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海外株式投信評価額(2009.03.27現在)

kage

2009/03/28 (Sat)

REITファンドの利回りが30%?」や「懲りないSBI証券」をご覧いただければお分かりのとおり、個人投資家の分配金に対する誤解には根深いものがあるのが現実です。このような投資信託に関する誤解でふと思い出したのが以前あるセミナーで聞いたインデックスファンドに対する誤解です。長く投資信託運用会社に勤務していたという講師の方がおっしゃるにはインデックスファンドの担当者に会うといつも「私たちの苦労をなかなか理解してもらえない」と嘆いていたというのです。具体的にはその担当者はよく「インデックスファンドの運用はベンチマーク指数を構成する銘柄を全部買って持っていればいいだけなんだから楽でいいよな」と言われたそうですが、これがとんでもない誤解だというのです。なぜなら忠実にベンチマーク指数算出方法通りの運用を行ったとしても必ず信託報酬分だけはベンチマーク指数を下回ることになりますので、インデックスファンドではその分を補う努力をしなければなりません。しかもアクティブファンドと違ってベンチマーク指数と正確に連動させることを目指さなければならないのです(いくら顧客の利益になるからといってベンチマーク指数を上回ってもダメ)。実際の運用では先物取引やオプション取引を使って運用成績を正確にベンチマーク指数と連動させる努力をしているそうですがその苦労をなかなか理解してもらえないのがインデックスファンド担当者の悩みというわけです。

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インデックスファンドのメリットとして第一に挙げられるのがコストの安さです。このため「コストが安いインデックスファンドが優れている」と考えがちですが実はこれも誤解です。例えばもし仮にTOPIXとの連動を目指す以下の2つのファンドがあったとしたら、どちらが優れたインデックスファンドと判断できるでしょうか?

A:信託報酬0.5%でTOPIXとの差が上下1%

B:信託報酬1.0%でTOPIXとの差が上下0.5%

インデックスファンドが目指す主要目的はベンチマーク指数との正確な連動ですから答えはBのファンドとなります。つまりコストが安いインデックスファンドが優れているのではなく、ベンチマーク指数と正確に連動するインデックスファンドが優れているわけです。

それでは同じようにTOPIXとの連動を目指す以下の2つのファンドを保有していたとしたら、どちらが得だったと判断できるでしょうか?

A:信託報酬0.5%でTOPIXと正確に連動

B:信託報酬1.0%でTOPIXと正確に連動

これは「どちらも同じ」という答えになります。ご承知のとおり基準価額は信託報酬などのコストを差し引いたあとの結果ですので極端な例を挙げれば信託報酬が10%でも基準価額がTOPIXと正確に連動してさえいれば上記A、Bと比べても損得はありません。

それではインデックスファンドはコストに関係なくペンチマーク指数と正確に連動するものを選ぶのが正解かというともちろんそんなことはありません。過去の成績からインデックスファンドの優劣を判断するにはコストに関係なく純粋にペンチマーク指数との連動性の正確さを見れば良いのですが、これからどのファンドを買えば良いかを判断する時にはやはりコストの比較が重要になります。それは0.5%を補うのと1.0%を補うのでは単純計算で後者の方が2倍のリスクを負う必要があるからです。つまり確率論で考えればコストが高いインデックスファンドの方がベンチマーク指数との連動性が低下しやすいといえるわけで、なるべくコストが安いファンドを選ぶ合理性はここにあるわけです。

では実際には存在しませんがもしこんなインデックスファンドがあったらどうでしょう?

C:信託報酬10%で運用会社がTOPIXとの連動を保証

つまり信託報酬分を運用で補えなかった場合は運用会社がその分を補填して基準価額は正確にTOPIXと連動させるという条件です。もし本当にこのようなファンドがあったとしたら信託報酬はまったく気にせずにこれを選ぶべきです。ただこれはちょっと極端ですから以下のような例ではどうでしょう?

D:信託報酬0.1%でTOPIXと連動させる努力は行わない

E:信託報酬0.3%でTOPIXとの連動はだいたいでOKとする

つまりDは信託報酬分だけは必ずベンチマーク指数を下回ることになり、Eはベンチマーク指数を外れる可能性が高くなるわけです。こうなると私は選択にちょっと迷いが出てきます。このように考えるとインデックスファンドも結構奥が深いですね。

今週は特に新興国の株式市場が元気だったこともあり、私の運用成績も先週と比べて大きく改善しました。ただ最悪期の投資資金1/3状態と比べるとマシとはいえ、まだ投資資金1/2への道のりは遠いのが実状ですから喜ぶことはできません。世界の実体経済を見てもこのまま株価が順調に回復して行くとはとても思えませんので今週の戻りは一時的な揺り戻しに過ぎないのだと努めて冷静に受け止めたいと思っています。

マネックス証券
MX090327

SBI証券
ET090327

先週末持ち越していた上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)は月曜日の寄り付きで上手く利益確定できました。ただその後は価格が上昇してしまったので今週は主にブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信(1325)やロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324)で短期売買を行いました。そして今週末はロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324)を少し持ち越しています。残念ながら昨日のRTS指数は4%以上の下落となってしまいましたので月曜日は無謀にも押し目買いで臨みたいと考えています。



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この記事へのコメント

kage

インデックスより信託報酬分下がるのは許容されると思います。

投資信託ポチ

Posted at 22:19:36 2009/03/28 by masaru

この記事へのコメント

kage

masaruさん

コメントありがとうございます。

実在するTOPIX連動型投信の月報を確認してみるとSTAM TOPIXインデックスオープンやインデックスファンドTSPは先物を4%前後組み込んでベンチマーク指数とピッタリ連動させる努力をしているようです。これに対してETFのTOPIX連動型上場投資信託(1306)は先物を一切組み込んでいません。

masaruさんのような認識が個人投資家に広がればベンチマーク指数に連動させる努力は行わずにその分信託報酬を下げるという選択肢も拡大して行くかも知れませんね。

Posted at 23:47:18 2009/03/28 by おやじダンサー

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kage


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