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海外株式投信評価額(2009.03.06現在)

kage

2009/03/07 (Sat)

今朝終わった米国株式市場は失業率が約25年ぶりの水準となる8.1%に悪化したことを受けてダウ平均株価は一時6500ドルを割り込む場面も見られましたが引けにかけて値頃感から買い戻しが進み結局32ドル50セント高の6626ドル94セントで終わりました。この動きを見て最悪の環境下で投資を継続している者としてはようやく悪材料に反応しなくなった(=悪材料を織り込んだ)との希望を持ちたいところですが、客観的に判断すれば長期下落トレンドの中で何度か入る小幅反発局面に過ぎないと捉えるのが妥当であるのだろうと思います。事実米国にはまだGM、AIG、シティなど破綻の瀬戸際に立たされている時限爆弾を抱えていますのでとても株価の底打ちを論じることができる場面とは思えません。シティについては今週株価が一時1ドルを割り込んだことが話題となりましたが、上記3社が上場しているニューヨーク証券取引所では株式上場を維持する条件として30日間の終値の平均値が1ドルを下回らないよう定めており(ただし金融危機に対する緊急措置としてこの基準は6月末まで凍結されている)、昨日の終値で1.03ドルのシティ、0.35ドルのAIG、1.45ドルのGMはいずれも上場廃止の危機に瀕していることになります。このように米国を代表する企業の株が上場廃止の基準に抵触しかねない状況に追い込まれていることが米国経済が負った傷の深刻さを如実に表しているように思えます。この現実を冷静かつ客観的に分析すれば、私は現時点で米国株は長期投資の対象としては不適格であると判断せざるを得ないと考えます。

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以前私は「インデックス運用を選ぶ理由と選ばない理由」の中で「現状のインデックス運用では経営破綻懸念企業(=投資不適格企業)の株も淡々と組み入れるため、図らずも投機色が強まる結果となっています」と書きました。現時点で破綻懸念や上場廃止懸念があるGM、AIG、シティの株を買うことは間違いなく投機といえます。問題なのは現在の米国株の中でこの3社が決して特別な例ではなく、米国株式市場全体の傾向を示す代表に過ぎないという現実です。このように米国の実体経済の悪化が深刻になるにつれて米国株への投資はドンドン投機色が強まっています。長期投資では「投資」は行っても「投機」は行うべきではありません。特に私のような投機大好き人間にとってはリスク分散効果を期待して実践している長期投資が投機になってしまってはリスクが倍増してしまいます。

それでは米国に関してはしばらく株式投資はやめて債券にシフトすれば良いかといえば必ずしもそうではありません。なぜなら1月中旬に立てた「米国債はバブルの領域」でご紹介した米投資新聞バロンズの記事以来、米国債はバブルであるという指摘が多方面から聞こえてきており、現時点で米国債を買うことは日本のバブル絶頂期にバカ高いマンションを買うのに等しいといえるからです。ここに来て一転してドル高に転換した為替市場の動向も米国債バブルに拍車を掛けているように思えます。もしこのバブルが崩壊すれば米国債と米ドルは暴落することになりますので、現時点での米国債投資は長期投資の対象としてはやはり不適格であるように思えます。

つまり結論としては現時点では長期投資の対象としての米国への投資は、株式、債券、不動産、通貨ともに不適格であるということになるのではないでしょうか?しかし長期投資の手段として一般的な世界経済ポートフォリオ理論を実践していると米国への投資が多くの割合を占めてしまうというジレンマに陥ります。例えば私が毎月積み立てているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでは2月末の実績で米国株式への投資が全体の23.1%、米国債への投資が全体の20.5%を占めており、合計で全体の43.6%が米国への投資となっています。金融危機の影響で長期投資の運用成績も大きな被害を受けている状況で毎月頑張って拠出している積み立て資金の4割強が長期投資の対象としては不適格と思われる投資先に向かっていると考えると不安が募ります。インデックス運用を活用した長期投資では投資のタイミングや投資対象がバブルかどうかについては考える必要はないというのが常識ですが、私のように投機大好き人間にしてみればいったん積み立てを中止して投資資金をプールしておき、投資不適格懸念が払拭された後にプールした分を上乗せして積み立てを再開すれば良いのではないかと安易に考えてしまいます。そうはいってもタイミングを適切に判断するのが困難であるからタイミングを判断しないという結論が出ているわけであって、この場合でも投資再開のタイミングを判断するのが難しいのは確かなのですが、世界経済が回復に向かうのであればタイミングが少々遅れても最終的な運用成績にほとんど影響はないと思われますので今はリスク回避を優先するという判断があっても良いように思えます。ただし私自身は短期投資で思い切りタイミングを狙っていますので長期投資の部分はあくまでもセオリー通り淡々と積み立てを継続するつもりです。

かつて産業革命後の大英帝国を中心にして世界経済は発展を続けました。もしこの時代に世界経済ポートフォリオ型のインデックス運用を行うのであれば当然のことながら英国株や英国債券が中心となったでしょう。しかしその後先進国・英国は没落し、新興国・アメリカが大躍進を遂げることになり、長期投資のポートフォリオも米国中心に変わったわけです。そして今回の金融危機では欧米の打撃が顕著であり、世界経済回復のシナリオは中国を筆頭としたアジアに期待するしかないのが現実です。1914年の第一次世界大戦を境に英国の没落が始まったことを思えば、もし今回の金融危機で世界経済の中心が米国から中国に移行するのであれば、こちらも100年に一度の出来事となります。このようなタイミングで投資を行うことはリスクが高いですが、「リスク=変動幅が大きい」と捉えれば資産を大きく育てるチャンスであることも間違いありません。ですから私はいろいろと不安はあっても投資をやめるという選択だけはしないでおこうと決意を新たにしています。

今週は日米欧ともに株価が年初来最安値水準に下落した影響で新興国の株価も総じて軟調だったのですが先進国と比較すると相対的に底堅い印象があり、私の運用成績は先週比で微減に止まりました。先週の定時報告で新興国投資から一時撤退の可能性について言及しましたが、今週の底堅さを見るとどうしても判断が揺らいでしまいます。そうこうしている内にまた含み損を膨らませてしまうと分かっていても損切りの決断はやはり簡単ではありません。

マネックス証券
MX090306

SBI証券
ET090306

先週の定時報告に書いたように、今週は上海株の反発に期待して上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)に試し買いを入れてみました。しかし米国の動向が不透明だったため薄利で利益確定してしまい現在のポジションはゼロです。来週もまた米国の動向を気にしつつ1309の短期売買を試してみるつもりです。



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