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ひふみ投信運用責任者変更に伴う説明会のご報告を読んで

kage

2009/08/28 (Fri)

今週は所用のためほとんどインターネットと無縁の生活を送っていましたので今日になってようやく「ひふみ投信 運用責任者変更に伴う説明会」のご報告を読むことができました。この説明会で今回の運用責任者交代についてどのような説明がされたのか私自身ひふみ投信の顧客の一人としてとても気になっていましたので、このように詳細をサイトに掲載していただけたことは素直に感謝したいと思います。この顧客と真摯に向き合うレオス・キャピタルワークスの姿勢は高く評価して良いと考えます。

公開された説明会のレポートを読んで私が感じた印象を率直に書けば、親会社であるISホールディングスが業績低迷が続くレオス社の経営テコ入れを図ろうとしたところ、レオス社が当初掲げていた経営方針の修正が必要となり、立田氏はどうしてもそれを受け入れられなかった、という理解となりました。今回の動きの根本的な要因はレオス社の業績低迷にあると思われますのでISホールディングスの判断も理解できますし、それにより言行不一致となってしまうことを良しとしない立田氏の筋の通し方も理解できます。ただひとつ確実なことはひふみ投信の顧客は本来なら心配をしなくても良い組織上のゴタゴタで余計な不安を生じさせられたことです。そういう意味では一番の貧乏くじを引かされたのは顧客であったといえるのではないでしょうか?

立田氏の後任となる藤野氏の苦悩はQ&Aにある「私自身も辞めて、会社を立ち上げるという選択肢もありましたが、それでもあえて引き受けました。」という言葉を見てもよく分かります。ひふみ投信設立の主旨を守り通すのであれば自分自身も身を引くという選択肢も確かにあったとは思いますが、それでは既存の顧客に対する責任を放棄することになりますし、会社が苦しい時に救いの手を差し伸べてくれたISホールディングスに対する義理を欠くことにもなります。藤野氏はひふみ投信を立ち上げた際の責任者としてそのような板挟みの中で「進むも地獄、退くも地獄」という厳しい選択を迫られたのだと拝察します。しかしそもそもファンドマネージャーの評価は結果がすべてという一面もありますので顧客としては立田氏と同等かそれ以上の成績を残してもらえれば今回のゴタゴタも災い転じて福となすであったと納得できるというものです。そこで私としてはしばらくは運用の内容を注視しつつ藤野氏の一層の奮起に期待したいと思います。ただし今回のゴタゴタでひふみ投信を応援したいという気持ちが以前より低下したことも事実ですので結果が伴わなかった時は私の方が身を引かせていただきますのでそのおつもりで。



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この記事へのコメント

kage

1/2の参加ですが、かなり修正が入っているかも?

いつも勉強させていただいております。
いつも享受するばかりでは申し訳ないので、たまには情報提供を。

特に解約についての回答は明らかに温度が異なりますね。その場では、むしろ「あまりありませんでした」に近い回答でした。

管理人さまの主な懸念であった「リストラでは?」の懸念については、実際の場では聞かれてもいないのに強調していたような話なのにまったく触れられていないのは不思議ですね。
「立田氏の慰留に努めた」という発言、今後の運用体制に対して「積極的に人材を求めていく」ことを強調していたことからしても、経済的な原因が主ではないのは確かでしょう。
ちなみに求めている才能として藤野氏が言及したのは、「positioningとmarket timing」でした。個人的には、(…大丈夫かよ)でしたが(苦笑)

今回の辞任劇で決定的だったのは、管理人さんが推察したように「経営方針の変更が立田氏に受け入れがたい」だとのことですが、実際に語られたのは「ひふみ投信は『株式ならこれ一つでOKです』という大前提」です。これからRheosはISグループに対して複数の投信を組成して卸すべくprojectを立ち上げますが、それが受け入れがたい、と。これだけならちょっと頑固すぎるんじゃない?との感もあるかと思いますが。

