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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2009/07/24 (Fri)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,530円 (先月比で43円の低下)
●騰落率 : -11.8% (先月比で2.0%の改善)


今月前半は総悲観が支配していた世界の株式市場が後半になると一転して総楽観に変わるという具合に相変わらず迷走を続けている世界経済ですが、今年春以降はおおむね右肩上がりの回復を見せてくれているため今月の約定価額も先月比+135円の7,534円となり、騰落率もいよいよマイナス一桁台が見えてきました。しかし過去に何度も書いてきたように私自身の現状認識は瀕死の重病人だった世界経済を普段は使わない劇薬から掟破りの麻薬までを総動員して何とか外見上の元気を取り戻させている状況であり、薬の効果が切れた時に基礎体力が回復していないと大変なことになるという考えですので、もし仮にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの成績がこのまままプラスに転換するようなことがあっても手放しで喜べる状況ではないことは深く肝に銘じています。

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100年に一度とも表現される今回の金融危機が起こった大きな要因のひとつは米国の不動産価格の下落によりそれまでは評価額が上昇し続ける不動産を担保にして借金を繰り返して消費に回していた米国民のライフスタイルが一気に崩壊したことです。これにより世界最強だった米国の消費需要が一気に落ち込み、世界経済の構図が慢性的な需要超過からあっと言う間に供給過剰に陥ってしまいました。つまり現在の世界経済は100の生産能力があっても需要は80とか70ほどしかなく、保有している資産や能力を持て余してしまっているわけです。この需要と供給の差(需給ギャップ)が不況の元凶となっており、現在多くの企業が生産能力を下げるリストラによって需給ギャップを埋めようとしています。しかし世界経済が成長するためには需要を上げることによって需給ギャップを埋めることが理想であることは言うまでもありません。そのエンジン役として期待されているのがグリーン・ニューディール政策に代表されるような環境関連ビジネスです。

この環境関連ビジネスに関連するキーワードとして最近私が気になっているのが「グリーン・グロース」です。この言葉をネットで調べると「環境調和型の経済成長」と説明されており、環境に配慮した経済成長を目指しましょうという優しい印象を受けます。しかし以前テレビ東京系の経済情報番組「ワールド・ビジネス・サテライト」であるコメンテーターの方がおっしゃっていたのは、最近海外に取材に行くとこの「グリーン・グロース」というキーワードがあちこちから聞こえて来るのだがそこからは千載一遇のチャンスを生かして何としても成功してやるという並々ならぬ意気込みが感じられたとのことでした(イメージ的にはITバブルの時の「インターネット」というキーワードに近いかも知れませんね)。しかし日本の経済界からはそこまでの意気込みが感じられないのが残念だとそのコメンテーターの方は付け加えておられました。これは日本以上に金融危機の影響が深刻な諸外国の危機感の表れと取ることもできますが、どんなヒントも抜け目なくビジネスチャンスに変える狩猟民族特有のポジティブ・シンキングと捉えることもできます。そう言われると確かにハイブリットカーが売れに売れているトヨタの幹部からから他の車種が売れないで困るというようなネガティブな発言が聞こえてくるのとは対照的ですね。

1998年、シャープの町田社長(現会長)が「国内で販売するテレビは2005年までにすべて液晶にする」と宣言しました。当時のことは私自身も良く覚えているのですが正直「そんなことができるはずがない」と思っていました。しかし結果的にはシャープに先見の明があったことはその後の歴史が証明しています。つまりシャープは大胆な経営方針の転換で大きなビジネスチャンスを自らの手でつかみ取ったわけです。そう考えるとトヨタは今まさに1998年のシャープと同じ立場にいるように思えます。もし「グリーン・グロース」が軌道に乗れば自動車業界には多大な恩恵をもたらすはずです。つまり「化石燃料車→ハイブリッド車→充電式の電気自動車→自己発電式の電気自動車」というバラ色の成長戦略が描けるわけです。だからこそ日本の自動車メーカーには「グリーン・グロース」というテーマに乗り、自動車産業を21世紀最大の成長産業にするという意気込みを示して欲しいものです。

それで今回の結論は何かというと経済成長には国民性や地域性で差が生まれる可能性があるけれどどこがどうなるのかを正確に予測することは不可能であるためセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのように世界経済を丸ごと買うという手法は非常に合理的であるということです。胴元の取り分が大きい宝くじや競馬では「全部買い」という手法は必ず損をする非合理的な方法ですが、手数料の安いインデックスファンドを活用した「世界経済丸ごと買い」はハイリスク投機家を自認する私でさえもっとも合理的な投資手法のひとつであると感じています。「グリーン・グロース」が本格的に世界経済を牽引できるようになるまでにはまだ何度も総悲観が市場を支配する時が訪れると思いますが、このチャンスを何としてもつかみ取ろうと頑張る人たちに期待して私はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの積み立てを続けるつもりです。





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