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「円高は、ばかげてる」 ゴールドマン、円急落を予想

kage

2009/09/23 (Wed)

先週の定時報告で触れた「金(Gold)高/米ドル安」が昨日あたりからまた顕著になってきました。このところの米ドル安で特徴的なのは他の通貨に対して米ドルだけが下落する「独歩安」の傾向を見せていることで、まるで円キャリートレードで売られ続けた数年前の日本円の姿を見るようです。この米ドルの弱さによりドル円も円高に振れており、市場からは「1ドル=90円割れは必至」とか「80円も割って史上最高値更新にチャレンジする」などという、さらなる円高進行の予測が多く聞かれます。しかし昨日産経新聞が伝えたブルームバーグの記事によると欧米金融大手へのアンケートでは年末は円安が予測されているとのことです。

「円高は、ばかげてる」 ゴールドマン、円急落を予想

鳩山新内閣発足に伴い就任した藤井裕久財務相は円安を支持しない考えを表明しているが、欧米の金融大手は円相場は下落していると予測している。

民主党が総選挙で勝利する可能性が高いとの見方が広がるなか、円は主要16通貨に対して8月初め以降、1つの通貨を例外としてほぼ上昇している。しかし、ブルームバーグが40人を対象に実施した調査の予想中央値によれば、日本経済は円高を支えるには脆弱(ぜいじやく)過ぎるとみられ、円は年末までに対ドルで5.7%、対ユーロで1.1%下落すると予想されている。

調査によれば、日本銀行は2010年を通じて政策金利の誘導目標を年0.1%に据え置き、日本は主要10カ国(G10)で同年利上げを実施しない唯一の国となる見通し。調査の予想中央値では、日本の経済成長率は今年マイナス6%に落ち込んだ後、来年は0.8%のプラス成長を回復するとみられている。


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米金融大手ゴールドマン・サックスのグローバル経済調査責任者、ジム・オニール氏は「皆が円買いに動いているようだが、ばかげている。円のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の実勢は、わたしの考えでは著しく悪化している」と話す。

ゴールドマンは、円が対ドルで9月21日時点の1ドル=91円46銭から98円ちょうどに、対ユーロでも1ユーロ=134円52銭から142円ちょうどにそれぞれ下落すると予測。米銀最大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)と欧州銀行最大手HSBCは、円相場の先行きについて一段と弱気な見方をとっている。(後略)(産経新聞より/出典はブルームバーグ)


ちなみに後略の部分には円高で輸出企業の業績が悪化すれば株が売られ、投資資金が海外に流出して円売り要因となる(=円安になる)と書かれています。興味のある方は上記リンクから全文をご確認下さい。

この記事を読んだ私の正直な感想は「為替がファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)だけで動いてくれるのなら苦労はしない」でした。いうまでもないことですが為替はファンダメンタルズの他にも需給や市場参加者の思惑も絡んで動いています。確かに常識的に考えれば日本円は米ドルと同じく実質ゼロ金利であり、鳩山新政権の個別給付拡大や内需重視の方針とそれらを実現するための財源への不安を考えれば米ドルの下落にお付き合いする方が自然に思えます。しかしもし仮にドルキャリートレードが広がっているのであれば、(円キャリートレード全盛期の日本がそうだったように)世界中の株価が通貨が堅調なのに米国株と米ドルだけが軟調という事態が長く続くことだって十分に考えられます。

また日本円については日本企業のリパトリエーション(資金の本国還流)という特殊要因も存在します。これは未曾有の金融危機に対応する緊急経済対策の一環として今年4月から企業が海外子会社から受け取る配当金が非課税化されたことで外貨売り円買い要因となっていることを指します。ご承知のとおり9月は3月決算企業にとっては中間期末となりますので、円高で利益が目減りする分を埋め合わせするために海外子会社の利益の取り込みを急いだり、鳩山新政権下ではこの優遇策が維持されるかどうか不透明であると判断して海外利益の回収を急いだりして、現在は一時的な円高圧力となっている可能性もあります。

過去のエントリーで何度も書いたように私は為替との相性が最悪ですので為替の予測はまったくできないのですが、日本円の今後について現時点で漠然と感じているのは鳩山新政権の政策が上手く回れば円高株高となり、反対に失望を呼べば円安株安となるのではないか?ということです。また先週の定時報告でも書いたように、もしインフレの流れが鮮明になるのであれば為替間の相対的な強弱に過ぎない「円高」や「円安」などは簡単に吹き飛ばされてしまうのだろうと感じています。いずれにせよ為替のように相性の悪さを自覚している分野においては無理によく分からない未来を読もうとせず、すべての予断を廃して自然体で臨み、その時点で最適と思える対応を心がけたいと思っています。



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