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海外株式投信評価額(2008.12.19現在)

kage

2008/12/20 (Sat)

今週は日米同時に実質ゼロ金利に突入という前代未聞の事態となり、昨日はブッシュ大統領が本来は金融機関救済目的であるはずの金融安定化法に基づく公的資金・最大174億ドル(約1兆5000億円)を異例の判断でビッグ3に緊急融資することを発表し、自動車市場の急激な冷え込みはあのトヨタでさえ営業損益赤字転落の危機にまで追い詰めている現状を見ると「世界経済はすでに恐慌に入っている」という思いを強くします。つまり今は各国の政府が執り得る政策を総動員して大恐慌突入だけは何としても阻止しようと努力している状況なのだと思います。しかし日米ともにすでに利下げカードは使い果たしてしまい、米国の金融安定化法に基づく公的資金にしても今回のビッグ3救済で政府の一存で使える資金は底を付き、米国債の買い手も中国と日本以外には期待できないため究極の禁じ手であるFRBが政府から直接国債を買う手段にまで踏み切らざるを得なくなる可能性もあり、大恐慌入りを阻止するための手段は確実に少なくなっています。実体経済の悪化はこれから本格化することを考えれば来年は世界経済にとっても私たち個人投資家にとっても、もう一度覚悟を試されるような厳しい局面が訪れるのではないかと大いに危惧しています。

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それにしても欧米や新興諸国と比べてまだマシであると評価されていた日本経済のこのところの急激な冷え込みぶりには私も驚いています。今回の金融危機では数年前まで絶好調であった金融業界や不動産業界がいきなり大逆風にさらされましたが、今はまた日本の経済成長を牽引してきた自動車業界や電機業界が存亡の危機に立たされています。日本の産業界にとってはトヨタの赤字転落は大きなショックであろうと想像できますが、当ブログや別館でたびたびソニーの話題を採り上げてきた私にとってソニーが現在直面している状況には大変な危機感を覚えています。具体的には販売構成比の半分を占める欧米の実体経済悪化はこれからが本番であること、為替の想定レート(1ドル=100円前後、1ユーロ=140円前後)が実態と乖離していること、業績が良かった昨年の時点でさえ主力商品であるテレビとゲーム機は赤字であったこと、これまでは孝行息子であった金融子会社が放蕩息子に転落すること、などなどネガティブな要因なら次々に思い浮かびます。個人的には下手をすると人員や施設のリストラだけでなく、昔一時期話題になっていた金融子会社の売却などにまで踏み込まざるを得なくなる可能性も十分にあると考えています。そしてそれでもダメなら今度は音楽事業、その次は映画事業と、タコが自らの足を食べて延命するような事態にソニーが追い込まれる姿すら私は想像しています。ソニーのコロンビア映画(現ソニーピクチャーズ)買収は日本のバブル経済の象徴的出来事として私たちの記憶に残っていますが、今回対応を誤ればその売却が未曾有の金融危機の象徴となってしまうかも知れません。

しかしそれでもソニーが同業他社や自動車業界各社と違っていち早く社員も含めたリストラを決断したことに対して私は素直にマネジメントの優秀さを示すものと評価しています。現在の実体経済悪化のスピードを考えれば同業他社や自動車業界各社も早晩正社員の削減にまで手を付けざるを得なくなることが予想されますので、ソニーの対応は一歩先を行っているといえます。このように実体経済の変化のスピードが年々早まっていることは紛れもない事実ですので、国家も政治家も企業も個人投資家も環境の急激な変化に適応できるものだけが生き残ることができるという厳しい世の中がもうすでに訪れているのかも知れません。ただし当然のことながら急激な環境の変化は悪い方に向かってのみ起こることではありません。これからも世界中で常識を越えた超金融緩和政策が実施されることを考えれば世界経済が底打ちを果たした後の回復もおそらく急激になることでしょう。そしてその動きが行き過ぎて100年に一度のバブルを生むことになるのかも知れません。そうなればその後に訪れるバブルの崩壊は今回の金融危機以上の大惨事を招くことだって十分に考えられます。前にも書きましたが自分自身の年齢を考えれば長期投資の大きなメリットである時間を味方に付けることが段々難しくなって行くことは紛れもない事実ですので、私は「ただ世界経済の波に乗っていけば良い」という考えには固執しないようにしようと思っています。具体的には長期運用の部分にも先週の定時報告に書いたような市場混乱時の一時撤退ルールや、バブル時の一部利益確定ルールを決めておくつもりです。

今週の私の運用成績はトータルの結果だけを見ると先週からほぼ横ばいとなりました。しかし個々の地域を見ると中国やインドの堅調さが目立ており、世界経済の復活はアジア地域が主導するという思いを改めて強くさせられます。このため年明け早々にもロシアとブラジルを一部損切りして中国に投入したいという気持ちがますます高まっている今日この頃です。

マネックス証券
MX081219

SBI証券
ET081219

このところ毎週毎週同じことばかり書いていますが、来週も外貨建てのスポット投資を行う予定は一切ありません。もし冒頭に書いたようなFRBが政府から直接国債を買うことになれば米国経済はハイパーインフレに見舞われ、米ドルの価値は一気に毀損することになりますので特に今は米ドル建ての資産は持ちたくないというのが本音です。しかしそのような事態になれば大量の米国債を保有する中国や日本も無事では済みませんので日本円なら安心というわけでもないところが悩ましいところです。



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この記事へのコメント

kage

米国がハイパーインフレに見舞われた場合、今度は一転してクロス円が円安に振れるということもあり得るのでしょうか?
少しだけユーロのMMFを今から購入しておこうかと思っています。

Posted at 23:54:39 2008/12/20 by doubleloop

この記事へのコメント

kage

doubleloopさん

コメントありがとうございます。

私は為替に関してはほとんど素人ですのでまったく的はずれの予測かも知れませんが、「ハイパーインフレ=通貨の暴落」ですから一般的にはドルの暴落(ドル円は円高)が予想されます。しかしハイパーインフレは通貨の価値と同時に借金の価値も減額する一種の徳政令効果を生みます。つまりドルを貸している人やドル資産を保有している人に痛みを押し付けて米国政府や米国民の借金を棒引きすることになりますので一時的な混乱の後はドルの上昇要因となるかも知れません。しかし日本と違って米国の借金(米国債)やドル資産は世界中に広まっていますので米ドルの暴落はユーロや日本円の不安にもつながり「世界同時通貨危機」という第2の金融危機を誘発する恐れもあると考えます。よってご質問に対する私の回答は「まったく分かりません」となります。

Posted at 09:46:12 2008/12/21 by おやじダンサー

この記事へのコメント

kage

ご解答ありがとうございます。

よく分かりませんということがよく分かりました。m(_ _)m

のんびりバイアンドホールドして、楽隠居(を目指しているのですが)もできないような世の中になりました。
たえず経済動向に目を光らせ、儲けられなくても少なくとも自分の資産を減らさないように立ち回らなければならないという老後になりそうです(だいぶ先ですが。でもだいぶ先ならこの危機も終わっているかな?)

Posted at 13:53:52 2008/12/21 by doubleloop

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kage


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