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海外株式投信評価額(2009.08.28現在)

kage

2009/08/29 (Sat)

2週間前の定時報告で私は日本の年金運用について「それでは日本の年金運用は相変わらずダメダメかといえば、私は必ずしもそうではないと思っています。なぜなら今春の株価下落場面で「年金の買い」という報道がたびたびされており、それを裏付けるように東証の発表では(一般的に年金の売買が手口として現れるとされる)信託銀行経由の買いが突出していました。その時の買い入れ分をまだ売却していないとすれば現状では結構な含み益となっているはずで、日本の年金運用も今年前半はかなり期待できる結果を残しているのではないかと勝手に想像しています。」と書きましたが、昨日の日本経済新聞の報道によるとやはり今年春以降の年金運用は空前の好成績を残すことができたようです。

公的年金の運用利回り、4~6月4.85% 4四半期ぶりプラス

公的年金積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が27日発表した2009年4~6月期の運用実績によると、市場運用利回りは4.85%、運用収益は4兆4921億円となった。利回りがプラスになるのは4四半期ぶり。金融市場が落ち着いたことで08年度の損失の半分を取り戻した計算になるが、運用環境は依然厳しい。

GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を運用する独立行政法人。6月末の運用資産総額は約122兆円で、このうち市場運用分が98兆円を占める。資産構成割合は国内債券が64%、国内株式が14%、外国債券が10%、外国株式が11%、短期資産が1%となっている。

4~6月期の市場運用利回りはすべての資産で運用利回りがプラスになった。国内株式が20%超、外国株式も17%超と収益回復のけん引役となった。外国債券も円安・ユーロ高が追い風となり、2%弱の利回りを稼いだ。(日本経済新聞より)


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四半期(3カ月)で5%近い利回りというのは国内債券比率の高い年金運用としては異例の好成績といえます。さらに7月、8月も世界的な株高傾向が続いていますので現時点でこの成績はさらに上がっている可能性が高いと思われます。上記記事によると4-6月で昨年の損失の半分を取り戻した計算になるそうですが、このまま世界の株価が堅調な動きを続ければ7-9月で昨年の損失をチャラにできる可能性も高まりそうです。

昨年秋と今年春の世界的な株価下落局面では世界中の投資資金が比較的リスクの低い債券に集中し「債券バブル」とも表現される状況になり、極端な株安債券高をもたらしました。この時、日本の年金運用が崩れた資産比率をリバランスするために株価暴落局面でも淡々と株式購入を進めたことが結果的に今回の好成績につながったといえそうです。しかし上記記事にある6月末時点の資産構成割合を見ると今回の好成績の理由は単なるリバランスの効果だけではないようです。

当ブログでは以前「年金は廃止して国債の強制買付に変えよ」で2007年度末(2008年3月末)時点の資産構成割合をご紹介しましたが、その時の数値と上記記事にある2009年6月末の数値を比較してみると下記のようになります。(左:2008年3月末→右:2009年6月末)

国内債券:71.34%→64%
国内株式:11.50%→14%
海外債券:8.06%→10%
海外株式:9.10%→11%
短期資産:0.00%→1%


ご覧のとおり日本の年金運用は直近の株価暴落局面で単なるリバランスに止まらず、国内株式・海外株式・海外債券などリスク資産を積極的に増やす攻めの運用に転換していることが分かります。未曾有の金融危機の影響で多額の損失を出したと批判される日本の年金運用ですが、「なかなかやるな」というのが私の正直な感想です。

今回の未曾有の金融危機の一因として、巨大な存在となった先進国の年金資金がさらなる運用成績の向上を求めてヘッジファンドにも積極的に投資を行ったことが挙げられます。事実年金資金を背景としたヘッジファンドの多くがサブプライムローン債券に積極的に投資していましたし、昨年夏の原油高騰もこうしたヘッジファンドが演出したという側面が否定できません。このように世界経済にとって波乱要因となってしまった感のある年金資金ですが、長期的な視点に立てば世界経済の成長のためその存在は必要不可欠といえます。特に中国・ブラジル・インドなどこれから成長が見込める新興国で年金制度が整備されることが予想されるため年金資金の動向はますます重要性が増します。年金の運用が上手く行けば老後の不安も薄れ消費拡大につながります。このような好循環を生むためにも世界の年金資金には単に数字上での運用成績向上を求めるのではなく、これからの世界経済にとって重要な意味を持つ企業を選んで投資したり、成長を期待する新興国の債券を買うなど、成長戦略を持った運用を行って欲しいものです。

先週の定時報告にも書いたとおり、今週はほとんど株価チェックができない環境にあったので細かい値動きは見ていなかったのですが、数字だけをみると総じて先進国は高く新興国(特に中国)は横ばいだったようです。このため新興国中心の私の運用成績も先週と比べてほぼ横ばいという結果になりました。日米の株価上昇が目先どこまで続くのかには一抹の不安もありますが新興国の経済成長に対する期待感がこのあたりで腰折れするとは私にはとても思えないためも今年いっぱいくらいは静観を続けても良いのではないかと考えています。

マネックス証券
MX090828

SBI証券
ET090828

繰り返しになりますが今週はほとんど株価チェックができない環境にありましたので売買は注文だけ入れて放置していた売却分だけとなりました。幸いにして週の前半で上海株は一旦上昇に転じたため上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)のいくつかが約定していました。しかし上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300(1322)の方は売値を欲張ったため残念ながら約定はゼロでした。来週は久しぶりに通常の投資環境に戻りますので性懲りもなく上海関連ETFの買いから入るつもりです。



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