2017 05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2017 07

海外株式投信評価額(2009.01.16現在)

kage

2009/01/17 (Sat)

先週の定時報告で私は一般的に資金繰りが厳しくなるとされる年末を乗り切った後の年明け早々に企業破綻が相次いだことに驚き、「これから銀行の融資がますます厳しくなるとされる3月期末に向けてさらなる破綻が出てくることが懸念されます」と書きました。ところが年度末を待つことなく昨日もジャスダック上場の半導体洗浄装置大手のエス・イー・エス(6290)が民事再生手続きを申し立てて破綻しました。報道によると金融危機の影響で設備投資が急速に冷え込んだために資金繰りに窮したようです。これにより不動産や建設だけでなく半導体関連企業も金融危機の深刻な打撃を受けている実態が明らかになりました。

実は正直に書きますと私はこのエス・イー・エス株を少々保有しており、今度ばかりは人ごとでは済まない状況になってしまいました。2000年秋に株式投資を始めて投資歴10年目に突入した私ですが、何度も危険な銘柄に手を出してきた割りには幸運にも一度も株式を保有する企業が経営破綻するという事態には遭遇せずに済んでいました。株式投資をしている以上、企業破綻の可能性は常に認識しておく必要があるのは当然ですが、心のどこかに自分の保有銘柄に限ってはそんなことはないという根拠なき楽観思考があり、交通事故に遭ってしまったような身の不運を嘆いているというのが現在の正直な気持ちです。被害総定額は毎週ご報告している投資信託の含み損と比べると小さい額ですがそれでも復活を信じていた企業の破綻という現実を突き付けられた精神的ダメージは大きく、憂鬱な週末を過ごしています。

株を買うことは株主責任を負うという意味に他なりません。株主になると投資先企業の経営に関して一定の責任を負うことになります。そして今回のように投資先の企業が破綻した場合、株主は出資額のほとんどを失うことになります。これが企業破綻に対する株主の責任の取り方です。ただし株主の場合は破綻企業がいかに巨額の負債を抱えていたとしても出資額以上の負担を求められることはなく、これを「株主有限責任の原則」と呼びます。

個別株に投資していると株主総会招集通知・配当・株主優待などにより株主の権利や責任について実感しやすいですが投資信託の場合は企業と投資家は間接的な関係になるため株主としての自覚が希薄になりがちです。しかし投資信託も個別投資の集合体なのですから当然のことながら株主責任は負っていることになります。例えば株主の重要な権利である議決権は投資信託の運用会社が私たちに代わって行使してくれていますし、配当は保有資産に組み入れられ、株主優待も極力現金化して保有資産に組み入れると聞いたことがあります。そして投資先企業が破綻した場合にはやはりその企業への投資額のほとんどが失われることになります。

とはいえ複数の銘柄に投資する投資信託ではリスクの分散効果が働くため企業破綻のリスクも大幅に軽減されています。しかしちょっと視点を変えてみると投資信託でも株主責任を負うリスクが無視できない実態が見えてきます。例えば私も保有している「STAM グローバル株式インデックス・オープン」で考えてみましょう。11月末の月報を見るとこのファンドは通貨別で12に分類できることが分かります。組み入れ上位3通貨は米ドル(57.21%)、ユーロ(17.11%)、英ポンド(11.03%)の順で、この3つで全体の85%強を占めています。そこでこの12通貨を無理矢理に12の企業に見立ててみるとどうでしょう?全体の6割弱を「アメリカ株式会社」一社が占めていることになります。この「アメリカ株式会社」の現状を調べてみると製造部門(自動車業界)は壊滅寸前で財務部門(金融業界)も危機的状態にあります。その影響で営業部門(小売業界)も年末の成績は歴史的なマイナスを記録する始末です。会社の借金(財政赤字)もねずみ算式に膨らんでおり、唯一の希望の光は来週就任予定の新CEO(オバマ新大統領)への期待だけという誠にお寒い状況です。これは考え方によっては破綻リスクのある不動産会社や半導体関連会社と同じ状況なのかも知れません。

数年前までは米国が財政破綻する可能性などは限りなくゼロに等しかったのですが、現状では私のような個人投資家でさえ「もしかするとあるかも知れない」と考えるような状況となっています。「STAM グローバル株式インデックス・オープン」のような優れたファンドでも組み入れ銘柄の株主責任を負うことにより基準価額は4,633円(1/16現在)に低迷しており、保有者の私も含み損を抱えることで間接的に株主責任を負担していることになります。昨日のエス・イー・エス社の破綻は私に株主責任をの大きさを再認識させる結果となりましたが、個別株でも投資信託でも投資というものは将来的なリターンを得る権利と同時に評価損という形で責任を求められることを改めて深く肝に銘じなければならないと感じています。

今週は特に中国の株式市場が軟調であったため私の運用成績も投資総額1/3状態に逆戻りしてしまいました。世界の株式市場が年末年始は堅調な動きであったため勝手にオバマ新大統領期待相場はしばらく続くと思いこんでいただけにこの結果は残念です。しかし今年来るであろうと予測している厳しい場面はここではないと感じているため、まだしばらくは買い出動に踏み切るつもりはありません。

マネックス証券
MX090116

SBI証券
ET090116

来週は不本意ながらエス・イー・エス株の敗戦処理をしなければならないこともあり、外貨建てスポット投資は引き続き封印の予定です。私が漠然と想定している今年の買い場は春から初夏にかけてですので今はじっと厳冬に耐えるしかないと考えています。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック