2017 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 11

海外株式投信評価額(2009.09.11現在)

kage

2009/09/12 (Sat)

このところの定時報告に何度も書いているとおり最近の私はETFを活用した新興国対象の短期売買で上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)と上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300(1322)のポジションを過度に積み増してしまっているためもっとも気にしているのが上海株の動向なのですが、これに加えて今週はまた新たに値動きが気になる存在が出現しました。それは昨年春以来3度目となる1トロイオンス=1000ドル越えを果たした金(Gold)です。

NY金、一時08年3月以来の高値 終値1000ドル台

11日のニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比9.6ドル高の1トロイオンス1006.4ドルで終えた。一時1013.7ドルまで上昇し、中心限月として昨年3月17日に付けた史上最高値(1033.9ドル)以来の高値を付けた。ドル安などを背景に、買いが優勢だった。

消費者心理の改善を示す経済指標の発表などを受けて、外国為替市場でドルが対ユーロで下落。ドルと逆行しやすい金に買いが入った。原油先物が買われた局面で、金はつれ高したとの声も聞かれた。

ただ、買い一巡後は利益確定の売りが出て上げ幅を縮めた。この日の安値は996.3ドル。(日本経済新聞より)


<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
金価格の最近の動向について、まずはChartparkからお借りした約2年分の金先物のチャートをご覧ください。

GOLD090911

チャート中央部で一番価格が下がっているところがいわゆるリーマンショックの時期です。一般的に金(Gold)は金融不安に強いとされていますが、今回のように100年に一度とも表現されるようなパニックにおいては投資対象が何であろうと投資行動すべてが急激に縮小するため値下がりを余儀なくされました。しかしご覧のとおりその後は急速に値を戻しており、総合的には金融不安に強い金(Gold)の特性が理解できるチャートになっていると思われます。特に一般的な株価の値動きであれば今年2月の2度目の1000ドル越えで前回高値を抜けず反落した際にもっと大きな調整局面が訪れやすいものなのに短期間の調整でまた1000ドル越えを達成したところに金(Gold)の「しぶとさ」がよく表れていると感じます。

上記記事では今回の金価格上昇の要因を「ドルと逆行しやすい金に買いが入った」とか「原油先物が買われた局面で、金はつれ高した」と書いていますが実際に金価格上昇要因を特定するのは一筋縄ではいきません。例えば前回1ドル=91円台に突入した7月中旬ごろの金価格を見るとドルと歩調を合わせて下落していることが分かります。また同じ商品(コモディティ)という括りで原油先物価格と連動するという解説もよく聞きますが、確かに昨年夏の原油価格高騰の時にはそのような動きも見られたもののその後の原油価格と金価格は明らかに相関性が薄れています。それでは実際のところなぜ金価格は上昇しているのか?と考えた時に、私自身の素人的発想でもっとも納得できた要因が以下の2点でした。

私自身が考える金価格上昇要因の第1は現在世界各国の中央銀行が協調して行っている超低金利政策です。ご承知のとおり金(Gold)のデメリット(欠点)のひとつはそれ自体が新たな価値を生まないことです。しかし限りなくゼロ金利に近付いている米ドルや日本円なども実質新たな価値を生まないのと同然ですので相対的に金(Gold )のデメリット(欠点)が薄れていると思われます(欠点が薄れる=魅力が増す)。そして私自身が考える金価格上昇要因の第2は現在世界各国の政府が協調して行っている大胆な財政出動です。ご承知のとおり金のメリット(利点)のひとつはその数量に限りがあることです。すなわち地球上に存在する量に限界があることを誰もが知っているため希少価値が生まれるわけです。しかし現在世界各国の政府が行っている大胆な財政出動は国債乱発による通貨価値の下落要因となります。つまり米ドルや日本円はこれから先どれだけ乱発されて価値が下がるか誰にも分からないため相対的に金(Gold)のメリット(利点)が高まっていると思われるのです。

これらの考察から私が感じるのは金(Gold)への期待よりむしろ通貨への不安の方が遙かに大きいです。私自身金(Gold)への投資を行っているため金価格上昇の上昇は嬉しいことに違いはないのですが、もし今回の金価格上昇が米ドルを筆頭とした通貨に対する不安の表れであれば、将来的な世界同時通貨危機やハイパーインフレの前兆ともなりかねず大いに心配です。そういう意味で金価格の動向は私たちの投資に対するリスクバロメーターともなり得る存在であると思いますので今後も注目を続けたいと思っています。

ところで先にも書いたとおり金(Gold)はそれ自体が新たな価値を生まないため長期投資には不向きというのが常識ですが実際にはどうだったのでしょうか?Chartparkからお借りした約10年分の金先物のチャートを見るとそのその常識が必ずしも真ならずということがよく分かります。

GOLD090911b

ご覧のとおりこの10年弱の金価格は(長期投資にとっては理想的な)見事な右肩上がりを達成しています。ご参考までに以下にMSCI Barraからお借りした全世界の株価の平均値であるMSCI Wold Indexの同期間のチャートをご紹介しますので比較してみてください。

MSCIWORLDINDEX

ご覧のとおり世界の株価はわずか10年の間においてもITバブルや米住宅バブルの発生と崩壊で乱高下しており、本当に長期投資にふさわしいのか大いに疑問を持たせる結果となっています。すなわちこの2つのチャートを見比べて結果論で判断するのであればこの10年間は金投資が「正解」だったことになるわけです。しかしそれでもこれから長期投資を始める人にとっては世界の株価に投資する方が合理的な選択であることに変わりはないわけで、これも「最良の選択が最良の結果を生むとは限らない」という一例といえるのかも知れませんね。

今週は上海の株価が落ち着きを取り戻したお陰で香港の株価も堅調で私の運用成績も先週と比べて改善に向かいました。今回のエントリーで触れたように最近の金価格上昇は無理な財政出動に対する警告と捉えることもできそうです。しかし短期的に見れば世界経済の回復がようやく始まったばかりの現状で財政出動をやめるわけにもいかず、まだしばらくは株価の押し上げ要因となるのではないかと考えています。特に中国については好むと好まざるとに関わらず景気回復の象徴的存在に祭り上げられていますので失速は許されないのが全世界のコンセンサスであるとの認識で強気を維持するつもりです。しかしいつかは無理な財政出動の化けの皮ははがれると思われますので、今の内に逃げ時も考えておかなければならないとも考えているところです。

マネックス証券
MX090911

SBI証券
ET090911

先週の定時報告に書いたとおり、今週は値段を戻して来た上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300(1322)のポジション縮小を行いました。これによりずいぶん心理的負担は軽減されましたので来週は改めて攻めの姿勢に転じたいと考えています。ただ新興国対象のETFにとっては為替の動向も無視できませんので直近の円高がどこで反転するのかについても注意深く見極めて行動したいと思っています。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック