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合理的な選択が常に最良の結果を生むとは限らない

kage

2009/06/16 (Tue)

確定拠出年金の時限爆弾がついに爆発?でコメントをいただいたWerder Bremenさん渾身のスクープが相互リンクさせていただいているrennyの備忘録の「Werder Bremenの法則(仮説)?」で公開されています。その内容を見て個人向け確定拠出年金で企業向けをも凌ぐ低コストファンドの購入が可能になったことに、「ついにここまで来たか」と感無量の思いを持ちます。以前こちらのエントリーでも触れたように、信託報酬を始めとする投資信託のコストは保有を続ける限り土日祝日も含めて毎日かかるものですから、ファンドの選択に当たってはトコトン低コストを追求することが合理的な判断といえます。特に確定拠出年金では運用時の課税が免除されていますのでより低コストのファンドが見つかれば臨機応変に乗り換えていくことが合理的であると思われます。ただしインデックスファンドに限っていえば以前こちらのエントリーで触れたように「コストが安いインデックスファンドが優れているのではなく、ベンチマーク指数と正確に連動するインデックスファンドが優れている」という真理がありますので、個人的にはコストについては多少柔軟に考えても良いように感じます。

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それでは論より証拠で、今回紹介された野村の確定拠出年金向け低コストファンドと個人投資家から高い評価を受けているSTAMシリーズの実績比較をご覧ください。数字は左から3カ月/6カ月/1年のトータルリターンです。

野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)
25.1%/10.9%/-41.6%

STAM グローバル株式インデックス
24.9%/10.3%/-41.9%

野村 国内株式インデックスF(確定拠出年金)
19.7%/8.7%/-35.0%

STAM TOPIXインデックス・オープン
19.6%/8.6%/-35.1%


【2009年10月16日追記】
上記比較の内、野村のファンドは過去に分配金を出していますので単純比較はできません。こちらのエントリーで分配金再投資のデータで再度比較をしていますのでご参照ください。


この成績は信託報酬やその他のコスト(隠れたコスト)をすべて含めた上での絶対値で、例えば野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)に1年前に10,000円投資したとしたら現在では5,840円になっている計算になります。同様にSTAM グローバル株式インデックスに1年前に10,000円投資したとしたら現在は5,810円となっており、両者の実質的な差は0.3%ということになります。同様に国内株式の場合はその差はわずか0.1%ということになりますので、表面上のコストの差をそれほどシビアに追求する必要がないことがお分かりいただけると思います。つまり同じゴール(ベンチマーク指数)を目指して運用しているインデックスファンドの場合、信託報酬の差は運用で挽回できる可能性があるという点も多少は考慮して良いのではないかと私は考えます。

これに対して口座管理手数料など金融機関に毎月支払うコストは絶対的な差となって運用成績に影響を及ぼします。ですから極端な例を挙げれば、もしSTAMシリーズがこれからも正確にベンチマーク指数との連動を続けてくれるのであれば手数料の安いSBI証券 確定拠出年金積立プラン(個人型401K)でSBI資産設計オープン(愛称:スゴ6)を積み立てることが最良の結果をもたらす可能性も十分にあるわけです。さらにもっと現実的な例でいうならば、野村(確定拠出年金)とDCダイワの運用成績にほとんど差がないのであれば、鹿児島銀行から琉球銀行に乗り換えることは維持費が高い分だけ不利になる可能性が高いということになります。このようにインデックスファンドではコストにばかり注目していると思わぬ落とし穴にはまり、合理的な選択が最良の結果につながらない可能性があることにも注意すべきではないでしょうか?



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この記事へのコメント

kage

程度問題だと思っていますよ!

次のブログネタも含めてナカナカ、良い線突いていると思います。誰もコメントしないのが残念ですが。これは小生、以前、方々のブログに”盲目的にETF(リレーも含めて)正しいのか”と似たネタです。賛否両論ありました。下げ相場で含み損のまま、インデックスファンドからETFへリレーすれば、将来支払う税金が増えることになり、せっかくの低信託報酬手数料が吹き飛ぶとか、下げ相場でも配当が出て、それに課税される。外国ETFの場合、中途半端な額の配当で新たにETFを買うには手数料負けする&複利運用できないとか、投信なら下げ相場では特別分配で課税されず分配再投資で複利運用できるとか・・・結局、長所、短所いろいろあって完全解答は出ないんでしょうが・・・。教科書読んで「ETFへレッツ・ゴー!」のかたもいるようで。
(続く)

Posted at 23:48:29 2009/06/18 by Werder Bremen

この記事へのコメント

kage

続きI

閑話休題。今回のダイワ(鹿児島)VS野村(琉球)、公称の信託報酬手数料、0.2625%VS0.231%。目糞鼻糞の差。外国株式のアセットクラスだけ401Kで買い付けている投資家にとっては(公称通りなら)慌てて乗換なんて考える必要はないでしょう。ところで、裏話。住信の株主総会に出席してとある質問をしたことがあります。担当役員の応答は「・・・実は、我々、信託銀行は長年、企業年金等の運用を受託してきたため、その中心となるパッシブ運用に関しては証券さんよりも経験、ノウハウの蓄積がございまして・・・」と興味ある返答が。今回の野村(琉球)、運用開始が07年/09月と運用実績が短いのですが隠れコストまで含めた実質コストは0.336%、ダイワ(鹿児島)は0.4534%、因みにDIAM(百五、公称0.2625%)は0.3656%。野村は証券会社ですが、まあまあパッシブ運用上手いほう?ところが大和はDIAMと同じ、公称0.2625%ですが、先に述べたパッシブ運用に関して、信託>証券の法則が当てはまる?

