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インデックスファンドの信託報酬は気にするな?

kage

2009/06/18 (Thu)

前回のエントリーでインデックスファンドの信託報酬の差は運用で挽回できる可能性があるのでそれほど神経質になる必要はないのではないか?という私の考えを述べました。もちろん以前こちらのエントリーで触れたように、信託報酬が安いインデックスファンドを選ぶことが合理的な行動であることは間違いありません。しかし多くのインデックスファンドは先物取引やオプション取引を駆使してベンチマーク指数とピッタリ連動させる努力をしていますので基本的に信託報酬の差は縮小する傾向にあることは確かだと思います。そこで論より証拠でYahoo!ファイナンスからお借りした10年チャートでTOPIXとの連動を目指す代表的なインデックスファンドである「インデックスファンドTSP」と「TOPIX連動型上場投資信託(ETF)」の比較をしてみましょう。なおTOPIX連動型上場投資信託は2001年中旬の設定ですので途中からチャートに加わっています。

TOPIX
赤:TOPIX連動型上場投資信託
青:インデックスファンドTSP
緑:東証株価指数(TOPIX)

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このチャートは信託報酬やその他のコスト(隠れたコスト)をすべて差し引いた後の実績で比較しています。ということはこの10年の実績で見る限りはインデックスファンドTSPの信託報酬0.546%とTOPIX連動型上場投資信託の信託報酬0.1155%はほとんど無視して良い差であるという判断も可能となるのではないかと思います。つまりインデックスファンドTSPのように長年の実績でベンチマーク指数との正確な連動を実現できる運用力を備えていると判断できるインデックスファンドであれば信託報酬の差に神経質になる必要はなく、無理にETFにリレーする必要もないという考え方も成立するのではないでしょうか?

ただし上記比較チャートは配当落ち後のものですから、厳密に判断する場合には配当分を考慮する必要があります。現在のTOPIXの配当利回りがどのくらいなのかは正確には分かりませんが、確か以前に株価の下落で10年国債の利回りを上回ったという報道を目にしたことがありますのでおそらく1.5%前後なのではないかと思います。TOPIX連動型上場投資信託の直近の配当(分配)は2008年7月に行われましたが当時の基準価額で計算すると配当利回りは1.4%程度となり、順当なところといえそうです。これに対して2009年2月に行われたインデックスファンドTSPの直近の配当(分配)では配当利回りが1.0%となっており多少見劣りします。ただし先物取引などを駆使してベンチマーク指数とピッタリ連動させる努力をしているインデックスファンドTSPではその成果により配当(分配)が変動する傾向があるようで、2年前の実績では直近の2倍の配当(分配)が出ていますので長期的に見れば平均値に収まるのかも知れません。

以上の現実から私が考えたのは、「インデックスファンドTSP」と「TOPIX連動型上場投資信託(ETF)」を比較する場合は信託報酬の差を気にするより買付手数料を気にする方が重要ではないかということです。具体的には買付手数料無用枠がない証券会社でETFを定期的に買い付けると長期的には買付手数料のコストが無視できない差となって現れる可能性が高いのではないかと考えます。

投資信託のコストの中で販売手数料(申込手数料)や信託財産留保額は預入資産から無条件で差し引かれる絶対的コストですが、信託報酬やその他のコスト(隠れたコスト)は差し引かれた後で基準価額が決まる(=運用で挽回できる可能性がある)ため数学的にその差を計算することはできないということを理解しておかないと、「合理的な選択が最良の結果を生まない」ことになりかねませんのでご注意ください。



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