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海外株式投信評価額(2009.12.04現在)

kage

2009/12/05 (Sat)

先週の定時報告で私は「円高や原油高が死活問題となる中小零細企業や個人事業主はFXや原油ETFを活用してリスクヘッジをする自助努力を行うべきだ」と書きました。この場合のリスクヘッジは事業が急激な円高や原油高で「突然死」に至らないようにするための一種の保険と考えられますが、長期投資においても先般の「100年に一度」と表現されるような金融危機に対する何らかのリスクヘッジが必要なのではないかと私は常々感じていました。長期投資においては分散こそが最大にして最高のリスクヘッジであることは私も十分理解しているつもりですが、例えば定年間近で運用資産が相当額積み上がっている人、すでに定年を迎え運用資産の取り崩しを始めている人、将来に不安があるため苦しい家計をやりくりして長期投資を続けている人、などのケースでは再度「100年に一度」の事態が起こればセカンドライフ計画は一気に破綻しかねません。具体的には定年間近や定年後のケースでは運用状況の回復を待つ時間的余裕がなく、苦しい家計をやりくりしているケースでは長期投資を断念して家計に回さざるを得なくなることが想定されます。すなわち100年に一度の事態が自身のセカンドライフ計画にとって死活問題になる可能性が高いのであれば、やはり何らかのリスクヘッジを考えるべきであるという結論に達するのではないかと私は考えます。一般的に長期投資におけるリスク低減方法としては現金比率や債券比率を高めることが推奨されますが、現在の日本の状況を客観的に判断すると運用資産を定期預金や個人向け国債などにシフトして日本円の比率を極端に高めることはそれはそれで大きなリスク要因となりかねません。そういう意味でもあらかじめリスクヘッジについて考えておくことは決して無駄にはならないと考えます。

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「リスクヘッジ=保険」と考えるのであれば、一番適した金融商品はそもそも機関投資家向けの保険的意味合いで誕生した経緯を持つオプション取引であるといえます。オプション取引には対象となる指数が決められた期日までに上がれば利益になる「コールオプション」と下がれば利益になる「プットオプション」が存在し、長期投資のリスクヘッジとするのであれば「プットオプション」を使うことになります。オプション取引の特徴はもし指数が逆方向に大きく動いた場合(コールオプションであれば急落、プットオプションであれば急騰)でも初期投資額を失うだけで済む(=損失は限定されている)のに対して、順方向に動いた場合はその振れ幅が大きければ大きいほど高いプレミアが付く(=利益が大きくなる)ことです。ちなみになぜこのように一見すると著しく買い手に有利な条件が設定されているかというと、実は対象となる指数が期日までに上下どちらにも動かなかった場合でも買い手は手数料相当分を取られるため、売り手は「逆に動いた」+「動かなかった」で利益になり、買い手は「順方向に動いた」だけが利益になることでバランスを取っているわけです。このように少ない掛金で大きな保障が得られるオプション取引は長期投資の保険に適している金融商品であるといえます。ただ残念なのは私たち個人投資家が使えるオプション取引は対象となる指数がほぼ日経平均株価に限定されており、世界経済ポートフォリオのような国際分散投資のリスクヘッジとしては不完全と言わざるを得ません。

それでは世界の代表的な指数を対象としてリスクヘッジに活用できる金融商品はないかと探してみると、上記オプション取引を証券化したeワラント(カバードワラント)やFXの拡大版であるCFD(差金決済取引)などが候補として挙げられます。これらの金融商品はいずれもレバレッジをかけて少ない元手で大きな成果を狙うことができますので、上手に活用すれば長期投資の保険役を十分に担えると思います。ただしオプション取引、eワラント(カバードワラント)、CFD(差金決済取引)は仕組みとしては保険に適していても、現実の活用を考えると制度面で大きな欠点を抱えています。具体的にはこれらの金融商品で得た所得に対する課税は総合課税の雑所得に分類されるため、長期投資のツールとして一般的に使われる投資信託やETFの課税区分である申告分類課税の譲渡所得とは損益の通算ができないのです。これでは場合によっては長期投資部分では損失を計上しているのにリスクヘッジ部分では累進課税方式が適用されるため多額の納税を求められることもあるわけで、保険の効果が大きく損なわれる可能性が排除できません。

