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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2009/04/23 (Thu)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 8,694円 (先月比で88円の低下)
●騰落率 : -18.9% (先月比で3.6%の改善)


このところの世界的に堅調な株価の動きに支えられて今月の約定価額は久しぶりに7千円台を超えた7,059円となりました。これに伴い騰落率も久しぶりに-20%の壁を越えて-10%台に突入しました。この勢いで行けば今年中にも黒字転換か?との期待も出てきますが個人的には今年はまだ波乱があると考えていますので安易な楽観論には染まらないよう気持ちを引き締めています。長期的視点に立てば急速な回復よりむしろゆっくりとした回復で個別元本の引き下げが実現できた方が将来的には良い結果につながると考えています。

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このように私はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについては長期的視点に立ってひたすらBuy&Holdを続けています。しかし自他共に認めるハイリスク投機家である私はBuy&Holdに少なからず不安を抱いているのもまた事実です。そこで今回はその不安について具体的に語ってみたいと思います。

不安その1:Buy&Holdを続ける限りリスクにさらされる資産が増加していく

Buy&Hold戦略を実践していると運用の出口に近付けば近付くほどリスク資産が増えることになります。一般的に年齢に応じて債券比率を増やすことでリスクコントロールが可能とされていますが株式・債券ともに市場の時価総額や国ごとのGDPに応じた比率でポートフォリオを組む「世界経済ポートフォリオ理論」では債券比率を高めても全体の外貨比率は変わらないため為替リスクからは逃れることはできません。今回の金融危機は私たち個人投資家にも100年に一度の大激震をもたらしましたが危機克服のために世界各国が打ち出している後先考えない無茶苦茶な財政出動や超低金利政策も間違いなく100年に一度といえる「異常」な措置であり、強い副作用が伴うことを覚悟する必要があると思われます。その副作用とはハイパーインフレかも知れませんし世界同時通貨危機なのかも知れません。さらに前回の世界大恐慌が結果的に第二次世界大戦の一因となった歴史を見ると私などには予想もできない異常事態につながる可能性も決して否定できないと考えます。少なくともまだ今後数年間(下手をすると10年以上)の投資環境は過去の常識が通用しないハイリスク期間が継続すると考えておくべきなのではないでしょうか?不透明な投資環境の中でリスク資産を淡々と積み増すBuy&Hold戦略に私は少なからず不安を感じています。

それでは具体的な事例を挙げてBuy&Holdを続けるべきか否かを考えてみましょう。

ケース1:世界経済回復のリード役として中国への期待が高まっています。しかしご承知のとおり中国には共産党一党独裁の共産主義国であるというカントリーリスクが存在します。もし仮に近い将来中国に政変が起こって国内が混乱したとしてもBuy&Holdを続けるべきでしょうか?

ケース2:一般的に投資におけるリスクとは運用成績が想定より上下にぶれる幅の大きさを指します。つまり予想以上に損失が膨らむこともリスクですし、予想以上に儲かってしまうこともリスクといえます。現在の「異常」な政策は新たなバブルを生む可能性も高く、資産をゆっくり着実に育てるつもりがバブルに飲み込まれて短期間で保有資産が2倍になってしまったとしたら、それでもBuy&Holdを続けるべきでしょうか?

もちろんこれらの質問に正解はありません。一人ひとりが自己責任で答えを出す必要があるのですが、皆さんなら果たしてどのような判断を下されるでしょうか?個人的には特に現在のようなハイリスク期には「どんなことがあっても売らない」ではなく、「こんなことになれば売る」と考えておく方が良い結果につながるような気がしています。

不安その2:投資信託は保有を続ける限り毎日手数料を払い続けなければならない

投資信託の手数料は保有している限り土日祝日も含めて毎日かかりますし、どんなに大きな含み損を抱えていても免除されることはありません。Buy&Hold戦略においてはこのコストがバカになりません。例えばセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの信託報酬は0.77%ですが信託報酬+その他経費=手数料年0.8%としてこのコストが長期投資に与える影響がどのくらいなのかザックリ計算してみましょう。なお分かりやすくするためにBuy&Holdではなく最初に投資した100万円をひたすらHoldするものとし、ベンチマーク指数はずっと現状維持とします。

元本100万円は1年後には100万円×99.2%=992,000円に減ります。この計算を繰り返していくと10年後には922,819円、20年後には851,596円、30年後には785,869円にまで資産が目減りします。この現実を客観的に見れば投資信託は個人投資家にとって不利な(=売り手の金融機関にとってはおいしい)金融商品であるとの結論を出さざるを得ません。このように私たちに不利な条件であるからこそ長期運用においてはコストの詳細を十分に理解し納得することが重要になります。コストの中身をよく知らないままにBuy&Holdを大義名分にして無条件に手数料を払い続けることは合理的な行動とはいえません。つまりBuy&Holdに足る投資信託が決して多くないという現実が私の不安の根源なのです。ただ以前にも何度か書きましたが日本の消費者の厳しい目が自動車や電機製品の品質を世界トップレベルに育てたように個人投資家が厳しい目を持って賢い選択をしないとこの不利な状況はいつまでたっても改善しないと私は考えていますので、この不安を払拭するためには私たち個人投資家の努力と成長が欠かせないといえそうです。

以上、常にタイミング良く売り抜けることを考えているハイリスク投機家の戯れ言を書き連ねて参りましたがBuy&Holdといえどもいつかは売らなければならない時が来るのですからあらかじめ資産売却のイメージトレーニングを行っておくことは決して無駄にはならないと思います。リタイア後の資産売却について具体的に考えてみると例えば現在の投資環境が変わらないのであれば資産を取り崩す段階では海外ETFから投資信託に資金を移す「逆リレー投資」が有効であることに気付いたりもします。このように売却をタブー視せずBuy&Holdの出口戦略を考えておくことも長期投資にとっては重要なことであるといえるのではないでしょうか?





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この記事へのコメント

kage

はじめまして

私もセゾン投信利用しています。
定期ではなくて、毎月手動で積み立てています。

Posted at 14:06:28 2009/04/23 by りゅう

この記事へのコメント

kage

りゅうさん

コメントありがとうございます。

ハイリスク投機家を自認する私は投資タイミングを狙い始めるとドンドン深みにはまってしまいますので長期投資に関しては自動化にこだわっています。そうすることで思い切りタイミングを狙っている自己運用とのリスク分散を図ることができると考えています。

Posted at 20:38:22 2009/04/23 by おやじダンサー

この記事へのコメント

kage

初めまして

いつも拝見させて頂き、大変刺激になっております。
確かに投資家が成長し、売り手側と対峙して本当に顧客満足の向上、信用が高まる商品を一般個人の投資家に供給して貰いたいもんですよね!
セゾンさんにはその期待が大きい故に資産総額を増やして、バランスファンドのオピニオンリーダーとして信託報酬の低減に期待しちゃいます。

Posted at 21:02:21 2009/04/23 by ふるぴょん

この記事へのコメント

kage

ふるぴょんさん

コメントありがとうございます。

現時点のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのコストでは残念ながらまだBuy&Holdに足る投資信託とはいえません。これからも顧客の支持を集めて信託報酬の引き下げが実行できるかどうかが真に顧客のためになる金融商品が日本に根付くかどうかの試金石になるのではないかと考えています。

Posted at 22:04:10 2009/04/23 by おやじダンサー

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kage


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