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海外株式投信評価額(2010.05.14現在)

kage

2010/05/15 (Sat)

私を含めて一部の投資系ブロガーから散々な評価を受けている投信界のガリバー「グロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)」ですが欧州におけるソブリンリスクの高まりを受けてこのところ積極的に運用資産の組入内容を変更しているようです。

「グロソブ」が先進国通貨の比率を増やしユーロや英ポンドを引下げ

東京 13日 ロイター:国際投信投資顧問は、同社の旗艦ファンド「グローバル・ソブリン・オープン<通称:グロソブ>」のポーフォリオで、ユーロ圏のウエートを3月末から5月10日までの間に4.8%引き下げたほか、英ポンドなどの比率も引き下げた。ユーロ圏の組入比率は3月末の34.4%から5月10日時点では29.6%となった。

その一方で、カナダやオーストラリア、ノルウェー、スウェーデンなどの財政が健全かつ利上げ期待がある先進国通貨の比率を引き上げた。

また保有債券のデュレーションを、相対的に金利低下が見込まれるユーロ圏では長めとし、今後の景気回復が見込まれる米国や英国や短めにしている。


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国際投信が12日に開示した「グロソブ」の運用方針と足元のファンド状況によると、2009年12月末時点で42.1%あったユーロ圏各国の組入比率は、5月10日時点で29.6%にまで圧縮された。「世界的な金融危機やギリシャ等のユーロ周辺国の信用不安など、投資環境の変化に柔軟に対応した運用戦略を進めている」(同社広報担当者)という。またユーロ圏内では、ユーロ全体の保有比率の引き下げの調整の一環として、イタリアやスペイン等の比率も引き下げた、という。

同社は4月中も、ユーロ圏の国債、英国債、日本国債、英ポンド建て政府機関債を売却。その一方で、米国債、カナダ国債、オーストラリア国債、スウェーデン国債、ノルウェー国債に入れ替えていた。

同社が開示している直近のリポートによると、3月末時点から5月6日時点までの間にユーロの組入比率は計3.7%低下の30.7%(ベンチマークは33.4%)となったほか、イギリスの組入比率も同1.5%低下し2.8%(同5.1%)となった。一方、組入れの増えた先進国通貨のうちカナダは組入比率が3月末時点から1.3%上昇し9.4%(ベンチマークは2.1%)とベンチマークを大幅に上回る状況にあるほか、アメリカ(国債)の組入比率は2.2%上昇し24%(同26.7%)となった。政府機関債等も含めたアメリカのウエートは計27.9%となっている。

また日本の組入比率は3月末時点から0.3%低下し7.4%(ベンチマークは28.9%)となっている。

国際投信では「今後、米国などの先進主要国の景気回復に合わせ、通貨上昇の主役が新興国通貨や豪ドル、カナダドルなど他の先進国や米ドル等にシフトしていくことが見込まれ、ポートフォリオの配分も市場環境に合わせて、変更していく予定」としている。

13日時点の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の基準価額は5979円、純資産残高は3兆7533億円。「同(3カ月決算型)」は基準価額6187円、純資産残高2040億円。「同(1年決算型)」の基準価額は1万2396円、残高は81億円となっている。


ご覧のとおりグロソブは欧州のソブリンリスク回避のためにユーロやポンドの組入比率を引き下げています。今回の記事では触れられていませんが以前の報道では欧州財政危機の震源地となったギリシャの国債はすでに全部売却済みとのことです。そこでアクティブ運用とインデックス運用の差を確認するためにご参考までにグロソブと一般的な外債インデックスファンドのパフォーマンスとユーロ組入比率を比較してみたいと思います。下記表は上からグローバル・ソブリン・オープン(1年決算型)、STAMグローバル債券インデックス・オープン、eMAXIS先進国債券インデックスです。各数値はすべて4月末現在の月報より転記しました。単位はすべて%です。本当は年金積立インデックスファンド海外債券も加えたかったのですが4月の月報が公開されておらず断念しました。なお上記記事にもあるとおりグロソブには日本国債が7.4%組み入れられているため純粋な外債ファンド比較とはならないことをあらかじめご承知起きください。また「設定来」の数値も各ファンドの起点が異なるため単純な比較はできないことをご理解ください。

 信託報酬1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年3年設定来ユーロ比率
グロソブ1.31525 +1.2 +4.0 -0.9 +1.6 -8.7 +28.4 31.3 
STAM0.6720 +0.57 +2.72 -2.33 -0.27 -10.12 46.58 
eMAXIS0.63 +0.55 +2.70 -2.34 -11.20 46.91 

ご覧のとおり信託報酬が2倍以上のグロソブがすべての期間でもっとも良い運用成績を残していることが分かります。この数値はすべてのコストを差し引いた後の成績ですからグロソブは誰に批判されることなく堂々と自らの成績を自慢して良いと思います。それでは次にこの成績をYahoo!ファイナンスからお借りしたチャートで比較してみましょう。なおこちらには年金積立インデックスファンド海外債券を加えてあります。左が1年チャート、右が10年チャートです。なおグロソブは2003年2月から2010年2月まで累計で80円の分配を行っていますのでその分だけパフォーマンスは低下しています。

外債1年  外債10年

青:グローバル・ソブリン・オープン(1年決算型)
緑:eMAXIS先進国債券インデックス
赤:STAMグローバル債券インデックス・オープン
黒:年金積立インデックスファンド海外債券


ご覧のとおり1年の比較ではグロソブと代表的な外債インデックスファンドの成績には大きな開きがありますね。この一年間に限ってはグロソブの積極運用が功を奏したといえそうです。ところが右の10年チャート見るとグロソブの運用成績は年金積立インデックスファンド海外債券に抜かれています。この事実から導き出される結論は「短期的にインデックスファンドの運用成績を上回るアクティブファンドはいくつもあるが長期に渡って上回り続けるファンドは極めて少ない」であり「アクティブファンドはそのコスト分だけ確実にパフォーマンスが低下し長期で見れば大きな差になって現れる」というような投資の世界では当たり前の現実だったということですね。ただグロソブだって頑張って運用しているという事実はグロソブに批判的は私も認めてあげなければならないなとは思いました。

今週は先週の交通事故的パニックの大打撃から多少は持ち直しましたが昨日の欧米株式市場の軟調な動きを見てもこれから先まだ一波乱も二波乱もあるなとの予感を強く持ちました。ただ市場解説によると最近の世界的に軟調な株式市場の動きはヘッジファンドの6月末解約に対する45日ルール(解約日希望日の45日前までに申し込まなければならないというルール)の影響もあったとのことでこの期限明けとなる月曜日以降の市場動向が変わるのか変わらないのかに注目する必要がありそうです。

マネックス証券
MX100514

SBI証券
ET100514

今週の新興国系ETFを活用した短期売買は結局じっと我慢するだけでした。新興国の株価も一応は反発となったのですが欧州のソブリンリスクが意識されて為替で円高が進行したため結果的にほとんど救われていません。来週以降も横ばい以上であればもう少し我慢を続けてみようと思っています。



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