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海外株式投信評価額(2009.11.06現在)

kage

2009/11/07 (Sat)

昨日米労働省が発表した10月の雇用統計で失業率が前月比0.4ポイント上昇の10.2%に悪化しました。この10%を超える数値は1983年4月以来実に26年半ぶりとなる高い水準とのことで、雇用不安の長期化を懸念して為替市場ではドル円が大きく円高に振れています。ただしここで注意しなければならないのは単にドル円だけを見て現状が円高であると判断すると実態を見誤る恐れがあることです。下記のチャートはYahoo!ファイナンスからお借りした直近一年間の主要通貨比較チャートですが、これを見ると最近の為替動向が必ずしも円高傾向ではないことがご理解いただけると思います。

JPY091107

緑:豪ドル/円 橙:ユーロ/円 赤:カナダドル/円
黒:英ポンド/円 青:米ドル/円


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このチャートは各国通貨対日本円の数値を表していますので、もしここに日本円を追加するとしたら当然のことながら描くチャートは0%の横線と同一ということになります。そしてご覧のとおりその0%ラインを下回っているのは英ポンドと米ドルであり、これに日本円を含めた3通貨はいずれも超低金利+量的緩和という為替にはネガティブな金融政策を執っている下位グループといえます。一方で日本円を上回っている上位グループを見ると、まずカナダは米国と同じ政策金利(0.25%)でありながら資源国という側面がポジティブに働いていると思われ、ユーロは経済の実状は米国に「劣るとも勝らない」状況でも政策金利1%が下位グループと比較して相対的に高いことが効いていると思われます。そして豪ドルは他国に先駆けていち早く金融危機からの出口戦略を発動して利上げに踏み切ったことから首位を独走する形となっています。この現在の為替動向を客観的に見れば、円高なのは米ドルに対してだけであり、他の主要通貨に対してはおおむね円安傾向にあるという判断が妥当なのだろうと思います。

戦後の日本が米国との密接な関係の元で復興を果たしてきた歴史もあり、多くの日本人にとって「為替=ドル円」というイメージが強烈に定着していると思われますが、経済のグローバル化が進み基軸通貨としての米ドルの信任が揺らいでいる現状でドル円ばかりに囚われすぎては大局を見誤りかねません。上記比較チャートを見ればお分かりのとおり、米ドルと日本円は下位グループ内で熾烈な最下位争いをしているに過ぎないのですから。極端な外需依存体質となってしまった日本経済では為替に関しては「円安バンザイ」的な発想が定着していますが、以前にも書いたようにさまざまなネガティブ要因を抱えている米ドルよりさらに下位を目指そうとしてもなかなか実現できるものではありません。そんな米ドルとの比較で高い安いと一喜一憂するのも何だか不毛なことのように思えて来ます。

一般的に長期投資は20年、30年のスパンで考えるべきものとされます。そして実際に30年の中では経済状況はドラスティックに変化し、後から見れば株価も為替も劇的な変動を起こしているものです。例えば昨日もまた史上最高値を更新した金(Gold)ですが、これはあくまでも米ドル建てでの話であり、円建てで見れば1980年に付けた最高値にまだ遠く及ばないのが現実なのです。ちなみに1980年に金価格が急騰した背景には第2次オイルショック、イラン革命、ソ連のアフガン侵攻などによる地政学的リスクの高まりがあったのですが、田中貴金属のサイトによるとこの時の米ドル建ての最高値は1トロイオンス=850ドルであり、円建ての最高値は1グラム=6,495円となっています。これを昨日の終値と比較してみると、米ドル建ては1トロイオンス=1,096.9ドル、円建ては1グラム=3,362円となっており、同じ金(Gold)の価格でも米ドル建てでは約30年前の前回高値の1.29倍となり、円建てでは0.52倍(約半分)に過ぎない結果となっています。このような極端な結果となった理由はもちろんこドル円の為替レートの変動であり、円建ての金価格が最高値を付けた時期の1ドルは240円前後でした。

これらの現実から私たちが教訓とすべきは、ものごとをある一面からからだけ捉えては大局を見誤る恐れがあることと、30年程度でもあらゆる常識を打ち破るドラスティックな変化が起こり得るということであろうと思います。投資の世界では「過去の実績は未来を約束しない」ことが常識とされていますので、私たち個人投資家も過去の実績や常識に過度に囚われることなく柔軟な発想で相場に臨みたいものですね。

今週は米国株がまた不思議な強さを発揮して久しぶりにダウ指数10,000ドルを回復した流れで新興国の株価も堅調であったため私の運用成績も先週と比べて改善に向かいました。また今週はこちらのエントリーでご報告したとおりチャイニーズエンジェルの分配金を原資にeMAXIS新興国株式インデックスに猫パンチ投資を繰り出したためSBI証券の保有銘柄が一つ増えています。来週の新興国株式市場の動向次第ではあと数発の猫パンチ投資を繰り出すことも考えています。

マネックス証券
MX091106

SBI証券
ET091106

今週の新興国系ETFを活用した短期売買は先週に引き続き過熱感の残っているブラジルには一切手を出さず、上海系とロシアで細々と実行しました。原油価格乱高下の影響を受けたロシアはなかなか思い通りに行かなかったのですが、昨日まで6日続伸となった上海株の堅調な動きに支えられた上海系では順調な売買ができました。このように上海株が順調に上昇してくれるのは嬉しいことなのですが、テクニカル的にはそろそろ明確な調整局面が訪れても不思議ではないため、来週は押し目買いスタンスを基本に短期売買に臨みたいと思っています。



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この記事へのコメント

kage

相互リンクのお願いです。

ブログ運営を始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
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こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
突然、失礼しました。2aW

Posted at 14:17:21 2009/11/07 by 相互リンクのお願いです。

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kage


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