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海外株式投信評価額(2009.03.13現在)

kage

2009/03/14 (Sat)

今週は急反発した米国株に牽引されて世界中の株価が堅調に推移しました。これで私もホッと一息ついているところですが実体経済の悪化が解決したわけではありませんので「ここから世界経済は本格回復に向かう」などという過度な期待感は持たないようにしなければならないと自分を戒めています。なぜなら昨年秋の世界的な株価暴落局面で立てたエントリー「大底は誰にも分からない」で書いたように「相場の底は誰にも分からない(=後になってみないと底は確定しない)」というのが株式相場のセオリーなのですから。実際にこのエントリーでご紹介した日経平均の10年チャートを改めて眺めてみると現在の状況はITバブル崩壊後の第2反発局面を忠実に再現しているように思えてきます。もし今後も前回と同じコースを歩むのであればここから数ヵ月は上昇を続けて多くの投資家を安心させた後に真の大底を探すための下落に転じることになります。前回の大底となった2003年4月のことは当ブログで何度も書いてきましたが、国際優良株の代表であり私も保有していたソニー株が業績の大幅下方修正を受けて3日連続ストップ安になったりメガバンクの一角であるみずほの株価が6万円を割り込んだりしました(ちなみに現在のみずほの株価は分割前換算で179,000円であり、逆に当時の株価は分割後換算で60円割れとなる)。このように本当の大底局面では相場全体を絶望が覆うような出来事が次々に起こるはずですから、ここからしばらく世界の株価が堅調に推移したとしてもまだ警戒を緩めるべきではないと感じています。

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現在のような投資環境の思いがけない激変があっても個人投資家の生活への影響を防ぐための手段としてよく語られるのが「投資は余裕資金で行うべき」とのアドバイスです。しかしこの「余裕資金」の定義が実は私にはよく分からないのです。単純に「給料-生活費=余裕資金」なのか、「給料-生活費-将来の特定目的に回す資金=余裕資金」なのか、あるいはもしもの事態に備えた生活防衛資金(一般的に生活費の数ヵ月分といわれる)を確保した上で当面使う目的のないお金が余裕資金なのか、判断に迷います。さらに「ゆとりのある生活のために必要な老後資金は1億円」説を前提にして、夫婦がお互いの平均余命で受給できる年金総額と退職金を含めた貯蓄総額の合計から1億円を差し引いたものが真の余裕資金と考えることもできます。しかしここまでくると「リタイア時に1億円が確保できる見通しが立っている=余裕資金が生まれる」ということになりますから、そういう人は何も無理をして投資をする必要もないのではないかとの疑問が生まれます。

現在私がセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなどを通して長期投資を行っている大きな理由のひとつは、日本の年金制度や医療制度の危うさゆえに将来の生活に不安を感じているからなのですが、同じ動機で投資を始めた方も少なくないと思います。もし「将来の生活への不安を投資で補う」ことを重視するのであれば現在の生活に余裕がなく将来の生活に不安がある人にこそ投資が必要であるということになり、「投資は余裕資金で行うべき」とのセオリーに反することにならないでしょうか?また「長期投資は継続すべき」との信念で苦しい家計の中からなんとか毎月の投資資金を確保しながら「投資は余裕資金で行うべき」との狭間で心が揺れている方もおられるのではないでしょうか?

私が長期投資を行うもうひとつの大きな理由は将来のインフレリスクへの備えです。今回の金融危機で生じた信用収縮に対抗するため現在世界の政府や中央銀行がさまざまな政策を総動員して流動性をジャブジャブに供給しています。この金融緩和の動きは今後加速することはあっても後退することはないと考えられ、副作用として世界中に激しいインフレを引き起こす可能性も否定できません。もしそうなれば現金の価値は大きく毀損しますので、保有資産の内の一定の割合はインフレに強いとされる株式、不動産、金(Gold)などに回しておくべきとの考え方が成立します。この場合はその投資資金が余裕資金か否かの判断は無用となるのではないでしょうか?

将来のことは私などに分かるはずもないのですが、資産のほとんどを日本円建ての預貯金のみで保有することはこの先リスクが高まると感じています。株や不動産などへの投資は確かにリスクは高いですが大きく値下がりしている現状はさらなる値下がりのリスクが限定されており買い手に有利な状況であることもまた事実です。つまり日経平均株価は現状から8,000円上昇して15,569円になることはあっても8,000円下がってマイナスの領域に突入することは絶対にないのです。先日ユニクロを運営するファーストリテイリングが990円のジーンズを発表して話題になりましたがこれなども将来2,000円に値上げされることはあっても無料で配布されることはあり得ません。確実なことは衣料にしても家電にしても不動産にしても自動車にしても現在は良いものを安く買える空前の買い手有利の状況であるということです。そう考えると投資においてもこれからの下落局面は余裕資金かどうかにこだわらず積極的に行動する方が幸せな将来の助けになるような気がしています。ただしいつが最適な買いのタイミングかは誰にもわかりませんし、それが将来必ずよい結果につながるかどうかも分かりません。しかし金融危機の影響で大変な事態になっている今だからこそ将来の生活への不安やインフレリスクの回避を補う手段として投資を選択する合理性は大いにあるように感じています。

今週は米国株の大幅反発に助けられて私の運用成績も先週と比べて多少改善しました。世界経済の回復は中国を筆頭としたアジア地域が先導するであろうと信じている私ですからそろそろ中国への投資を再開したいとの思いも強いのですが、冒頭に書いたように再度世界中が総悲観に覆われる事態を想定しているため安易に踏み出せません。かといって底打ちの可能性もゼロではないためいったん売却して様子を見るという行動も起こせず、私の思考は最近完全に膠着状態です。

マネックス証券
MX090313

SBI証券
ET090313

すっかり思考停止に陥った私の投資判断をほぐすためのトレーニングとして今週も上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)に何度か買いを入れたのですが昨日の寄り付きですべて売却し今週も現時点でのポジションはゼロです。来週もまた1309の短期売買でリハビリを続けるつもりです。



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