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バブル崩壊

kage

2009/10/08 (Thu)

「バブル崩壊」と聞くと私たちはまず1990年に起きた日本の不動産バブル崩壊や2000年に起きた米国のITバブル崩壊を思い浮かべます。しかし見方によれば今回の金融危機も米国の住宅バブル崩壊が引き金を引いたとも考えられますし、そもそも経済の歴史をたどると規模の小さいミニバブルは数多く存在しますのでそれこそバブル崩壊もたくさん存在することになります。そう考えると経済の歴史はバブルの誕生と崩壊の歴史であると捉えてもあながち間違いではないのかも知れません。

実は数ヵ月前に読んだJPモルガンのレポートでバブル崩壊に関して興味深い分析がありました。それは「今年の春以降続く世界的な株高は、株が上がっているというよりむしろ米国債バブルの崩壊で債券が下がっていると捉えるべきなのではないか」というものでした。下記のチャートは本家Yahoo!からお借りした残存期間20年超の米国債へ投資するETF・iShares Barclays 20+ Year Treasury Bond Fund(TLT)と米国の代表的な株価指数であるS&P500の比較ですが、「米国債バブル」という視点でこのチャートを眺めてみると納得できる部分が確かにあります。

TLT

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ご覧のとおり米国債価格は2008年末に明らかなピークを描いています。その要因を株価の動きから推測すると2008年秋のリーマンショックでリスク資産から逃避した投資資金が米国債にパニック的に流入した結果と考えられ、ここで米国債のミニバブルが形成されたと捉えることができます。しかし2009年春の株価暴落局面では米国債への資金逃避は見られず、この時は投資資金がどのように流れたのかが気になります。その解答は下記のSBI証券からお借りしたユーロ/米ドルのチャートを比較検討対象に加えるとおぼろげに見えてきます。

EURUSD

ご覧のとおり2008年秋のリーマンショック時と2009年春の株価暴落局面では明らかに米ドルが高くなっていることが分かります。すなわちこれは米国から世界中に散らばっていた投資資金がリスク回避の大きなうねりの中で米ドル現金に還流した結果と考えられます。2008年秋はその資金が主に米国債に向かったため最初にご紹介したチャートが示すような米国債バブルが生じたと思われます。しかし2009年春には米ドルは再びリスク資金の引き上げで高くなっているにも関わらず米国債は買われていません。おそらくこの時は米国に還流した投資資金の多くが現金で保有されていたのだろうと推測できます。

以上の視点で最近の株価・為替・商品(コモディティ)・金(Gold)などの動向を見ると、米国債バブルと米ドルバブルが崩壊が大きく影響していると捉えることも可能なのではないでしょうか?バブルからは「熱狂」をいうイメージが浮かびますが、「パニック」からもバブルは形成されるものなのです。最近多方面から聞こえてくる「ドル・キャリートレード」が今後本格化するのであれば、次の経済危機ではその巻き戻しで今回以上の米ドルバブルを生むのかも知れません。実際に今回の金融危機では円キャリートレードの巻き戻しで円相場が大きく動きましたので一応このことは頭の隅に止めておこうと思っています。少なくとも私は安易に「米ドルは弱いので米ドル建ての資産は外そう」などとは考えないようにしたいと思っています。



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