まあ、大した差ではありませんが一応、頭に入れておいても良いことかもしれません。

鹿児島→琉球の乗換はさておき、小生の念頭にあることは、例えば、ダイワ投信クラブ外国株式インデックス(0.9975%)を使っているような個人型401Kの場合は乗換効果があるかもしれません。おやじダンサーさま、比較に1年未満のデータを出しておられますが、野村(0.2625%)と上記の大和の場合、5年だと隠れコストまで含めた実績暴騰率は-11.43%VS-15.36%。ジワジワと差が開いていく可能性があります。
 因みにダイワ投信クラブ外国株式インデックス(0.9975%)を使っている個人型401Kも意外と結構あって、全国の信金、地銀(青森、群馬、大垣共立、十六、紀陽、東京都民、山口、愛媛、十八、肥後、大分)。これは乗り換えても良いかもしれません。それから、これから個人型401Kを、ゼロから始める人、掛金拠出が1.8万円か、それ以上~6.8万円かにも依りますが、特に6.8万円の人は琉球銀行を選択肢として考慮に値するでしょうね。
>これに対して口座管理手数料など金融機関に毎月支払うコストは
>絶対的な差となって運用成績に影響を及ぼします。

これも程度問題でしょう。残高が1千万円ある場合、信託報酬手数料が1%と0.3%の投信を使うかで年、10万円VS3万円。残高が少ない場合は、おやじダンサーさんの仰られるとおり、年間口座管理料、2千円~6千円の占める効果のほうが寄与率大(続く)。

Posted at 00:47:36 2009/06/19 by Werder Bremen

この記事へのコメント

kage

続きII

因みに小生は、完璧なインデックス分散投資家というわけではありません。塩爺非課税枠(個別株)、ゼロクーポン債非課税枠(生外債)なんかで手取りの利益を大きくした経験で味を占め、その延長線上で401K(この場合、投信)の非課税枠制度にも興味があるだけです。以前勤めていた会社の企業型401Kで、0.2%台の投信が使えたので良いもんだなとは思っていました。が、セミリタイヤして、いざ個人型401Kに移管しようと・・・。おやじダンサーさんもご承知のように1~0.5%台の個人型401Kがゴロゴロ。そして、この前、水瀬さんのところで挙がった、中小企業向け総合型(企業型)401Kも同様。アクティブファンド、ガラクタ・テンコ盛プラン。問題提起⇒大暴走コメント&緊急アンケート調査&解決策提示。総合型、個人型ともに理不尽な冷遇。大企業型も使っていた経験もあるし、個人型の悲惨な状況も、良い方、悪い方、両方を経験、知っている者であるからこそ、

「どげんかせんといかん!」

で解決策も見つかり納得、満足しています。ただし、小生としては純粋な現代ポートフォリオ理論信仰者ではありません。こんな方の意見を読んでみて、「よくぞパンドラの箱を開けた。タブーに挑んだな、天晴れ!」と思うほうです(↓、汗)。
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1105596.html
正規分布⇒ベキ分布?ならば、TAAでもアセット・ローテーションでもなんて・・・。信託報酬手数料も販売手数料もコストも大事。税金もコスト。いろいろ難しいものですが、投資は。

長々と書き失礼しました。

ホナ

Posted at 01:45:05 2009/06/19 by Werder Bremen

この記事へのコメント

kage

Werder Bremenさん

コメントありがとうございます。

ハイリスク投機家を自認する私は常に物事の裏を読もうとするところがあり、常識とされる事柄についても「本当にそうなのか?」とまず疑ってみる癖があります。ですから今回も琉球銀行を選択することが合理的であることを理解した上であえて天の邪鬼的発想を展開してみた次第です。

現実問題としてWerder Bremenさんが例に挙げられた信託報酬が1%近いインデックスファンドは論外としてもトータルコストが0.5%以下のインデックスファンドであればコストが安いファンドを選ぶよりキチンとした運用ができる(=ベンチマーク指数と正確に連動できる)ファンドを選ぶ方が正解になるのではないでしょうか?少なくともインデックスファンドにおいてはコストの差が運用成績の差に直結するわけではありませんので、単純にコスト分だけ自分の資産が減ると考えるのは正しくないと言いたかったのです。

「税金もコスト」というご指摘は強制的に長期運用を義務付けられる確定拠出年金においては非常に重要ですね。特に税制はコロコロ変わりますので常に最新の情報を収集して最善の方法を想定することが大切であると思います。例えばETFの配当についても今年から株式等の譲渡損失との相殺が可能になりましたので私のように多額の損失を繰り越している人間にとっては確定申告で税金が取り戻せるため投資信託の特別分配より有利になります。Werder Bremenさんが入手された情報どおりなら年金税制も将来は大きく変わりそうですし、証券税制も変わると思われますので、私たちも勉強して自己防衛に努めなければなりませんね。

Posted at 08:10:09 2009/06/19 by おやじダンサー

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