ただ、興味深かったのは、「立田氏の投信に投資したいんだ、でも直販って形態にはやっぱり無理があるんじゃ?」という質問に対して、「別に間接販売がだめだっていうわけではなく、ここなら一緒にやっていこう、っていうところがあれば大歓迎だった。ただ、当時我々が信用に足るような販売業者がいなかったということ」という発言をされていました。要は、「こいつらに商品を卸して投資家を搾取するのに加担するのは嫌だ!」ということだったんではないかと。まぁ個人的な勝手な邪推ですがね。

立田氏の今後は「白紙」とのことですが、そんなわけで、どう考えても同社にとどまって運用指図に加担するかは疑問です。

ちなみに、今回参加のbonusは、手書き情報つきの立田氏の名刺でした。tres bien!

ただ、今回の説明会の開催は、「業界としては甚だ異例ながら、立田氏の強い要望によって開催」というのは、立田氏の誠意とみてもちろんいいでしょうが、そこにしたたかさをみることももちろん可能でしょうね(笑)

また、藤田氏の発言の印象については、「同じく去るのも良しだが顧客への責任を…」という悲壮感はまるでありませんでした(苦笑) むしろ際立ったのは、「得手不得手はあるにせよ、ヲレ様が立田に劣るなんてことはいわせねぇぜ」という強烈な自己顕示。まぁ当面の運用は期待してもよさそうですね、というパワーは感じました(笑)

Posted at 23:27:29 2009/08/28 by gadgetster

この記事へのコメント

kage

gadgetsterさん

参加者しか知り得ない貴重な情報をご提供いただき、誠にありがとうございます。

説明会や講演会の内容を文章にまとめると微妙にニュアンスが変わってしまうことは良くあることですが、今回の場合は主催者側の意図が反映された結果といえそうですね。

立田氏はひふみ投信立ち上げ時のセミナーで「日本の投資信託は信頼されていない。投資信託とは文字通り信じて託すものだがそれができなくなっている。」と言われました。そこには既存の投資信託ではさまざまな制約に縛られてファンドマネージャーは思い通りの運用ができず、結果的に顧客も利益が得られないというジレンマがあったのだと思います。ひふみ投信はファンドマネージャーの立田氏を始めレオス社の社員も積極的に資金を投入することで運営側と顧客との利害関係が一致していたり、外部環境に応じて臨機応変に現金比率を増減させるという運用手法など、どちらかというとヘッジファンドに近い性格を持っています。立田氏にとってはこの新しい形が「正解」であり「結論」であると思っていたのに、レオス社がこれまで否定してきた旧来の仕組みで新たな投資信託を立ち上げることがどうしても納得できなかったのだろうと思います。

立田氏が間接販売も否定しないと言われたのは、おそらく運用会社・販売店・顧客の利害関係が一致するのであればという前提付きのものと思われ、現状では非常に難しいハードルであると感じます。また「株式投信はこれ一本でOKです」という考え方は実は独立系投信のパイオニアであるさわかみ投信も持っており、マネックス証券の松本社長や内藤忍氏が何度さわかみ投信を扱わせて欲しいと頼んでもその都度「他の株式投信の取扱いを全部やめてさわかみ投信一本に絞るのならいいですよ」と言われたという有名な逸話もあります。このような考え方は確かに独善的で頑固かも知れませんが、志を持つ者にとっては譲れない一線であったのだと私は好意的に捉えています。

藤野氏はひふみ投信立ち上げ時のセミナーでかつては同じファンドマネージャーとして立田氏とはライバル関係であったと言われました。それでも客観的判断でひふみ投信のファンドマネージャーには立田氏が適任と考えたわけで、自分自身が立田氏の後任として運用能力を比較されるような事態は不本意なのだろうと私は思っています。gadgetsterさんが感じられた自己顕示欲はやると決めたのなら弱音は吐かず精一杯努めるという藤野氏の前向きな姿勢の現れであると期待したいものです。

Posted at 10:26:03 2009/08/29 by おやじダンサー

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kage


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