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実績値で考察してみました

kage

2009/10/12 (Mon)

前回のエントリーに対して Werder Bremenさんから「 実績値で考察してみては?」とのコメントをいただきました。具体的には無分配を継続している確定拠出年金向け外国株式インデックスファンド5本(ベンチマーク指数はいずれもMSCIコクサイ指数)の実績を比較して信託報酬などのコストが運用成績にどのような影響を与えるのかを考察するものですが、大変興味深い内容でしたので私もデータを集めて比較検討してみました。それではまずYahoo!ファイナンスの5年チャートで比較した5本の実績をご覧ください。

外国株式ファンド比較

青:三井住友DC外国株式インデックスファンドS
緑:DIAM外国株式インデックスファンド
赤:日立外国株式インデックスファンド
黒:DCダイワ外国株式インデックスファンド
橙:ダイワ投信倶楽部外国株式インデックスファンド


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ご覧のとおり5年程度の運用期間だと目立った差は表れていないのですが、右に行くほど(=運用期間が長くなるほど)差が出てくることが視覚的にも分かります。そこで次はDFC FUNDGUIDEのデータを基に2009年9月30日時点での運用期間別リターンを数字で比較してみましょう。なお個人的な興味で直近の決算時点で各ファンドが組み入れている先物の比率も調べてみました。単位は信託報酬、先物比率も含めてすべて%です。

 信託報酬
1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年3年5年先物比率
三井住友0.1785
+1.3
+10.8
+34.5
-11.3
-30.9
7.7
日立0.2625
+1.3
+10.7
+34.3
-12.6
-32.0
-3.0
1.8
DIAM0.2625
+1.3
+10.6
+34.5
-12.7
-32.3
-3.1
2.8
DCダイワ0.2625
+1.3
+10.7
+34.4
-13.0
-32.5
-3.8
1.4
ダイワ0.9975
+1.3
+10.5
+33.9
-13.6
-34.0
-7.2
1.4


こちらも運用期間が長くなるほど成績に差が出ていることが分かります。中でも信託報酬と運用成績の因果関係を考察する上で参考になると思われるのは同じ大和証券投資信託委託株式会社が運用するDCダイワ外国株式インデックスファンドとダイワ投信倶楽部外国株式インデックスファンドの比較です。組み入れている先物の比率が同じところを見ても Werder Bremenさんご推察のとおりおそらく同じ運用をしていると思われる両ファンドの成績は単純にコスト分だけ差が出ていると判断できます。一方で信託報酬の比較では最安の三井住友DC外国株式インデックスファンドSがもっとも優れた成績を残しているのは単純にコストの差とは言い切れない部分があると思われます。これは先物比率が他のファンドと比べて突出した7.7%もあるためで、単純にコストの差だけでなく、運用手法や運用能力の差も成績に表れていると考察できます。

ちなみにもっとも成績の悪かったダイワ投信倶楽部外国株式インデックスファンドでも月報を見るとベンチマーク指数であるMSCIコクサイ指数を上回る成績を残しており、今回のような他の類似ファンドとの比較がなければホルダーがその成績に不満を抱かないという可能性もあります。しかし今回の比較で分かるように配当相当分がコストで目減りしているのが実態であり、現実に他の類似ファンドとこれだけの差が付いてしまっていますので、長期投資には相対的な成績判断が重要になるといえます。また信託報酬が同じファンドでも運用期間が長くなると運用手法や運用能力の差が成績を大きく左右することにも留意が必要です。もっとも今から10年先、20年先の成績を正確に予測することは不可能ですので、今すぐ目に見える信託報酬や決算ごとに明らかになる隠れたコストなどをファンド選びの根拠とすることは合理的な判断といえそうですね。



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この記事へのコメント

kage

おやじダンサーさん、(そして、Werder Bremenさん)

私の余計な疑問からここまで実例を使って調べてもらってありがとうございます。

極めて順当な事前予想通りという結果ですが、こういうものが実証されると嬉しいですね。時には当然かのごとく語られていますが、実は正しくないものもありますので。(←このあたりはおやじダンサーさんもよくつっこまれていますよね)

Posted at 15:56:10 2009/10/12 by 吊られた男

この記事へのコメント

kage

その他、候補として・・・

三菱UFJ投信(DC海外株インデ、DC外株インデ、外株インデ、FM海外株式)、中央三井(DC外株インデ、DC外株インデL)なんかも。それぞれ、無配当で信託報酬もバラバラですから。同じ社内商品でまず比較。次に他社商品で信託報酬の違いによる”差”を見てみる。残念ながら10年、20年運用の投信は無いので・・・。

運用期間が10年以下で正確さに欠けますが「大和」の同じ社内商品の比較では、一応、信託報酬の”差”で運用成績に”差”が出るとは言っていいのでしょう。因みにダイワ投信倶楽部外国株式インデックスを組み込んでいる個人型401Kも結構ありますから、これらを使っている加入者は労働金庫や、琉球銀行・個人型401K(野村DC外国株式インデックス0.231%を組み込んでいる)へ移管を考えてみる価値はあると思っています。

それと小生の確定拠出年金と変額年金の制度を折衷した”案”はどうですか?ご意見、伺いたく。

ではでは

Posted at 15:58:01 2009/10/12 by Werder Bremen

この記事へのコメント

kage

吊られた男さん

コメントありがとうございます。

根っからの天の邪鬼である私は世の中の常識とされていることもまず「本当にそうなのか?」と疑ってかかるのですが、調べてみると「本当にそうだった」ケースがほとんどです。しかしコストダウン競争が行き過ぎで低コストだがいい加減な運用をするインデックスファンドが出てこないとも限りませんのでコストと運用成績の関係はこれからも注視していく必要があると思っています。

Werder Bremenさん

コメントありがとうございます。

現実に存在する確定拠出年金や変額年金をベースにしたWerder Bremenさんの案は具体性と実現性が高いと感じましたので私も諸手を挙げて賛同いたします。しかし私自身の印象としては年間手数料を設定するよりも毎月買い付けと長期運用を義務付けてそれができなかった時のペナルティを大きくする方が受け入れられやすいのではないかと思います。これなら信念を持ってBuy&Holdを続けている投資家は同じ投資行動を続けるだけでメリットを享受できますので。

ただ心配なのは途中下車のハードルを高くすると他社でより好条件のサービスが始まっても簡単に乗り換えられないことで、確定拠出年金のようなポータビリティが確保できればより理想に近づくと思います。

Posted at 19:50:18 2009/10/12 by おやじダンサー

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kage


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