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海外株式投信評価額(2010.04.16現在)

kage

2010/04/17 (Sat)

このところ中国株の上値を抑える要因となっているのが人民元の切り上げ問題です。ご承知のとおり人民元の切り上げはアメリカ政府から中国政府に対して強い要望が出されており、中国政府としても他国の圧力に負けて実施するのはイヤだが世界経済における中国の存在感が大きくなっている現状を考えればある程度の受け入れは仕方ないという方向に傾いていると報道されています。この米中の虚々実々の駆け引きでとんだとばっちりを被っているのが日本円です。為替市場においてはどうも日本円と人民元は相関性の高いアジア通貨という括りになっているらしく、人民元の切り上げを見越した買いが日本円に入っているというのです。地理的に近く経済のつながりも強く相関性の高い通貨といえば為替との相性が最悪の私でもすぐに米ドルとカナダドル、豪ドルとニュージーランドドル、ユーロとポンドなどのペアを思い浮かべます。為替市場では人民元と日本円もこれらのペアと同様に相関性が高いと見られているのでしょうか?日中が地理的に近く経済のつながりも強いのは事実ですが私には為替操作とまではいえなくても為替動向を厳格に管理している人民元ともう何年も為替介入が行われていない日本円にはとても高い相関関係があるようには思えません。そこで実際にいくつかの為替チャートで人民元と日本円の相関性を検証してみたいと思います。以下はマネックス証券のワールドマーケットナビからお借りした週足5年チャートで左から人民元/米ドル、人民元/日本円、日本円/米ドルです。

人民元ドル 人民元円 ドル円

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一番左の人民元/米ドルのチャートをみると人民元がいかに厳格に管理された通貨であるかが一目瞭然です。中国は2005年7月21日に人民元を2%切り上げそれまでの固定為替制度から管理変動相場制に移行しました。上記グラフでいうと左端の方で大きな窓を開けている部分が2%の切り上げでその後の放物線のような部分が管理変動相場制で緩やかな切り上げが行われたことを示しています。しかしその後は見事な水平線を描いており事実上米ドルに対して固定状態に戻っているといえます。これに対して米国は人民元が不当に安く誘導されており中国の輸出品には有利に、米国からの輸入品には不利に働いていると主張しています。個人的には中国政府はまた人民元の緩やかな上昇を容認してある一定水準まで放物線を描かせるのではないかと予想しています。

それでは実際に前回中国が人民元の切り上げに踏み切った後の日本円との相関関係がどうだったかというと真ん中の人民元/日本円チャートをご覧いただければお分かりのとおり明確な相関性は認められません(相関性が高ければ水平線に近いグラフを描くはずです)。ただ右の日本円/米ドルのチャートと左の人民元/米ドルを比べると何となく似ているといえなくもないような…。もっともこれは途中で未曾有の金融危機があったからこうなったともいえそうで、例えば2005年7月21日の人民元2%切り上げの後の日本円はしばらくはお付き合いで高くなっていましたがすぐに円安に向かっていますので相関関係は薄いと判断するのが妥当だと考えます。ただ2005年はイベント後の短期間は人民元の動きにお付き合いしたことは事実ですので今回も同様の動きを予想した買いが入っているのかも知れませんね。ということであればハイリスク投機家としては今回も人民元切り上げで円高に振れるのであれば外貨投資には絶好のチャンスと判断して積極的に攻めてみるつもりです。

せっかく為替の話題に触れたので今週も先週の定時報告にならって代表的通貨の週足5年チャートで金融危機前後の動向を確認してみたいと思います。それではまずFXでも扱われることの多い主要通貨からご紹介します。上段左からユーロ・ポンド・カナダドル、下段左から豪ドル・ニュージーランドドル、スイスフランです。

ユーロ円 ポンド円 カナダドル円

豪ドル円 ニュージーランドドル円 スイスフラン円

これらのチャートをみて感じたのはいずれも金融危機の影響を強く受けながら資源国通貨である豪ドルとカナダドルは力強い復活をみせており、一部の国の信用不安を抱える欧州通貨であるユーロとポンドは復活が弱いということです。また日本と同じ低金利通貨という分類であるスイスフランでも金融危機の影響が大きかったこともよく分かります。

それでは次に中国以外のBRICs諸国とその他新興国のチャートを見てみましょう。上段左からブラジルレアル・ロシアルーブル・インドルピー、下段左から南アランド、韓国ウォン、トルコリラです。

レアル円 ルーブル円 ルピー円

ランド円 ウォン円 トルコリラ円

ご覧のとおりこちらでもすべての通貨が金融危機の影響を強く受けていることが分かりますが日本人に人気が高いブラジルレアルと南アランドは力強く復活していることが分かります。これも日本の個人マネーの力なのでしょうか?反対にロシアルーブル、インドルピー、韓国ウォン、トルコリラはいずれも復活のパワーが弱いことが分かります。いくら株価が上がってもロシアやインドの株式投信の基準価額が上がらないのは為替の問題が大きそうですね。あと印象的だったのは南アランドだけが金融危機以前の円安バブルの時でも右肩下がりになっていることです。為替において高金利はインフレによる通貨価値の下落で相殺されるとされていますが南アランドだけは忠実にこのセオリーを守っているようですね。

金融危機の時は安全資産への逃避という理由で急激な円高や債券高が起こりました。債券についていえばずいぶん以前から米国債バブルの可能性が指摘されていますので金融危機以降の円高傾向ももしかするとバブルの可能性があります。私自身は為替との相性が悪いので主に株式市場で勝負しようと思いますがFXで腕に覚えのある方は積極的に中国利上げのタイミングを狙ってみるのも面白いのではないでしょうか?

今週も世界の堅調な株価動向を背景に私の運用成績も順調に回復していたのですが週末になって為替が円高に振れたため終わってみれば先週と比べて微増程度でした。今朝終わったニューヨーク株式市場が大幅下落でしたので来週はいきなり厳しい場面からのスタートとなりそうですが先に書いたとおり目先の勝負どころは中国の利上げ場面だと考えているためそれまではじっと我慢する覚悟です。

マネックス証券
MX100416

SBI証券
ET100416

今週の新興国系ETFを活用した短期売買はただひたすらブラジルとインドを買い下がる作業を続けただけでした。週末のニューヨーク株式市場がゴールドマンサックスショック(?)のために急落したためにブラジル株も下げ為替は円高に振れているため週明けはまた泣きながらナンピン買いを繰り返すことになりそうです。前回はその苦労が報われたのですが果たして今回はどうなりますか。



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この記事へのコメント

kage

おやじダンサーさん

素晴らしい分析です。
応援ポチ押ししておきました。(^^

Posted at 17:42:16 2010/04/17 by Tansney Gohn

この記事へのコメント

kage

Tansney Gohnさん

コメント並びに応援ありがとうございます。

為替にあまり詳しくない私が思いつくままを書き連ねた駄文に過分なるお言葉をいただき恐縮至極です。

Posted at 22:18:33 2010/04/17 by おやじダンサー

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kage


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