドが良いファンドだ」という認識でした。そして今は含み損を抱えているから結果的に長期保有になっているだけでもし黒字になったらこのまま保有を続けるかどうかは分かりません。結局のところ「ハゲタカ」の例を見るまでもなく投資家が「自分さえ儲かれば良い」という発想では資金が上手く回るはずがありません。結果的に経済成長にも皆の幸せにもつながりません。私の投機好きは病気のようなものですからやめられませんしやめるつもりもありませんがせめてもの罪滅ぼしに直販ファンドの定期積み立ては強い責任感を持って継続させていただく所存です。

企業の株主総会に相当するファンドの受益者総会を開きたいと思っている。(鎌倉投信・鎌田恭幸)

これは素直に素晴らしい発案だと思います。最近は今回のイベントのように直接直販ファンドの担当者に投資哲学や運用方法を聞く機会が増えましたが経営状態などさらに立ち入った情報を聞く機会はまだありません。受益者総会が一般的になれば情報開示もさらに進み直販投信への信頼度が高まることは間違いないと思います。

以上、私のメモの中から特に印象的だった発言をピックアップして感想を述べさせていただきました。このイベントは年に一度の定期開催にしたいという意向があるそうです。それなら私から提案があるのですが次回はぜひ各ファンドの過去1年間の運用成績比較を行ってください。直販ファンドの運用哲学は単にお金儲けだけではないことは重々承知していますが顧客にとっては運用成績も大切です。また直販ファンドはみな仲間であり同時にライバルでもあります。運用成績でもぜひ競い合っていただきたいと思います。私のように具体的な運用方法について聞きたい顧客もいると思いますのでよろしくご検討いただければ幸いです。



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この記事へのコメント

kage

ボクは、少なくともSファンドだけは信用できませんね。先日も、Sさんが5月18日だけで40億円もの株を買ったとラジオ放送で流れていますが、レポートを見る限り14日時点で現金は20億円も残っていません。新規に大量のスポット買いが入っているわけもないし、管理人のおやじダンサーさん、20億円の現金で40億円もの株を買う方法を教えてください。
2ちゃんねるのhttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/market/1266250285/267
でも、総会で虚偽の報告がなされていると書かれていますが、この人の発言自体、信用できないんですよ、ボクには。
問い合わせても、S投信は一切回答をもらえません。

Posted at 22:23:44 2010/05/24 by 真実を見抜けるようになりたい

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kage

直販ではなく普通のファンドでは、売買が増えると言いますが、ネット証券会社ではどうでしょうか?
管理人さんは、ネット証券に口座をお開きですよね。ネット証券会社から、このファンドを解約してこのファンドに乗り換えようという案内をもらったことありますか?
ここまでネット証券会社が充実してきた現在、直販であることで、受益者に何のメリットがあるのでしょうか?
直販という販売方法ではなくて、ファンドの中身が一番大事だと思いませんか?

Posted at 22:27:06 2010/05/24 by 真実を見抜けるようになりたい

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kage

ボクが一番、大笑いさせてもらったのは、藤野ですかね。これは、昔えげつないことをしたので、実名で書かせてもらいます。
ITバブルの時代、光通信というネット企業があり、一時、時価総額が7兆円(三菱東京UFJクラス)にまでなりました。この仕掛け人が、藤野という人でした。
当時、ジャーディンフレミングに在籍し、「小型株オープン」(現在も「JPM小型株オープン」で運用されています)などの小型株ファンドを担当していました。投信会社は、株式を発注し、証券会社は手数料を頂戴します。なので、証券会社は、投信会社の要求を呑む傾向にあります。そこで、藤野は、証券会社に光通信の推奨レポートを頻繁に出すように、圧力をかけていきます。光通信の株は、市場に出回っている数が少ないので、ちょっとしたことで、みるみるうちに株価が上がっていきます。最高で、時価総額が7兆円(三菱UFJクラス)になります。ただの、携帯電話販売会社がですよ。そして、藤野は、ファンド内に20%ぐらい光通信を組み入れます。このような手法で、彼のファンドは、5倍ぐらいになります。
しかし、単なる販売会社が時価総額7兆円になるのはおかしいです。当然、バブルが崩れます。光通信の株価は、3分の1以下になっていきます。そのとき、彼が取った対応は、、、運用している多くのファンドを放置して、会社に相談もなく年度途中に勝手に会社を辞めてしまうのです。(ゴールドマン投信に移籍)
もし、移籍するにしても、責任持ってファンドの運用をしていれば、最悪な対応だけは免れたことでしょう。次の担当者が、流動性のない中、必死に光通信の株を処分していくことになります。しかし、もはや手遅れでした。ファンドの基準価額は、3ヶ月で2分の1になってしまいます。
こんな腐った男が、何が直販なんだ?疑問を強く感じます。

Posted at 22:43:22 2010/05/24 by 真実を見抜けるようになりたい

この記事へのコメント

kage

真実を見抜けるようになりたいさん

コメントありがとうございます。

まずSファンドの件ですが想像するにそれは定期積み立ての資金で買ったのではないでしょうか?Twitterのレポートをご覧いただければお分かりのとおりセミナーでは正直に「買いたいけれどお金がない」と言っておられましたよ。

次にネット証券の件ですが過去のエントリーで私自身が口座を開設しているマネックス証券やSBI証券が誤解を誘発するような販促を行っていることを批判したことがあります。残念ながら現状はネット証券証券なら安心とはいかないようです。

最後に藤野さんの件ですがご指摘の多くは雇われファンドマネージャーの限界と考えられるように思います。常にベンチマークに勝つことを要求され、バブルと分かっていても資金が入ってくれば何か買わなければならず、逆にパニックで絶好の買いチャンスと思った時には解約続出で売らねばならず、身分は一介のサラリーマンなので異動や転職もある。安定して流入する資金に支えられて危険を感じた時には思い切って現金比率を高められる今の運用とはおそらく雲泥の差があるのではないでしょうか?少なくともひふみ投信スタート時から積み立てを続けている私の資金は「守りながら増やす」を実現してもらっています。Sファンドだって設定来の成績はTOPIXを大きく上回っています。ファンドの中身が一番大切と考えるよりむしろドライに結果で判断してみてはいかがでしょう?

Posted at 00:10:19 2010/05/25 by おやじダンサー

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kage


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