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ビッグ3の時価総額(2009年5月1日現在)

kage

2009/05/02 (Sat)

オバマ大統領から4月末までにイタリアのフィアット社との提携を完了させるよう迫られていたクライスラーですが、結局債権者との合意に至らず、時間切れアウトとなり米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請して経営破綻しました。もっとも今回の経営破綻は事前に米国政府とフィアット社が再建を支援することを表明した上での計画的破綻だったことから市場の混乱はほとんどありませんでした。市場の関心はすでにタイムリミットが5月末に迫っているGMに移っているともいえそうです。そこで改めてクライスラー破綻時点でのビッグ3時価総額調査の数値を更新しておきたいと思います。なお下記の計算式は発行済株式数×最新の株価×為替レート(1ドル=99.1円)です。またごカッコ内の数字は左から2008/12/3時点、12/22時点、2009/1/23時点、3/6時点、3/30時点の時価総額です。

ゼネラルモータース:611百万株×1.81ドル× 99.1円=1,096億円
(2,222億円/1,545億円/1,509億円/870億円/1,173億円)

フォードモーター:2,254百万株×5.69ドル× 99.1円=1兆2,710億円
(5,797億円/5,087億円/3,485億円/3,988億円/6,220億円)

クライスラー:米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したため算出不能。

この株価動向だけを見ると市場はフォードの単独生き残りは可能と見ているようです。しかしGMは市場からクライスラーと同様に計画的破綻を選択する可能性が高まったと判断されたように思えます。いずれにせよGMについても今月末までには結論が出ることから市場は経営破綻のネガティブインパクトよりさんざん処理が引き延ばされてきた大きな懸念要因が確実にひとつ消滅することを好感しているようにも思えます。

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ご参考までに日本のビッグ3である トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業と中堅メーカー各社の年度末時点での時価総額も更新しておきます(カッコ内は左から2008/12/3時点、12/22時点、2009/1/23時点、3/6時点、3/30時点の時価総額です)。

トヨタ自動車:13兆4,472億円
(9兆6,544億円/9兆9,820億円/9兆6,889億円/9兆9,999億円/10兆7,578億円)
日産自動車:2兆3,056億円
(1兆4,105億円/1兆3,743億円/1兆2,884億円/1兆4,738億円/1兆5,823億円)
本田技研工業:5兆2,384億円
(3兆2,972億円/3兆4,953億円/3兆6,330億円/3兆9,449億円/4兆2,476億円)

こちらはちょうど前回の集計の頃から明らかに潮目が変わっており、3社の時価総額はいずれも大きく回復しています。この要因はやはり世界的に自動車産業への支援策が打ち出されていることと、「ビッグ3の没落=日本メーカーの躍進」とのコンセンサスが市場にあるためと思われます。

三菱自動車:8,196億円
(6,701億円/6,867億円/6,424億円/6,313億円/6,922億円)
スズキ:1兆1億円
(6,002億円/6,707億円/6,425億円/8,384億円/8,840億円)
ダイハツ工業:3,930億円
(2,849億円/3,438億円/3,080億円/3,174億円/3,285億円)
マツダ:3,546億円
(2,057億円/1,929億円/2,326億円)※2009/1/23時点から
富士重工業:3,108億円
(1,996億円/1,855億円/1,926億円/2,474億円/2,521億円)
いすゞ自動車:2,885億円
(1,833億円/1,917億円/1,816億円/1,680億円/2,019億円)

ご覧のとおり中堅メーカーの時価総額も軒並み大きく伸びています。この株価動向だけを見るともはや最悪期は去ったと判断できそうですがもちろんそれで安心できるはずもなく、中長期的に会社が生き残って行くためには技術力や企画力を磨いて世界的なエコカーブームに乗り遅れないように気を引き締める必要があるように思います。

次回の集計もまた1カ月後を予定しています。その頃にはGMの運命も決まっており、日本のエコカー優遇政策の効果も出始めている頃だと思われますので、それが各社の時価総額にどのように反映されるのか興味深いところです。



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