2017 07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 09

ターニングポイント

kage

2010/01/20 (Wed)

相場においては「バブルの天井や恐慌の大底は後になってみなければ分からない」という認識が定説になっています。具体的な例でいえば今にして思えばこの1年では昨年3月末から4月上旬が底だったと分かりますし、ここ3カ月では昨年11月末が追加投資には絶好のチャンスであったことが分かります。このターニングポイントがリアルタイムに分かれば誰も苦労はしないわけで(確実に大儲けできます)、それは投資だけでなく人生や企業の経営にとっても同じことがいえるのではないかと思います。

昨日、ずいぶん長い間放置していた別館に久しぶりに新しいエントリーを追加しました。内容は毎度おなじみのソニーネタなのですが、本エントリーと共通する「今にして思えばあの時がターニングポイントだったのでは?」という主題で書きました。そしてそれを書きながら昨日経営破綻した日本航空はきっとそんなターニングポイントが過去にいくつもあったにもかかわらず、結局経営の舵を切ることができずに滝壺へ転落してしまったのだなと感慨を深くしたのでした。

<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
ところで昨日はその日本航空経営破綻という大ニュースがあったにもかかわらず、夜のテレビニュースでは相変わらず東京地検特捜部VS小沢一郎の話題がトップで扱われていました。しかし私は今ここでニュースで紹介する順番を問題にするつもりはなく、ましてやどちらが正しいという論評をする気もありません。ただこの東京地検特捜部VS小沢一郎という出来事が後になってみれば日本国にとって重要なターニングポイントとなるのではないかという予感がしたため本エントリーを書こうと思い立った次第です。

皆さんご承知のとおり、昨年夏の衆議院選挙で日本の戦後憲政史上初めて国民の一票により政権交代が実現しました(ちなみに過去の政権交代はいずれも国会内の数合わせ工作で起こっています)。私たち日本国民は自分が投じる一票に込めた「変革への期待」や「閉塞感の打破」を新政権が実現してくれることを望んだはずです。しかし東京地検特捜部VS小沢一郎の構図がセンセーショナルに伝えられるたびに私たちの政治への期待があきらめに変わっていくことは日本国民にとって大変不幸なことであると感じます。誤解のないように申し添えておきますが私は東京地検特捜部の行動を批判しているわけではありません。もしそこに巨悪が存在するのであれば堂々とそれを告発することが彼らの果たすべき役割です。しかし事件の真実がどこにあるのかは別にして、タイミングとしてはいかにも悪いというのが私の感想です。

かつて日本の自動車や電機製品が世界市場でシェアを伸ばしていたころ、「日本の経済は一流になったが政治は相変わらず三流だ」という皮肉をよく耳にしました。そんな日本の政治にようやく芽生えた変革への期待が今回の出来事であきらめに変わってしまうのであれば日本国民にとって大きなマイナスです。そして政治が変わらなければいろいろと問題が指摘されている官僚組織も変わりません。そういう意味で私たちは東京地検特捜部VS小沢一郎の結果にかかわらず政治の変革に対する希望は失わないようにしなければなりません。

今回なぜ私がこのような取り越し苦労とも思える心配をするのかというと、過去に東京地検特捜部が結果として日本の流れを変えてしまった先例があるからです。それは私自身も個人投資家として大きな影響を受けた堀江貴文元ライブドア社長の逮捕劇です。今にして思えば確かに堀江元社長の強引な手法や「グレーゾーンは黒ではないのでOK」という考え方には大いに問題はあったと思いますが、結果的に逮捕によりプロ野球界や放送業界といった既得権益の巣窟に果敢に戦いを挑んだことや経済界に世代交代を強く印象付けたことまでまとめて否定されてしまいました。これにより既得権益は守られ、世代交代も頓挫し、「出る杭は打たれる」という印象を私たちに強く残し、日本経済の変革は大きく後退する結果となったこともまた事実です。もちろんこれも東京地検特捜部がそのような効果を狙ったわけではないと思いますが、よかれと思ってしたことが裏目に出てしまう人のように、私にはどうも東京地検特捜部がそんな呪われた役回りを演じさせられているように思えて仕方ありません。というわけで今は東京地検特捜部VS小沢一郎という構図がセンセーショナルに伝えられることで国民の政治への期待があきらめに変わり、日本国もターニングポイントで舵が切れずに滝壺へ転落する運命とならないことを祈るばかりです。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック