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懲りないSBI証券

kage

2009/03/19 (Thu)

先週「REITファンドの利回りが30%?」でSBI証券の投資信託販売促進方法には看過できない問題があることを指摘したばかりですが、新たに作成された下記のバナー広告のリンク先を見ると相変わらず顧客の誤解を誘発するような内容が含まれています。

BONDFUND

リンク先の「投信の利回りアップ大作戦!」をご覧いただければお分かりのとおり、今回の販促の目的は成績不振で分配金が引き下げられ資金の流出が止まらないグローバル・ソブリン・オープン(通称グロソブ)の顧客を分配金の多い他の投信に誘導してつなぎ止めることにあるようです。

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前回のREITファンドの販促と今回の債券ファンドの販促に共通している大きな問題点は顧客に分配金が多い投資信託は有利であるという間違った認識を植え付ける可能性があることです。言うまでもないことですが投資信託における分配金の実態は下記のとおりです。

分配金≠利息(金利)

過去1年間の運用成績はどのファンドもほぼ右肩下がりでしたので支払われた分配金は運用益ではなく自分が預けた元本を取り崩して返却してもらっていたに過ぎません。

分配金が多い≠運用成績が良い

分配金の額は運用成績に関係なく投資信託ごとの運営方針で決まっています。客観的に考えれば運用成績が低迷して基準価額が下がったので分配金を減らすというグロソブの判断は適切であり、運用に失敗してるのに高い分配金を出し続ける方が間違っているといえます。

未曾有の金融危機の中で大切な運用資金を預けるのであれば純粋に運用成績が優れた投資信託を選ぶべきです。過去の運用成績については過去1年間の騰落率を見れば一目瞭然です。ご参考までに比較表にあった各投資信託の過去1年間の運用成績を以下にご紹介します。なおこの数値はすべて2月末時点のもので信託報酬などの諸費用は差し引き、分配金は再投資したものとして計算してあります。つまり分配金の実績とコストの実績をすべて加味した上での運用成績となっています。

国際-グローバル・ソブリン・オープン毎月決算型:-12.7%

損保ジャパン-欧州国債オ-プン(毎月分配型)愛称:ヨーロッパ便り:-19.41%

日興-世界銀行債券ファンド(毎月分配型)(愛称:ワールドサポーター):-26.40%

三菱UFJ-ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース:-16.23%


ご覧のとおり皮肉なことにグロソブが一番優秀な成績を残しており、分配金が多いからといって他の投資信託に乗り換えることがいかに不合理であるかを証明する形となっています。従って今回の販促企画もまた顧客を成績不振の投資信託に誘導する罪深いものといえます。

ついでにひとつ前の販促企画である「今こそ中国株投信~中国が有望な3つの理由~」についても問題点を指摘しておきます。

CHINAFUND

このページのグラフにある中国の株価は説明にあるとおり上海総合指数が使われていますが、紹介されている中国投信のほとんどが主に組み入れているのは香港市場の銘柄であり、中には中国本土市場の銘柄を一切組み入れていないものも含まれています。上海市場と香港市場は同じ中国の株式市場であってもまったく別物です。いわばこれはJASDAQの株価指数を掲載して日経平均株価の有望性を論じているようなもので不適切であると感じます。

SBI証券にはネット証券最大手の自覚を持って顧客の信頼を裏切らない販促に努めて欲しいと、私も顧客の一人として切に願います。



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