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大証が原油先物ETFを上場へ

kage

2009/05/20 (Wed)

昨日付の産経ニュースによると大阪証券取引所が新たに原油先物に連動したETFを上場させると発表したそうです。主要国のメジャーな株式指数に連動するETFの上場を待ち望んでいる多くの個人投資家の皆さんにとってはまた肩透かしを食った形になりましたが、下記の記事を読んで私は案外これは使えるのではないかと感じました。

大証が原油先物ETFを上場へ

大阪証券取引所は19日、先物取引で運用する上場投資信託(ETF)を上場できる制度を7月に導入すると発表した。第1弾として、原油先物に連動したETFを上場させる。

運用会社が商品開発し、大証の審査を通って、投資家が売買できるようになるのは8月になる見込み。原油先物に連動したETFは国内で初めて。

大証は金価格や中国など外国の株価指数に連動したETFなどを上場させており、ETFの多様化に力を入れている。米田道生社長は同日の記者会見で「価格変動リスクの回避などで利用してもらえるだろう」と導入の狙いを説明した。(後略)(産経ニュースより)


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具体的には記事にある大証の米田社長が導入の狙いとして語った「価格変動リスクの回避などで利用してもらえるだろう」という部分を読んで私はこの原油先物ETFは結構使えるのではないかと感じました。それは「価格変動リスクの回避」が紛れもなく先物取引本来の役割であるからです。

原油先物市場で一般的に行われている売買は原油の消費者が買い手になり、生産者が売り手になることです。つまり原油が値上がりすると困る消費者はそのヘッジとして先物を買い、反対に原油が値下がりすると困る生産者はそのヘッジとして先物を売るわけです。これは為替の世界で日本の大手企業が一般的に行っている為替予約に近い発想といえます。しかし昨年の夏頃にはこの先物市場に世界中の投機マネーが一挙に押し寄せたためバブルを生み、1バレル=140ドル越えなどという常識では考えられないような高値が付き、世界経済に大きな悪影響を及ぼしたことは記憶に新しいところです。

この時は日本でも多くの業種で大変な迷惑を被ったわけですが、経営体力のある大企業と違って例えば自前のトラック1台で頑張っている個人経営の運送業者であればほとんど対策らしい対策はできなかったことでしょう。こんな時に今回の原油先物ETFがあればこれを買うことにより個人でも原油値上がりリスクに対するヘッジが可能になります。このように投資や投機だけでなくリスクヘッジに役立つETFが登場することは素直に歓迎すべきことであると思います。個人が簡単に原油高騰へのリスクヘッジができる原油先物ETFへの認知が高まり上手く活用する人が増えればETF全体にとっても喜ばしいことであると考えます。

日本の「相場」のルーツをたどって行くと大阪堂島の米会所に行き着きます。江戸時代、日本経済の基盤は米であり、経済規模の表現も「加賀百万石」というように米の生産高で表していました。だからこそ豊作や飢饉によって米の値段が乱高下することが経済の混乱要因となっていました。それを緩和する知恵として日本人が世界に先駆けて考え出したのが先物取引という仕組みです。それが時代を経て「先物取引」と聞くと「株屋」以上に怪しげな印象を持ってしまう世の中になってしまいましたが、先人の知恵を生かして「先物取引」を上手に使いこなしたいものですね。



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