2017 05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2017 07

海外株式投信評価額(2010.04.23現在)

kage

2010/04/24 (Sat)

サイコロを振って1が出る確率は?と聞かれると誰もが1/6と答えます。それではサイコロを1が出るまで振り続けた場合もっとも多く1が出るのは何回目?という質問に変えるとどうでしょう?この場合は単純に何回目でも1が出る確率はすべて同じ1/6だから違いはないという答えにはなりません。なぜなら1回目と2回目では試行回数が異なるからです。つまり1回目で1が出た場合そこで試行は終わり2回目はないわけですからこの質問の正解は一番試行回数が多くなる1回目ということになります。ここで間違えてはいけないのは決して1回目が1が出やすいわけではないということです。1が出る確率は1回目であろうと10回目であろうと100回目であろうと1/6から変化はありません。しかし私たちは往々にしてこれを「1回目は1が出やすい」と誤解してしまいます。

これと同じ誤解の代表例が「宝くじが当たりやすい売り場」です。昨年末に有楽町にあるよく当たると評判の宝くじ売り場の前を通ったのですが購入待ちの人たちで長蛇の列でした。冷静に考えてみればお分かりだと思いますがこの売り場で売られている宝くじの当選確率が他の売り場と比べて高いわけではありません。それではなぜよく当たるのかといえば販売される宝くじの絶対数が多いからに他なりません。そしてよく当たると評判になればなるほどまた購入希望者が増えて当選本数が増えるという循環になっているわけです。このように私たちは完全に同一確率の宝くじでさえよく当たる売り場やよく当たる番号から果てはよく当たる天気やよく当たるお日柄まで非合理的な理由を信じて行動してしまう傾向にあります。

<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
さてそれではこれが競馬の予想になるとどうでしょう?競馬の場合は12頭立てのレースだからそれぞれの馬が1着になる確率は1/12という単純な確率計算は通用しません。馬の能力はもちろん、血統、騎手、調子、天気など予想の元となる要因がたくさん存在し、実際にそれらが結果に影響を及ぼします。しかし最終的には人間の言葉を理解しない動物が走ることですから思いがけない大どんでん返しもたびたびあるわけでどんなに競馬に詳しい人でも勝ち馬の予想は一筋縄ではいきません。まあそこが面白いところでもあり予想外の予想を的中させた時の喜びも大きくなるため競馬に熱中する人がたくさんいるのでしょう。しかし競馬は一般的に主催者の取り分が売上の約1/4といわれますので理論上はいくら優れた予想能力を持っていても長期的に収支をプラスに維持することは困難であるといえます。しかしもし仮に主催者の取り分が1%程度でその時の経済状況に応じて払い戻し金の原資が増減する競馬があったとしたらどうでしょう?

お気付きのとおりこれは株式市場を念頭においた仮定です。つまり競馬新聞に赤ペンでマークを付けながら一生懸命に勝ち馬の予想をするのがアクティブ投資家であり、予想をするのは面倒だしどうせ当たらないからすべての組み合わせの馬券を買ってしまおうと考えるのがインデックス投資家といえます。株式市場において競馬や宝くじではナンセンスである全部買いが成立するのは低コストと経済成長に応じて払い戻し原資が増加するという仕組みゆえです。そしてこの世界は競馬以上に「勝ち馬」の予想が難しいのです。さまざまな株価指標、経済指標、需給などこちらも競馬に負けず劣らず予想を左右する要因がたくさん存在します。しかしいくら頑張って理論的に正しいと思われる株価を算出しても実際の株価はなかなか思い通りにその理論値に向かって動いてくれません。経営状態の悪い会社の株がドンドン買われて信じられない高値を付けたり高い技術力があり着実に利益を計上し続けている会社の株が長年安値のまま放置されていたりする例がこの「競馬場」では当たり前のように存在します。予想が難しいゆえに予想が的中したときの喜びが大きいのは競馬と同じなのでいくらインデックス投資が合理的で楽ちんだといってもアクティブ投資の人気が衰えることはないのでしょう。

このように株価の予想が難しい最大の要因は「宝くじが当たりやすい売り場」を信じるような人間心理が相場を動かしているからだと考えます。株式市場には参加者のさまざまな思惑、欲望、誤解、迷信など適正な株価形成を阻害する要因が渦巻いています。さらにバブルの加熱時や暴落のパニック時には集団心理により思わぬ値動きになることも多々あり予想を困難にしています。よくアクティブ投信がインデックス投信に勝てない理由はコストの差であると説明されますが結局のところは非合理が渦巻く株式市場を合理的な基準で量ろうとすることが裏目に出るからではないかと思っています。このように最近では自他共に認めるハイリスク投機家の私も高いコストをかけて「勝ち馬」を探すアクティブ運用の効果に疑問を抱き始めているのですが、そこはいくら不利と分かっていても宝くじや競馬のファンがいなくならないのと同じようにこれからもハイリスク投機大好き人間として一攫千金を夢見てアクティブ運用にチャレンジし続けるつもりです。

今週は先週末のゴールドマン・ショックやギリシャ財政危機の影響もあり、加えて中国・インド・ブラジルなどで金融引き締め懸念が台頭したため私の運用成績は先週と比べて一歩後退という結果になりました。しかしゴールドマン・ショックが米国株に与えた影響は一時的であり、ギリシャも昨日EUとIMFに正式に財政支援要請を出し、インドは金融引き締めを実施、ブラジルも来週には利上げが予想されるなど確実にひとつづつ市場に織り込まれています。こうなれば残る大きなイベントはいつ中国が人民元の切り上げに踏み切るかであり、目先はそこをターゲットに想定して行動開始の準備を怠りなく進めたいと思っています。

マネックス証券
MX100423

SBI証券
ET100423

今週の新興国系ETFを活用した短期売買は先週に引き続きただひたすらブラジルとインドを買い下がる作業を続けました。為替が円高に振れたこともあり先週予想したとおりに泣きながらナンピン買いを繰り返す結果になりました。インドについては金融引き締めが行われたあとは株価も上昇に転じていますので来週予想されているブラジルの利上げの後もインドと同様に株価反転となってくれることを心から願っています。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック