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海外株式投信評価額(2009.09.18現在)

kage

2009/09/19 (Sat)

先週の定時報告で触れた金(Gold)価格は今週も上昇を続け、週末にかけて多少下落はしたものの1トロイオンス=1000ドル台を維持しています。ご承知のとおりこの米ドル建て金価格は今週も史上最高値を更新しており、金(Gold)に限って見れば前人未踏の新たな領域に突入したと考えることができます。いうまでもないことですが米ドル建ての金価格が史上最高値を更新したということは相対的に対金価格で米ドルが史上最安値を更新したということになります。すなわち視点を変えて見れば現在着々と進行しているのは実は金価格の上昇ではなく米ドル価格の下落(=インフレ)なのではないかという仮定も可能なのではないでしょうか?そう考えてみれば不思議なほど強い米国株の動向も納得できます。つまり現在の金(Gold)高や株高は通貨の価値が下落しているため相対的に上昇しているように見えるに過ぎないのかも知れないのです。もちろん現在の金価格高騰をインフレの一言で説明できるほど世界経済の動きは単純ではありません。しかし未曾有の金融危機から脱出するために全世界が協調して行っている超低金利政策や大胆な財政出動はどちらも通貨価値の下落要因となるため、一歩間違えればインフレを暴走させてしまう恐れがあることを私たちも十分に認識しておく必要があると最近の金価格高騰を見ながら改めて感じています。

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このように史上最高値更新を続ける金価格ですが、実際に金(Gold)に投資している私であっても値上がりの実感が乏しいのが現実です。その大きな要因は円高にあります。円建てで取引される金価格連動型上場投資信託(1328)やSPDRゴールド・シェア(1326)の価格を調べてみると1年前と昨日の終値がほとんど同じであることが分かります。つまり金(Gold)を基準に考えればこの1年間、日本の通貨価値は現状維持であった(=インフレもデフレも起こっていない)ということになります。すなわち結果論で言えばこの1年間、日本円建ての預貯金や個人向け国債を保有していれば金(Gold)と同等か、あるいは利息が付く分それ以上の資産防衛効果(=インフレヘッジ)が得られたことになります。それではこれからも日本円建ての預貯金や個人向け国債の選択が最強の資産防衛策となるのかといえば、私自身はそうでなくなる可能性の方が高いと考えています。

冒頭にも書いたとおり金価格は史上最高値を更新して前人未踏の新たな領域に突入しました。そして全世界が協調して行っている超低金利政策や大胆な財政出動は確実に通貨価値の下落要因となります。今後通貨価値下落(=インフレ)の流れが鮮明になるといずれ通貨間の相対的な強さに過ぎない「円高」などは吹き飛ばされる運命にあるのだと思います。具体的には円高は続いているのに日本円建ての金価格が上昇に転じるような動きが考えられます。そうなると円高は極端な外需偏重の日本株にとってはマイナス要因という「常識」もいつかは崩壊するものと考えておくべきなのだろうと思っています。もっとも世界経済がまだ極端な供給過多で失業率の上昇も止まらない現状ではインフレの心配をするのは時期尚早なのかも知れません。しかし少なくとも現時点の世界経済の流れは通貨価値を毀損する方向に圧力がかかっていることだけはしっかりと肝に銘じておく必要があると強く感じます。

さてここまでは全世界が協調して行っている超低金利政策や大胆な財政出動が通貨価値の下落を助長するというネガティブな発想で話しを進めてきましたがそればかりでは気持ちも暗くなるので今度は全世界が協調して行っている超低金利政策や大胆な財政出動で景気が回復するというポジティブな発想に転換してみましょう。未曾有の金融危機を脱した後、世界経済成長の新たな牽引役として期待されるのが中国やインドといった多くの人口を抱える新興国です。さらにこれにベトナムやインドネシアなども加えてアジアの新興国全体がこれからの世界経済を支えるという構図も現実的になっています。新興国の経済成長が具体的にどのような姿になるのかを想像する時には東京オリンピック以降の日本の高度経済成長期を思い浮かべると良いと言われます。もしアジア地域の莫大な人口が日本の高度経済成長期並の速度で同時に豊かになっていけば、おそらく世界経済の成長も加速度的に高まることでしょう。そしてかつての日本に起こった消費ブーム(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の「三種の神器」、カラーテレビ・クーラー・自動車の「新三種の神器」など)と同様にアジア諸国でも消費の爆発が起こることが予想されます。そうなると当然需要過多によるインフレが起こります。前段で触れた通貨価値の下落がもたらすインフレは悪いインフレで消費拡大がもたらすインフレは良いインフレだと解説されますがインフレで物価が上がることに違いはありません。ここで私たちが注意しなければならないのは、今後ますますグローバル化が進む世界経済ではおそらくインフレも全世界に波及するであろうという点です。その時に少子高齢化が進み満足な経済成長も望めない日本にいて日本円建ての預貯金、個人向け国債、不動産だけを保有していて果たしてインフレから資産価値を守ることができるのかを真剣に考えなければなりません。もし自分の勤めている会社がアジアの成長の恩恵を最大限に受けることができて将来の成長や昇給が大いに期待できるのなら話しは別ですが、リタイア後の年金生活でインフレの波が押し寄せてきた場合の対処法はあらかじめ考えておく必要があるように思います。一般的な方法としてはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなどの国際分散投資であらかじめ世界経済の成長に乗っておくことが挙げられます。またリタイア後も自分のリスク許容範囲で国際分散投資を継続していればある程度のインフレヘッジ効果は期待できると思われます。いずれにせよ未曾有の金融危機を経て世界経済は前人未踏の新たな領域に突入したのだと私たち一人ひとりが認識することが重要なのではないでしょうか?

今週は世界の株価が日本を除いて堅調だったため私の運用成績も先週と比べて一歩前進という結果になりました。日本株に投資している者の一人として円高で売られ、地価下落で売られ、亀井金融相発言で売られる日本株のふがいなさに腹立たしい思いですが昨日の銀行株の動きを見ると目先の底は付けたような雰囲気もあり、連休明けの値動きに期待したいと考えています。この先9月中間決算が出始めるとまた市場の空気も変わるでしょうし、今回のエントリーで触れたように現在の世界的な株高の一因がインフレの兆候であるのならばいずれ日本株の動きも修正されると思っていますのでまだしばらくは楽観的に考えています。

マネックス証券
MX090918

SBI証券
ET090918

先週上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300(1322)のポジションを軽くしたこともあり、今週は積極的に攻めて行こう思っていたのですが、長い連休を控えているため先週に引き続き再度1322はポジションの縮小を行いました。反対に上海株式指数・上証50連動型上場投資信(1309)は値下がりが続いてそろそろ値頃感が出てきましたので久しぶりにポジションの積み増しを行いました。これにより連休中の上海株が上がっても下がってもOKというニュートラルな気持ちで受けています。ただし現物保有分があるためどちらかといえば上がってくれた方が嬉しいのも事実ですので連休中の上海株の動向を期待を込めて見守りたいと思っています。



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