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野村アセットの調査で約6割が「投資は必要ない」と回答

kage

2010/01/15 (Fri)

昨日のロイターの報道によると野村アセットマネジメントが実施した投資信託に対する意識調査で「投資は必要ない」という回答が約6割を占めたそうです。

約6割が「投資は必要ない」=野村アセット調査

東京 14日 ロイター:野村アセットマネジメントが実施した「投資信託に対する意識調査」(第5回)によると、「貯蓄から投資へ」という国の方針について、およそ6割が「見聞きしたことがある」としている一方で、投資に対する必要性に関しては、6割近くが「投資は必要ない」との考えを示した。

特に女性の若い世代(20-30代)で、投資に関する理解と必要性の認識が低かった。(後略)


この記事は長文でしたので冒頭部分のみ引用させていただきました。興味を持たれた方はぜひ上記リンク先で全文をご確認ください。余談ですがこの記事は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2009」の結果を伝えた岩崎成子記者によるものです。

この件については調査元の野村アセットマネジメントからもリリースが出されています。こちらも22ページにも及ぶ力作ですが冒頭の「調査結果の概要」を読めばザックリと内容を把握することができます。

第5回「投資信託に対する意識調査」結果を発表(野村アセットマネジメント)

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今回の記事と報告書を読んでまず感じたのは「投資=お金を殖やす」というイメージばかりが先行しているという現実です。当ブログでは過去に何度も触れてきましたが投資にはインフレから資産を守る役割や市場にお金を流して経済成長に寄与する(=投資することが回り回って自分のためになる)役割があります。日本は長くデフレに苦しんでいますがもし仮に国家財政の危機がさらに深刻化すれば国債価格が下落し為替では日本円の価値が下落する可能性が高くなりますので資源や食糧の輸入依存度が高い日本ではインフレが進行し資産を預貯金などの現預金だけで保有しているとその価値が大きく毀損することになります。しかし投資により自身の資産を複数の通貨に分散して保有しておけば円安リスクを低減することができます。さらにBRICsを筆頭とした新興国の経済成長が続けば旺盛な需要を背景にモノの値段が上昇(=インフレ)する可能性が高まりますが株式や商品(=コモディティー)に分散投資しておけば資産の毀損を防ぐことができます。また多くの人が「投資は必要ない」と考えれば考えるほど市場に流れる資金が減少して不景気が深刻化するという負のスパイラルに陥る心配が出てきます。ですからかねてより私は「貯蓄から投資へ」の流れを作るためにはエコ活動と同じように「自分一人の行動は大きな力にはならないけれど皆が同じ気持ちで力を合わせれば大きな力になる」という認識を広めてムーブメントに育てる必要があると考えています。投資が広がらないことが不景気を助長し、回り回って自分自身の首を締めていることをぜひ多くの人に気付いていただきたいものです。

今回の調査で特に興味深かったのが分配金に対する認識です。ロイターの記事より該当部分を引用させていただきますのでご覧ください。

また分配金に対するニーズは依然として高く、分配金は「投資の安心感を得る」上で必要であり、長期保有の動機付けにもなっていることがわかった。「使うために必要」「利益確定のために必要」「分配金自体は必要ないが、運用状況を知る上で必要」までを含めると、投信保有者でかつ分配金を受け取っている人の約9割が、必要と回答した。

ただ分配の仕組みを理解していない比率が以外(意外の誤変換?)に高く、投資に対する誤認やリスクを過大に負ってしまう向きも見られた。野村アセットでは、投資家に分配金の仕組みを正しく理解してもらうことを訴えていくことが必要、としている。(ロイターより)


「投資家に分配金の仕組みを正しく理解してもらうことを訴えていくことが必要」という意見はその通りだと思いますが、「お前(=野村アセットマネジメント)が言うな!」というのが私の正直な感想です。なお分配金の誤解については当ブログでも下記のエントリーで取り上げていますのでご参照いただければ幸いです。

REITファンドの利回りが30%?懲りないSBI証券マネックス、お前もか

それにしても報告書にある下記の部分を読むと分配金信奉の深刻さが明らかになります。

■分配金をもらっている者は86%である。
■その用途をみると、「使わずに再投資している(同じ商品)」(35%)が最も高く、特に男性30・40代では約半数を占める。
■一方、女性では「使わずに貯めているが、特段の使い道はない」(29%)が最も高く、特に女性50代で高い(36%)。

使わずに同じ商品に再投資するのに分配金は必要なのでしょうか?特段の使い道もないのに分配金は必要なのでしょうか?分配金は単なる定期解約サービスであるという事実を理解すれば必要な時に必要なだけ解約すれば済む話だということが分かるはずですので、投資家に分配金の仕組みを正しく理解してもらうためにはまず販売側が「分配金=利息(金利)」という誤解を招きかねない販促活動を改めることが必要だと強く感じました。

【追記】改めて考えてみるとここでいう分配金には年に一回のものも含まれているかも知れません。そうであれば私も分配金をもらっていますのでこの内容は少し割り引いて考える必要がありそうですね。



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