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世界に目を向けると資産運用は100倍楽しい!

kage

2009/09/15 (Tue)

9月12日に東京の田町で行われたセゾン投信主催セミナー「世界に目を向けると資産運用は100倍楽しい!」に参加して参りましたのでご報告させていただきます。今回のセミナーに私が参加した目的は、相互リンクさせていただいている香港資産運用奮闘記を運営されている石田和靖さんの貴重な海外体験談を直接お聞きしたかったためです。なお事前に案内されていた当日のプログラムは下記のとおりでした。

世界に目を向けると資産運用は100倍楽しい!

<プログラム>
第1部 基調講演
テーマ:「世界はどう変わる? ~世界を見てきた私が2009年に感じること~」
講 師:石田和靖氏(株式会社ザ・スリービー 代表取締役)

テーマ:「外国企業の決算書で海外のビジネスを読み解く!」
講 師:平林亮子氏(公認会計士)

テーマ:「長期投資で世界を感じよう!」
講 師:中野晴啓(セゾン投信社長)

第2部 トークセッション&質疑応答 対談テーマ:「これからニッポンってどうなのよ?!」 スピーカー:石田和靖氏 × 平林亮子氏 × 中野晴啓氏


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石田和靖さんは以前こちらのエントリーでもご紹介したように日本テレビ系の人気番組「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。(通称:太田総理)」への出演や自らが主催する海外投資情報インターネットテレビ「WorldInvestors.TV」を通じて積極的に露出度を高めておられますのでご存じの方も多いのではないかと思います。セゾン投信のファンド仲間の皆さんならご存じのとおり、中野社長はWorldInvestors.TV内に「はる寿司へようこそ!中野でございます!」という番組を持っており、平林亮子さんも「平林亮子の10分で読む外国企業の決算書!」という番組を持っている縁で今回のセミナーが実現したそうです。なお今回のセミナーのテーマは「パラダイムシフト(価値観の転換)」とのことでした。それではいつものように以下に私自身が印象に残った点をピックアップして順不同でご紹介したいと思います。なお一部に私なりの意訳が含まれるため、発言者の本意と異なる可能性があることをあらかじめご承知置き下さい。

「世界はどう変わる? ~世界を見てきた私が2009年に感じること~」(石田和靖氏)

9.11同時多発テロ事件でオイルマネーが一気に中東産油国に戻った。これにより中東が急成長した。

イスラム教の開祖であるムハンマドの予言
・砂漠の民が建物の高さを競い合うようになったら世界は終わりだ。
・砂漠の民が砂漠を水と緑で覆い尽くそうとするようになったら世界は終わりだ。
これはどちらも意味のないことに労力を注ぐ愚かさを戒めた寓話だが今やどちらも現実になろうとしている。予言どおりなら世界の終わりが来ることになるが私はこれを今までの仕組みの終わりだと理解している。

水が少ない中東諸国は海水を淡水化する技術を積極的に導入しており世界でもっとも淡水化施設の充実した地域となっている。これにより街中が水であふれている。ちなみにそれを支える淡水化プラントはほとんど日本メーカーのものである。

英国の北方、北極圏に近いアイスランドは高金利(約15%)で世界中のお金を集める金融立国だった。ムーディーズのアイスランド国債格付けも日本より遙かに高いAAAだった。しかし今回の金融危機であっけなく財政破綻してしまった。これは高レバレッジ運用の失敗の典型ともいえる(借金=国債をドンドン増やしてサブプライムローン債権などでハイリスク運用を行っていたツケが一気に噴出した)。

一方でアイスランドは環境技術先進国という一面も持ち合わせている。日本と同じく資源に乏しい島国であるアイスランドは、河川が多い火山国であるという面でも日本によく似ている。この特徴を生かしてアイスランドでは地熱発電や水力発電が主力となっている。ちなみにこれらの発電を支えるタービンなどはほとんど日本メーカー製である。私はなぜ日本で同じことができないのかと不思議に思っていたがどうやら国立公園を保護する法律が壁になっており実現困難らしい。

エジプトの南に位置するスーダンは政治が大混乱しているが石油やレアメタルが豊富で農業も盛んな国である。この資源や食糧を求めて中国マネーやオイルマネーが急速に流入している。ここでは今回の金融危機で先進国が発展途上国を援助するという従来の常識が崩れ、新興国が発展途上国を援助するという新たな仕組みが生まれている。

