2020 03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2020 05

海外株式投信評価額(2009.05.22現在)

kage

2009/05/23 (Sat)

今週、新興国投資で巨額の含み損を抱えている私に久しぶりに明るい話題を提供してくれたのがインド株の急騰でした。これは市場参加者の多くが総選挙を前に与党が敗北してこれまでの経済政策が継続されなくなるリスクを意識していたところで選挙結果が予想外の与党圧勝となったことがポジティブサプライズとなったためであると解説されています。下記はマネックス証券のワールドマーケットナビからお借りしたムンバイSENSEX指数のチャートですが、ご覧のとおり急騰後はさすがに押されたとはいえ大きな窓を開けて高値もみ合いの様相を呈しています。

SEN090522

<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
新興国投資大好き人間として今回の急騰劇において特に注目すべきはそれを演出した資金の正体であると思っています。例えば2006年から2007年にかけて急騰した上海株の場合は経済成長で投資する余裕が出てきた個人投資家の資金が原動力でした。しかしインドの場合は中国と比較しても個人投資家の存在力は格段に低いことは確実です。すなわち今回の急騰劇を演出した資金の多くは外国人投資家が投入したものであることが今後の新興国投資のゆくえを占う上で重要であると考えるわけです。

先週の定時報告で最近の円高(というよりむしろドル安)の要因のひとつは新たにリスクを取り始めた資産が米国から新興国に流れていることにあるという分析をご紹介しました。そして実際に最近の新興国株式市場の堅調さや新興国通貨の強さを見ると投資資金は確実に動き始めているようです。先に述べたとおり新興国の株式市場や債券市場は主に外国人の資金により支えられているという現実があるため、100年に一度の金融危機による信用収縮で外国人投資家の資金が一斉に引き揚げられた時には株価や為替が金融危機の震源地である米国以上の大暴落となってしまいました。しかし逆にいうとそもそも市場規模が小さい新興国株式市場は外国人投資家の資金が少し戻っただけでも今回のインドのような急騰劇が生まれますし、その動きが継続すれば2007年頃のようなバブルを思わせる急上昇も起こり得ます。さらに中長期的には経済成長により自国の個人投資家が育ち、さらには労働条件改善の一環として年金制度が整ってくれば年金による株や債券の購入にも期待できます。つまり世界経済が回復するという前提に立てばここからの新興国投資にはバラ色の未来が約束されているようにも思えてきます。

このように新興国投資の将来を占う上で重要になるのは外国人投資家の資金がこれからも継続的に新興国に流れ込むかどうかであるといえます。しかしここで大きな懸念要因となるのがいわゆる「流動性の罠」です。現在、世界各国の中央銀行は100年に一度の金融危機がもたらす不況から抜け出すために東西利下げ合戦を繰り広げており、主要通貨の金利は限りなくゼロに近付きつつあります。さらに世界各国の政府は国債を増発して盛大にお金をばらまいていますので経済学の常識で考えれば通貨価値の下落(=インフレ)が起こるはずです。だからこそ一般的にインフレに強いとされる株式投資が必要という発想に至るわけです。しかしいくら中央銀行が金利を下げて政府が盛大にお金をばらまいても国民や企業が将来に不安があるから投資は控えようと考え、どうせ金利はつかないし破綻懸念のある金融機関に預けるのも不安なのでとりあえず現金を手元に置いておこうと考えてしまうためお金の動きが止まってしまういわゆる「流動性の罠」に陥ると、最悪の場合は日本が失われた10年で苦しめられたデフレスパイラルが世界経済を襲うという恐怖が現実的になってしまいます。

ここに来て新興国を中心に投資資金が流れ始めたことは世界経済が復活に向かう第一歩として歓迎すべきことであるのは間違いありません。しかし現在の世界経済には金融危機再燃の不安や劇薬級財政政策による通貨危機不安があるためいつ「流動性の罠」に陥っても不思議ではありません。このような市場参加者の不安心理を背景にして今週は金(Gold)の価格がまたジリジリと上昇を始めています。金(Gold)は株式や債券とは違ってそれ自身は新たな価値を生みません。つまり金(Gold)に投資することは現金を手元に置くのとほとんど同じであると考えることもできます。私自身リスクヘッジの一環として投資資金の一部を金(Gold)に振り分けていますが、世界経済復活のためには資金の流動性を増すことが何よりも重要であることを考えると投資対象として金(Gold)の人気が高まることは素直に歓迎できません。原油や金(Gold)を含めた商品に対する投資がリスクヘッジ目的であれば何ら問題はないのですが、昨年夏のような投機目的で急騰というような事態になると世界経済にとってはまさに「百害あって一利なし」ですので個人的には原油や金(Gold)の今後の価格動向に注意しなければならないと感じています。

今週はインド株の急騰もあり、私の運用成績も先週と比べて多少改善となりました。ただしまだ2週間前の水準には戻っておらず、この2週間の運用成績はもみ合いであったといえます。個人的には今回のインド株急騰をきっかけにして新興国株がドンドン上昇を始めてしまっては追加投資のタイミングが失われてしまうという贅沢な心配もしていたのですがどうやら杞憂に終わったようです。私の根拠なき相場観では安心して投資できる環境が整うのは8月以降で、そこまでにもう一度市場が総悲観に包まれるような場面があればそここそが千載一遇の追加投資チャンスであるとの想定で、現時点の投資方針は「待ち」のスタンスです。

マネックス証券
MX090522

SBI証券
ET090522

先週の定時報告には「(新興国株式市場の)このところの堅調な株価推移を見るといつ大きな調整があっても不思議ではありませんので来週は特に慎重なスタンスで臨み、安易な短期売買は慎むつもりです」と書きましたが、実際に調整局面が訪れるとハイリスク投機家の血が騒ぎ思わず買い出動してしまいました。ただし今週は短期売買は少なめで基本的に押し目買いスタンスで臨んだため、珍しく上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)、ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324)、ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信(1325)の3銘柄とも来週に持ち越しています。このため来週は基本的に利食い優先の方針で行くつもりです。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック