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中国が米国債を買い増し

kage

2008/12/18 (Thu)

約1カ月前のエントリー「米国債保有、中国が首位に」でご紹介したとおり、今や米国債保有額で日本を抜いて世界一となった中国ですが、本日の日本経済新聞の報道から10月に世界経済が激震に襲われた際にも必死に米国債を買い支え続けていた実態が明らかになりました。

中国、米国債を積極買い増し 10月末、保有残高659億ドル増

中国が米国債を積極的に買い増している。米財務省によると、10月末の中国の米国債保有残高は前月末比659億ドル増え、6529億ドルとなった。中国は9月に日本を抜き世界最大の米国債保有国となったばかり。金融危機の深刻化で多くの国が米国債の買い増しに慎重になる中、買い続けることで米国に「貸し」をつくろうとの中国側の思惑もうかがえる。

中国の米国債保有残高は今年に入り急増し、10月末までの増加率は36.7%。日本はこの間、米国債をほとんど買い増しておらず、中国の動きは際立っている。(日本経済新聞より)


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10月だけで総保有額(6529億ドル)の一割に当たる659億ドルを買い増したというのは、いくら世界経済が激震に見舞われていたとはいえ凄まじい勢いですね。この勢いを示す数字がいつも中国情報収集でお世話になっているサーチナにありましたのでご紹介しておきます。

中国、10月の米国債買い増し額、最高を記録

米国財務省の発表によると、中国は10月に米国債659億ドルを買い増し、単月としては米国債買い増し額の最高を記録した。

10月末現在の中国の米国債残高は6529億ドルで、引き続き日本を超えて米国債の最大保有国である。2位の日本は5855億ドル、3位のイギリスは3602億ドルで、日中英三カ国の米国債保有額の合計は総額の52.5%を占めている。

中国は08年下半期に入り、米国債の買い増しを加速している。7月は6月より150億ドル、8月は7月より237億ドル増え、9月は446億ドル、10月に至っては659億ドルまで増加した。(サーチナより)


この記事から今年の7月から10月にかけて中国の米国債買いが加速度的に増加していた実態が分かります。日経の記事ではこの行動を「米国に貸しをつくろうとしている」と表現していますが、米国の属国とさえ揶揄される日本ですら買わない米国債を一生懸命買い支えてくれる実態を知れば米国民は中国に足を向けて寝られないことでしょう。少なくとも米国の政策は今後ますます中国の意向を無視できなくなることが予想されますので、日本としても中国とは仲良くしておかなければならないように思います。

個人的に気になるのはその後も中国は米国債を買い増しているのか?という点です。なぜなら「新たな円高要因」でご紹介したように中国は今月上旬に「米ドル売り/人民元買い」の為替介入を行っているからです。サーチナの記事にあるように米国債保有額トップ3である中日英だけで全体の52.5%を占めている現実を考えれば、「米国債を買い支える」ことが私たちの唯一の選択肢であるといえます。もし米国がデフォルト(債務不履行=国債の元利払いを停止すること)を宣言するような事態になれば世界経済は否応なく崩壊する米国に道連れにされてしまいますので、好むと好まざるとに関わらず世界中で何とか米国を支えようという選択をすることになるのだろうと思います。

そこで俄然注目が集まるのが日本の「日本円売り/米ドル買い」為替介入です。私自身は当ブログで何度も申し上げているようにこの時期の為替介入は円独歩高という大河の流れを石を投げて止めようとするようなもので、おそらく効果は一時的であろうと予測しているため反対です。しかし「米ドル買い=米国債買い」という実態から考えれば日銀はおそらくどこかで為替介入に踏み切るのだろうと思います。最近政府関係者の発言に「為替介入」という単語がしばしば入ることを思えばその時期は案外近いのではないかとも思います。もしかすると明日、日銀の利下げ発表に合わせて発動する可能性もあるのではないかと妄想しています。



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