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金の世界需要が急増

kage

2009/02/19 (Thu)

本日の日本経済新聞の報道によると、ますます深刻化する金融危機を背景として金(Gold)への投資が世界的に急増しているそうです。

金の世界需要26%増 10-12月、個人の投資用5倍に

金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は18日、2008年10―12月の金の世界需要が前年同期比26%増の1036.5トンだったと発表した。個人の投資需要が5倍の304.2トンに増え、過去10年間での最高を記録した。

個人投資の内訳は地金(延べ棒)が4.2倍の126.6トン、投資用金貨が3倍の126.6トンなど。欧米の経済・金融危機を背景に信用リスクのない金を「安全資産」として買う動きが広がった。世界的な景気後退で宝飾品は6%減の538.9トンとなった。

国別では最大消費国インドが84%増の147.2トン。前年同期の需要が少なかった反動で増えた。欧州は113.7トンと前年同期の9.0トンから急拡大した。(日本経済新聞より)


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このところ東証REIT指数が失速してしまったため私のポートフォリオの中で唯一黒字を保っているのが金(Gold)なのですが、投資対象としての最大の魅力は記事にあるとおり信用リスクがないことです。つまり金(Gold)は有史以来その価値が消滅したことが一度もないのに対して、一般的な投資対象である株・債券・不動産・通貨などは100年もすれば無価値になってしまう可能性もあります。そもそも株・債券・不動産・通貨などは皆が価値があると信じているから価値があるのであり、例えば日本銀行券と呼ばれる日本の紙幣も人々の信頼を失えば単なる紙切れになってしまうわけです。つまりこれが「信用リスク」です。学校卒業のイベントとしてよく行われるタイムカプセルをもし100年後の自分の子孫に残そうと考えた時、そこにどんな資産を入れれば価値を保全できるかを考えれば金(Gold)の優位性をご理解いただけるのではないかと思います。

一方で金(Gold)の欠点とされるのはそれ自体が新たな価値を生まないことです。すなわち株は企業が自己増殖する努力を行うことで新たな価値を生み、不動産は家賃を生み、通貨や債券は金利を生むのに対して、金(Gold)にはそのもの自体の絶対的な価値しかありません。しかし未曾有の金融危機の影響で一般的な投資対象が生み出す新たな価値の絶対値が低下しているため金(Gold)が新たな価値を生まないというデメリットが相対的に薄れる結果となっており、これも金人気に拍車をかける一因となっているのではないかと思われます。

記事にあるような金人気に支えられてか、ここ数日の金価格は再度1トロイオンス=1000ドル突破をうかがう動きになっています。しかし金融危機下の金価格動向にはこれまでも紆余曲折があり、記事にあるような「金融危機=金価格上昇」というような単純な公式は成立しません。具体的には金融危機が本格化するまで金(Gold)は米ドルヘッジ商品との位置付けから米ドルと反比例する値動きが特徴でした。しかしここ数日の動きを見ると米ドルと金価格が一緒に上昇しています。また原油を筆頭とする商品価格が世界的に急騰した昨年の夏頃には同じ商品(コモディティ)というくくりで金価格も商品価格に連動していましたが、商品バブルが崩壊した現在でも金価格だけは力強く復活を果たしており、商品価格との連動性は消え去っています。また昨年秋以降の世界的な株価急落場面では信用収縮の影響で投資全体が控えられる結果となり、しばらく金価格は株価と連動していました。このことからも相場解説は無理矢理のこじつけに過ぎないことがよく分かります。

このように金価格の今後の予測は決して簡単ではありませんが、記事にあるようにインドを筆頭とした新興国の需要が今後確実に増すと思われることと、今回の金融危機の影響で基軸通貨としての米ドルの信任が揺らいだことで今後しばらくは通貨危機の不安が払拭できないと考えるため私自身は金(Gold)の保有を続けていきたいと考えています。



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