2カ月ほど前、イラク北部のクルド人自治区にあるスレイマニヤという街に行ってきた。イラクの首都バグダッドではいまだに爆弾テロが頻発しており治安が心配だったがスレイマニヤの治安は良好だった(夜中に若い女性が一人で歩いていた)。この街を訪問して驚いたのは走っている自動車の多くがトヨタ車だったこと。また大きなショッピングセンターでは日本のプロ野球チームであるソフトバンクホークスのユニフォームも売られていた。復興支援で主にインフラ整備を担当した日本の自衛隊は「ピースソルジャー」と呼ばれ、武器を持った他国の軍隊「ファイトソルジャー」とは区別されて尊敬されているという。このようにイラクは親日的な国であるのに日本人はなかなかビザが取れず渡航ができない。これには「何かあったら困る」という外務省の意向が影響している。その間隙を突いてここにも中国人が積極的に進出している。

イラクの自動車といえば古くてボロボロのものも多いのではないかと思われるかも知れないが、実は厳しい排気ガス規制がかけられており2008年製以降の自動車しか輸入が認められていないため新型が多い。また観光客向けに砂漠に自動車で乗り込んで行くツアーで使われる自動車はほぼ100%トヨタのランドクルーザーである。このように日本車に対する需要は極めて高い。

「外国企業の決算書で海外のビジネスを読み解く!」(平林亮子氏)

決算書を読んで気になった外国企業・その1は「ディズニーリゾート」。ディズニーランドなどの遊園地事業が好調なのかと思ったら実はメディア部門が稼ぎ頭だった。メディア部門はM&Aで大きくなり競争力を高めている。

決算書を読んで気になった外国企業・その2は「リーマンブラザーズ」。破綻後改めて破綻前の決算書を読んでみたら破綻の兆候があちこちにあった。ポイントその1は「キャッシュフロー計算書」。営業キャッシュフローがプラスであれば収入内で経営できていることになるがリーマンはマイナスであった。ポイントその2は「自己資本比率」。これは家を買う時の自己資金と考えれば分かりやすいが、一般的に10%で危険レベル、4~5%が破綻と存続のボーダーラインといわれる。破綻前のリーマンの決算書を見ると1%を切っていた。

決算書を通してお金の流れて行く先に注目し、そこで一体何が起こっているのかを確かめましょう。

「長期投資で世界を感じよう!」(中野晴啓氏)

20世紀と21世紀では投資の意味合いが明らかに異なる。1955年から1990年ごろまでは日本の成長率は年平均8%ほどであった。この間に国内総生産(GDP)は30兆円から360兆円へと12倍にも伸びた。これにより20世紀はまじめに働いてさえいれば明るい未来はほぼ約束されたも同然だった。しかしバブル崩壊から現在までの日本の成長率は年平均でわずか1.1%。加えてこれからの日本は「給料は減る」、「税金は増える」、「年金は元には戻らない」という厳しい時代を迎える。すなわちこれは自分の働きだけではどうしようもない(=まじめに働いても明るい未来が約束されない)時代の到来を意味する。そこで投資によりお金にも働いてもらう必要が出てくる。

20世紀の大きな変化は1989年のベルリンの壁崩壊から1991年のソビエト連邦消滅で東西冷戦が終結したこと。これによりそれまで東西(共産主義国VS資本主義国)、南北(先進国VS発展途上国)に分断されていた世界経済がひとつにまとまるグローバリゼーションの波が起こり、米国中心の経済体制が出来上がった。

今年2009年は「パラダイムシフト元年」となるだろう。これは日米で大きな変化が起きた政治面もそうだが経済面でも「中国が日本を追い抜く」、「新興国が先進国を追い抜く」ことが明確に数字で表れる節目の年となる。

トークセッション「これからニッポンってどうなのよ?!」

●民主党政権で、どうなるニッポン?

中野:高速道路無料化には賛否両論あるが新しい変化が必ず生まれると思うのでまずはやってみるべき。

●もし自分が総理大臣だったら何をする?