それでは投資信託やETFと同じ税区分でリスクヘッジに活用できる金融商品はないかと探してみると、対象となる指数が下がれば利益になるベアファンドや信用取引を活用したETFの売り建てなどが候補として挙げられます。私自身、信用取引を始める前に短期的なリスクヘッジ手段としてベアファンドを購入したことがありますし、信用取引を始めてからは主にETFの売り建てでリスクヘッジを図っています。ベアファンドについては最近になって指数の動きの2倍の成果を得られるダブルベアファンドや3倍の成果を得られるトリプルベアファンドが登場していますので投資額を掛け捨ての保険料と割りきれるのであれば指数下落のリスクヘッジとして活用できると思います。しかしベアファンドについてはほとんどで買付手数料がかかるため短期的なリスクヘッジには適さないというデメリットも存在します。またETFの売り建てについては市場が悲観に傾いて売り超になると「逆日歩」と呼ばれる貸株手数料が徴収される可能性があり、想定以上に保険のコストが膨らむデメリットが存在します。とはいえこれらは長期投資のツールである投資信託やETFを活用してリスクヘッジが可能となるため、先にご紹介したデリバティブ系金融商品より分かりやすいというメリットがあります。資産運用についてはこの「分かりやすさ」がとても大切であり、よく分からない金融商品に安易に手を出すととんでもない大やけどを負う危険性が高まりますので注意が必要です。

以上、長期投資のリスクヘッジとなり得る金融商品について検討してみましたが、私自身「これが最適」という結論にはまだ至っていません。結局のところ無駄な抵抗はせずに分散のリスクヘッジ効果にすべてを委ねることが最適の解なのかも知れません。しかし先に触れたように日本の将来を考えると資産運用をやめて100%現金で保有することもリスクとして認識しなければならない可能性が高まりますので、やはり「リスクヘッジ」は常に念頭に置いておかなければならないと感じています。そもそも一人あたりの保険料支払額が突出して高く、「世界で一番保険好きな民族」と揶揄される日本人が長期投資の保険については無頓着なのも不思議といえば不思議です。万が一の事態があって困るのは人も自動車も不動産も運用資産も同じはずです。であるならば長期投資についても航海の終盤に近付くまでに自分に適した何らかの保険を検討しておくべきと言えるのではないでしょうか?

今週は先週のドバイ・ショックが世界経済に及ぼす影響は限定的との認識が広がり、世界の株価もおおむね堅調に推移したため、私の運用成績もドバイ・ショック前の水準まで回復しました。それにしてもたった一週間でこれほどまでに市場の雰囲気が変わるのかと驚くばかりで、特に日経平均株価やドル円の急反発には瞠目させられます。そもそも私自身は過去の定時報告に書いたように、日経平均株価については月末月初のどこかで反転して年末年始は高いという希望的観測を持っていましたが、これほどの急反発は予想していませんでした。結局のところ短期的な株価動向は予想困難であり予想するだけ無駄なので、無理に見えない未来を見ようとせず、ただひたすら現状をトレースするインデックス運用が最良の選択、というハイリスク投機家としては身も蓋もない結論に至るわけですが、それでも私は来週も見えない未来を見ようと無駄な努力を続けるつもりです。

マネックス証券
MX091204

SBI証券
ET091204

今週はドバイ・ショックの影響による世界的な株価下落と円高進行が一服したため、恐る恐るではありますが新興国系ETFを活用した短期売買を再開しました。結局上海系は週末までにほとんど利益確定となり、ロシアと久しぶりに手を出したブラジルは多少来週に持ち越しています。金曜日のロシア・RTS指数とブラジル・ボベスパ指数はいずれも軟調な動きでしたが急激な円安の効果が期待できるため週明けには何とか利食いできそうです。来週はいよいよNEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信(1678)を正式なターゲットとして狙ってみたいと思います。具体的には100円割れをあたりを狙って入ってみたいと思っています。



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この記事へのコメント

kage

相互リンクのお願い

はじめまして。
サイト運営をしている者なのですが、相互リンクしていただきたくて、コメントいたしました。
下記のURLから、相互リンクしてもらえると嬉しいです。
http://hikaku.link-z.net/link/register.html
ご迷惑だったらすみません。突然、失礼しました。
NKqqYaeE

Posted at 17:29:02 2009/12/05 by 相互リンクのお願い

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