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分配金は子ども手当に似ている?

kage

2010/04/15 (Thu)

本日いつものようにネット上のニュースチェックを行っていたところ「個人の投資スタンスは短期収益型へ、毎月の分配に安心感」と題するロイターの記事が目に止まりました。その内容は最近の個人投資家が投資信託に何を求めているのかを紹介したもので非常に興味深く読ませていただきました。なにぶん長文でしたので本エントリーでは特に私の印象に残った部分のみをご紹介しますが興味を持たれた方はぜひ上記リンクより全文をご確認ください。

さて、今回の表題に巷間何かと物議を醸している子ども手当を持ってきた理由は下記のとおり記事の一文に子ども手当が出てきたためです。

<過熱する分配志向>

個人投資家の動向について業界関係者は「毎月振り込まれる分配金に安心感を覚えると同時に、将来への不安からか短期的に収益を追求する傾向がある」と分析する。分配型投信を提供している国内投信関係者は「子ども手当には様々な見方があるが、『もらえる』ことは誰もが嬉しいと感じるように、何かしらのお金を手にするのは安心感がある。これが分配型商品の魅力であり魔法だ」と指摘する。


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もらったお金がどこから支払われたのかや原資は何だったのかはよく分からなくてもとりあえず現金を手にすれば嬉しいし安心する。これが偽らざる人間心理なのだろうと思います。しかし上記記事に「魔法」と表現されているようにこれには誤解を誘発するように巧妙に仕組まれた罠が仕掛けられている恐れがあるため注意が必要です。ご承知のとおり子ども手当の原資はいまのところ借金(国債)です。ですからお金をもらう子どもにしてみれば現金を手にして喜んでいたら実は将来の自分宛の請求書も付いていたというのが現実です。すなわち自分が将来支払う税金を担保に子ども手当が給付されるわけですからいわば給料の前借りをしているようなもので現金を手にしても無邪気に喜べません。

投資信託の分配金の場合は例えるなら経済状況によって中身が増減する財布を持っていてそこから定期的にお金を取り出しているといえます。つまりあくまでも手にしたお金の出所は自分自身の財布なのですからこちらも現金を手にしたからといって無邪気に喜ぶのは単なる勘違いです。まあそれでも経済状況が良好で財布の中身が増えた分から分配金が支払われているのならまだ喜んでも良いのですが中身を減らしながら分配金を取り出し続けているのであればむしろ悲しまなければなりません。いずれにせよ分配金重視の個人投資家の皆さんには分配金は自分の財布から支払われているという現実はぜひ認識していただきたいものです。

今回の記事はいろいろと考えさせられる内容ばかりだったのですがあえてもうひとつ挙げるとすれば下記の部分が印象に残りました。

ただ、こうした過熱する分配志向や短期の収益追求型に、業界関係者は不安を募らせている。高い分配金に気を取られ、運用対象のリスクや商品性を理解せずに購入する投資家が増えているうえ、投資家が運用対象は株式も債券も通貨も何でもブラジルというように一極に集中する傾向があるためだ。業界関係者からは「成長途上にある国・地域に大量の資金が向かうのをみると、いつか来た道でないかと不安を覚える」といった声も聞かれる。


「猫も杓子もブラジル」という現状をいつか来た道と表現する上記記事を見て私が真っ先に連想したのはかつてのニュージーランド・ドル人気の過熱でした。確か当ブログでも当時の過熱ぶりに触れたことがあったはずだと思って探してみたら4年以上前の下記のエントリーでした。

HSBC投信評価額(2006.02.17現在)

このニュージーランド・ドルの後にも上海株やベトナム株で似たような現象が繰り返されました。老婆心ながら多くの個人投資家がまた同じ過ちを繰り返さないように投資国の経済規模や通貨流通量にご留意されるようご注意申し上げる次第です。



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