中野:規制緩和、門戸開放で世界からお金を呼び込む。同時に羽田空港を拡大して人も呼び込む。少子高齢化の弊害を根本的に解決するには最終的には移民の受け入れしかないと思っている(今から出生率の回復を待っていたのでは到底間に合わない)。

平林:今の日本の良いところを再発見して伸ばしていくような政策を考えたい。

石田:エコノミックフリーゾーン(経済特区)を設置して中国への足がかりとして日本を活用してもらう。環境関連企業を優遇する措置を考える。

中野:日本の個人金融資産は780兆円といわれているが現在その多くが預貯金に滞留している。投資がお金に働いてもらうことなら預貯金はお金の失業である。昔は銀行が企業融資で経済にお金を流していたので預貯金でも良かったが現在は地方銀行では預金の約4割が貸出先がなく国債購入に回っている。少し前の郵便貯金などはほぼ100%国債購入だった。これにより預貯金が無駄な公共工事でコンクリートに化けていた。投資をすれば経済が回り実体経済を下支えできる。現在日本は900兆円もの借金を抱えているが私は日本国も長期投資でこの借金を返して行けば良いと思う。政府が率先して長期投資を実行し国民にも推奨する。(筆者注:いくらこれからの日本経済は内需重視とはいっても日本経済復活にはやはり世界の景気回復による輸出企業の業績向上が欠かせません。そう考えれば日本が国家プロジェクトとして長期投資に取り組むのには世界経済の成長に対して一定の責任を負うという立派な意義があると思います。個人的には自衛隊の海外派遣よりよほど日本らしい国際貢献の形であると考えます。)

石田:私も国がソブリンウエルスファンド(政府系ファンド)を立ち上げて積極的に運用すれば良いと思っている。しかし国民に根強く定着している投資は悪というイメージが壁になる。

平林:投資する際は自分のお金が流れた先でどのように使われているのか?に注目して欲しい。リターンさえ得られればそれで良いのかを考えて欲しい。

●世界で生き残れるニッポンのグローバル企業はどこだ?

中野:グローバリゼーションの流れに乗れる企業。

石田:アジアのマーケットを内需として捉えることができる企業。有望なテーマとしては月並みだが環境と代替エネルギー関連。

平林:今現在生き残っている企業は実はスゴイのではないか?その中でも変化に対応できている企業や経営者と従業員のコミュニケーションが円滑で経営者が従業員を大切にしている企業が有望。「日本でいちばん大切にしたい会社」という本が参考になる。

日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
(2008/03/21)
坂本 光司
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筆者注:日本の強みとなる他のキーワードとして「ホスピタリティー(おもてなしの心)」(100円ショップの店員や宅配便の配達員が「ありがとうございました」と頭を下げる国は日本くらいしかない)、「高速鉄道」、「省エネ技術」なども挙がっていました。

●ニッポン、そして日本人が生き残る道は?

平林:国際会計基準への対応(筆者注:公認会計士の間では企業にとって生きるか死ぬかの大問題であるという認識だそうです)。酸素派人間のススメ(詳しくは平林さんのブログ「平林亮子の酸素派人間のススメ!」をご覧下さい)。

中野:長期投資が日本復活のキーとなる可能性を秘めている。

石田さんはジム・ロジャーズばりに「冒険投資家」を自称しているだけあって実際の体験を語ることで圧倒的な臨場感や説得力を感じました(講演ではGoogle Earthを効果的に使われており、さらに臨場感と説得力を高める効果がありました)。また平松さんの講演はとかく短期的な値動きばかりを追いたがるハイリスク投機家の私に決算書に正面から向き合うという個別投資の原点を思い起こさせてくれました。そして中野社長はセゾン投信主催のセミナーとしては珍しく全体の流れが長期投資とは離れたところにあったこともあり、いつも以上に熱く長期投資の重要性を語られていたのが印象的でした。今回のセミナーは新興国投資や個別株投資を積極的に行っている私のような人間にとっては大変興味深い内容でしたが、地域とか銘柄に悩まなくて良いセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの長期投資のみを行っているような人がどのような感想を持ったのか、老婆心ながらちょっと気になりました。もっとも私のように散々ハイリスク投機で痛い目に遭ったからこそ世界経済ポートフォリオ理論に基づく長期投資のメリットを実感できている人間もいるわけですから、投資の入り口(投資に興味を持つきっかけ)はできるだけ広い方が良いのかも知れませんね。





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